狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

2022-01-01から1年間の記事一覧

『戦争の起源』第一章

戦争の起源 (ちくま学芸文庫) 作者:フェリル,アーサー 筑摩書房 Amazon アーサー・フェリル『戦争の起源』(ちくま学芸文庫)の第一章「先史時代の戦争」を読みました。ロシアによるウクライナ侵攻の関連本として書店に置かれているのではないでしょうか。第…

筋肉痛

ううう……筋肉痛でござりまする。昨夕、短い距離しか走ってないのに。 昨夕、久しぶりに、聖蹟桜ヶ丘のロータリーまで駆け上がりました。写真は、環状交差点(ラウンドアバウト)です。 ジブリ映画『耳をすませば』に出て来る場所です。私は一度テレビで見た…

国葬反対。ああ、滅入る

法的根拠がない 松野博一官房長官は、7/22に、「内閣府設置法第4条第3項第33号に、内閣府の所掌事務として、国の儀式に関する事務に関することが明記され、国葬儀を含む国の儀式の執行は、行政権に属することが法律上明確となっており、閣議決定を根拠として…

『西太平洋の遠洋航海者』は解説までが読書です

西太平洋の遠洋航海者 (講談社学術文庫) 作者:ブロニスワフ・マリノフスキ 講談社 Amazon B・マリノフスキ『西太平洋の遠洋航海者』(講談社学術文庫)やっとこさ読了。 人類学の古典でありますが、何度も途中で放りだしては、別の本に浮気していました。 …

夏至から冬至まで……その4 秋分の日

「夏至から冬至まで……その1」「夏至から冬至まで……その2」「夏至から冬至まで……その3」の続編でござりまする。 ★ ★ ★ 何度か書いたとおり、走る習慣を取り戻すため、わざと増量したんです。 69kg前後まで太ると「さすがにヤバい」と危機感が生じ、夏至か…

エリザベス女王の国葬

雑感です。エリザベス女王の功績を否定するわけではありません。 亡くなった女王の棺が安置されたウェストミンスターホールに弔問するため、多くの人々が並んだそうです。最大、24時間待ちだったとか。 イギリス国民はきちんと行列待ちする人たちであると読…

川越宗一『熱源』

熱源 (文春文庫) 作者:川越 宗一 文藝春秋 Amazon 文庫化された川越宗一『熱源』を読みました。2019年下半期の直木賞受賞作です。アイヌが主人公というので気になっていたんです。 ★ ★ ★ 尾本惠一『ヒトと文明』(ちくま新書)によると、狩猟採集民は3種類…

映画『教育と愛国』および大森

キネカ大森まで行き、映画『教育と愛国』(2022、MBS)をやっと観ました。 監督は斉加尚代、ナレーションが井浦新。2017年度にギャラクシー大賞を受賞したテレビ番組に、新たな取材を追加して映画化した話題作です。観る数日前にJCJ(日本ジャーナリスト会議…

フォームと日々のジョグ

拾ってきた画像です。右は、NHKが2012年に放映したハイレ・ゲブレシラシエ選手。左の一山麻緒選手と前田穂南選手は、2020年の大阪国際女子マラソンです。一山選手は厚底、前田選手は薄底ソーティマジックを履いています。 今回は前田選手のフォームを中心に…

政治家と統一教会、国葬、オリンピック

愚痴を書きます。 2012年、第2次安倍晋三政権が発足したとき、何人かの政治評論家が「安倍氏は周りにイエスマンしか置かないからダメだ」と言ったものです。民主主義国家でそんなことできるわけないだろうと鼻で笑った私は間違っていました。安倍氏は、国会…

正しい日本語?

あるところで、「正しい日本語」というフレーズを聞いて思い出したこと。 二十年くらい前の話です。mixi に「正しい日本語」みたいなコミュニティがいくつかありまして、よく炎上が起きていました。 ら抜き言葉に腹が立つ、といったことが必ず書かれています…

夏休みの写真

最近、夏休みの終了はバラバラだそうですが、私の頭のなかではやはり8月末日です。 私は、夏休みの宿題のうち、問題集のたぐいは最初の2、3日で終わらせていましたが、自由研究・読書感想文・図画工作・絵日記などを最後まで残して慌てるタイプでした。い…

夏至から冬至まで……その3 安静時の心拍数

「夏至から冬至まで……その1」「夏至から冬至まで……その2」の続編です。 走る気をなくしたオッサンが過去の走暦を完全に忘れつつ、わざと太って「しかたないから減量のために走るか」と2度目のランニング人生を開始しました──というシリーズの第3弾です。…

初の女性棋士、誕生なるか?

プロ編入試験がスタート 里見香奈女流五冠のプロ棋士編入試験が本日スタートしました。男性プロ棋士5人と対局して3勝すれば、史上初の女性プロ棋士が誕生します。 羽生善治九段や藤井聡太五冠ら将棋のプロは男性しかいなません。女流棋士と呼ばれる女性は…

明治から敗戦まで77年、敗戦から今日で77年。

TBSラジオ『荻上チキ Session』で玉音放送を流していました。玉音放送収録と、それを妨害しようとする兵士たちの物語はぜひ半藤一利『日本のいちばん長い日』(新潮文庫)か、その作品を原作とした同名映画──できれば岡本喜八監督作品──をご覧ください。 玉…

『パラサイト 半地下の家族』

あたくしが会社勤めをしていたときによく行った中華料理屋の話です。20代のお腹すきすきマンだった私は、「チャーハンとラーメン」と頼むことがありました。店主のおじさんが「今日は半チャンラーメンの日じゃないんだよ」と必ず返します。 店に日替わりのサ…

台風8号

土曜日は、台風8号が東海〜関東を通過するらしい。金曜日の夕方、雨がやんだ時間帯に健康ジョギング。写真のような空でした。この後、どんどん暗くなりましたが。 秋分の日までに、体重を 65kg 未満にする予定の私、毎朝、体重計に載ります。今は、前日より…

原爆下での対局

原爆下での対局。囲碁界では有名かもしれませんが、私は十数年前に橋本宇太郎『囲碁一期一会』を読んで知りました。 同書は「なにわ塾叢書」と銘打った新書シリーズの1冊で、橋本宇一郎を聞き手がインタビューする形式で講義した記録です。(同シリーズは、…

8月6日と、丹下健三の直線

8月6日は、広島の原爆記念日。 私は広島出身ですから、小学生のころから多くの写真や証言、資料を目の当たりにして、トラウマになるほど強いショックを受けました。毎年、同じような平和式典とテレビ特集が画面から流れてきます。 変化がないわけはないの…

ユクスキュル『生物から見た世界』

生物から見た世界 (岩波文庫) 作者:ユクスキュル,クリサート 岩波書店 Amazon 「花が美しいのは、花粉を運んでくれる蝶や蜂を招くためだ」という文章に何度か出くわしたことがあります。「まさか。花の美醜は人間が評価しているだけで、虫はそんなこと考えて…

初めて10km走ったよ

7月30日夕方、10キロ走りました。 新型コロナウイルス流行により徐々に走る習慣がなくなりました。かねがね「過去の走歴をすべて忘れてリスタートしたほうが楽しかろう」と考えていたのです。1度でいいからフルマラソンを走ってみたいなあ、と思いながら、…

状況に慣れてはいけない

*以下、旧統一教会と言うべきかもしれませんが、統一教会とします。 安倍氏の没後、はからずも、統一教会と自民党議員の問題が連日報じられているようです。私はテレビをほとんど見ないのでTwitterなど情報を得ています。NHKなどを除き、最初は及び腰だった…

夏至から冬至まで……その2

6/26の投稿『夏至から冬至まで……その1』の続きです。 夏至(6/21)から走り、30日が経過しました。途中報告です。 ★ ★ ★ 私の身長は174.5cmくらい。マラソンの練習をしていたころは、夏は体重62.5kg、秋冬のレース時は60.0kgくらいでした。 新型コロナの流…

33年前の自分を反省

歪んだコミュニケーション能力なんて……という私ですが 今年2月に、こんな記事を書きました。 正しい「コミュニケーション能力」というのはあるかもしれませんが、とくに若者から持て囃されるソレは、すぐさま消えゆく言葉をポンポンと繰り出す能力だろうと…

國分功一郎『暇と退屈の倫理学』感想2

暇と退屈の倫理学(新潮文庫) 作者:國分功一郎 新潮社 Amazon 國分氏によるルソー『人間不平等起源論』の解釈 『暇と退屈の倫理学』の「第四章 暇と退屈の疎外論」で気になるところがあったので、メモしておきます。ルソー『人間不平等起源論』についてのこ…

國分功一郎『暇と退屈の倫理学』感想1

暇と退屈の倫理学(新潮文庫) 作者:國分功一郎 新潮社 Amazon 書店で、新潮文庫の平台に國分功一郎『暇と退屈の倫理学』があるのを見つけました。國分氏は『中動態の世界』などの著書がある哲学者ですが、平凡社ライブラリーならまだしも、新潮文庫に入る著…

参議院選の感想

日曜日に衆議院選挙が開票されました。与党が勝利。「予想通りで、とくにショックはありません」と感じてしまう自分がイヤ。 野党が負けたとはいえ、山添拓、辻元清美、小西洋之、山本太郎、水道橋博士、伊波洋一、福島瑞穂といった候補が国会に届けられたこ…

テロと民主主義

2022年7月8日午前11時半ごろ、奈良市・大和西大寺駅近くで応援演説していた安倍晋三元首相が銃で撃たれたと報じられました。ニュースを聞いて最初に感じたことは「司法が機能していればこんなことにならなかったのに……」でした。 暴力による言論封殺は絶対に…

参院選投票日まで時間がない……誰に投じる?

まず、「ゆ党」の説明 今回の参院選が終わったら、その後3年間、選挙で民意を示す機会はなくなります。私も、まだ誰に投票するか迷っています。 まず、ちょっと注意が必要。現代日本には与党と野党以外に、与党補完勢力の「ゆ党」があります。 与党 自民・…

中村奨成選手の走り方

転倒 カープの話を、といっても秋山翔吾選手獲得の話ではありません。 先週の対タイガース戦、菊池涼介選手がレフト線にヒットを放ち、一塁走者・中村奨成選手がサヨナラを狙ってホームを突くシーンがありました。タイミングは微妙ですが、三塁コーチが腕を…