狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

映画『天狗飛脚』

夜、なんとなく見はじめた時代劇『天狗飛脚』(1949、大映)、期待していなかったこともあり意外な面白さに驚きました。監督/丸根賛太郎、出演/市川右太衛門、小杉勇、相馬千恵子、志村喬、加東大介、上田吉二郎、沢村貞子、子役の澤村マサヒコ(津川雅彦…

竹内洋『教養主義の没落』

ブログとはまったく関係ない話です。 教養ってなんでしょう。私には小学校時代から教養に対する一種の畏怖がありました。もしかすると単に権威主義だったのかもしれません。中学に進んでからは勉強はあきらめ、本読んだり将棋を指したりしていました。通学時…

映画『127時間』

あまり走ってない代わりに、積ん読、積ん観(?)を消化中。 127時間 (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Prime Video 昨日は映画『127時間』(2010、米)を観ました。2003年4月、アメリカのキャニオンライズ国立公園でクラックに転落し、一緒に落ちてき…

『タテ社会の人間関係』

講談社現代新書で中根千枝の著作を読みました。著中根氏は1926年11月生(大正15年。昭和元年は12月25日から)生まれの93歳。インドなどをフィールドワークした社会人類学者で、初の東大教授になった人だそうです。私が読んだのは以下の2冊です。 『タテ社会…

映画『森のムラブリ』

いつか見たいと思っていた金子遊監督のドキュメント『森のムラブリ』が、Vimeoにアップされていたのでした。 ムラブリは昨年『東南アジア狩猟採集民の生活と子どもの発育発達』展で知りました。 かつてはタイの山岳地帯に暮らし、木の枝と大きな葉でつくる、…

映画『サーミの血』

サーミの血(字幕版) 発売日: 2018/06/06 メディア: Prime Video 映画『サーミの血』(2016年/スウェーデン、ノルウェー、デンマーク)を観ました。監督:アマンダ・シェーネル/出演:レーネ=セシリア・スパルロク、ミーア=エリーカ・スパルロク、マイ=…

映画『フェド・アップ』

『あまくない砂糖の話』を観たついでに、気になっていた『フェド・アップ』(2014米)も観賞しました。監督 Stephanie Soechtig。タイトルは「うんざり」という意味らしい。アメリカの小児肥満を扱ったドキュメント映画です。食品産業や政府のカラクリがある…

映画『あまくない砂糖の話』

私は甘いものが苦手で、うちに砂糖を置いていません。料理が得意な妻は、さまざまな店に行って自宅で味を再現させるのが趣味でしたが、結婚後、とくに砂糖をたくさん使うアジア料理を受けつけなくなりました。私のせいで味覚が変わったと文句を言いますが、…

近況

仕事が詰まっていたのと体調不良と雨などでしばらく走っていません。例年、10月上旬と2月上旬に風邪を引きがちなんです。少し前「体調が悪くなりそう」という前兆を感じ、とくに今年は風邪を引けないので自重しました……。積ン読から教育関係の新書をあれこれ…

日本学術会議の問題

自分へのメモとしても日本学術会議のことについて書きます。興味のない方はスルーを。 論点は一つだけ コロナ対策などとともに、いま興味があるのは日本学術会議の任命拒否の問題です。日々追っかけています。 この件、論点は一つだけです。 日本学術会議が…

『人新世の「資本論」』感想2

『人新世の「資本論」』感想1からの続きです。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤 幸平 発売日: 2020/09/17 メディア: 新書 近年、「SDGs」という単語をよく耳にします。「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。斎藤…

『人新世の「資本論」』感想1

必読の1冊です。 人新世の「資本論」 (集英社新書) 作者:斎藤 幸平 発売日: 2020/09/17 メディア: 新書 斎藤幸平『人新世の「資本論」』を読みました。著者は1987年生まれ。ベルリン・フンボルト大学哲学科博士課程修了。大阪私立大学大学院経済学研究科准…