狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

『スマホ脳』を買って後悔

先日、radiko のタイムフリーでTBSラジオ「アシタノカレッジ」を聴きながら歩いていました。アンデシュ・ハンセン『スマホ脳』の訳者で、スウェーデンで学校の先生をしている久山葉子さんが出演した回です(→TBS公式YouTube)。私は「放射脳」とか「スイーツ…

札幌冬季オリンピック招致でまたも?

毎日新聞「札幌冬季五輪 開催経費を最大900億円削減 既存施設を活用」(→毎日新聞21/11/29)という記事を読みました。 2030年冬季オリンピック・パラリンピック招致を目指す札幌市が29日、19年段階で総額3100億~3700億円としていた開催経費を最大900億円削…

オミクロン株と、私の妄想

本日朝のニュース(→REUTER)によると、世界の新型コロナウイルス感染者は2億6109万人超、死者は545.54万人とのこと。総人口を仮に80億人とすると、約3.3%が感染し、0.7%が死んでいることになります。 南アフリカで発見されたオミクロン株が世界で確認され…

帰省して思い出す『群衆心理』の一節

群衆心理 (講談社学術文庫) 作者:ギュスターヴ・ル・ボン 講談社 Amazon 土日と火曜日の勤労感謝の日に挟まれた平日を勝手に休日にして、3泊4日で広島を往復しました。実家に帰るのは2年半ぶりです。 広島駅北口で受けつけている唾液によるPCR検査は無料…

藤井聡太と小学生名人戦

藤井聡太19歳、ついに将棋界のトップに 時間の問題だったのです、藤井聡太竜王の誕生は。それでもまあ、豊島将之を相手に七番勝負を四連勝とは、鮮やかにやり遂げるものです。竜王・王位・叡王・棋聖の四冠を手にしました。 通算勝率も悠々8割を超える藤井…

大谷翔平と少年野球(2)

ポスト・スポーツの時代 作者:敦久, 山本 岩波書店 Amazon 『ポスト・スポーツの時代』 オリンピック前後から、スポーツの在り方について考えています。 前回書いたように、イチローが引退会見で暗にセイバーメトリクスやフライ革命などを批判したのだとある…

大谷翔平と少年野球(1)

大谷翔平と少年野球 MLB、エンジェルス・大谷翔平選手、今季最終戦で46号ホームランを打ち、100打点に到達しました。お見事です。ホームラン王には2本、二桁勝利には1勝及ばず、残念でしたが、今年がピークではないと考えたい。来シーズン以降も頑張ってく…

近況

長らく休んでいるのに1日のアクセスが100くらいあるんです。 総裁選から衆院選と、ほとんど国会を開くことなく、選挙ばかりしていたとくに自民党の議員は国会議員でなく選挙議員ですね。その間、私はランぼちぼち、仕事ぼちぼち。放送大学の課題ぼちぼちで…

自民党総裁選と候補者の「地元」

現代日本は官軍支配(とくに長州支配)が続いていると何度か書いています。江戸時代が徳川家を中心とした世襲制の封建主義であるならば、明治以降は薩長閥を中心とした世襲制封建主義です。日本は民主主義というけど、現実的にはそうなっていません。 Wikipe…

パラリンピック雑感

1964年の東京パラリンピック──すべての原点となった大会 作者:佐藤 次郎 紀伊國屋書店出版部 Amazon 企業のCMか政府広報か忘れましたが、2年ほど前のオリンピック・パラリンピックのコマーシャルでこんなシーンがありました。1964年風ファッションで男女…

メンタリスト

年収100億か。メンタリストという職業は儲かるらしい。(→「坂上忍ショック DaiGoの驚がく月収にペン投げ出す『やってらんねえな』」デイリー) ★ ★ ★ 大学=エリート層が大学=マス層に変身したのは1960年代後半だと竹内洋は書いています。そのころ大…

『土偶を読む』

土偶を読む――130年間解かれなかった縄文神話の謎 作者:竹倉 史人 晶文社 Amazon なにやら縄文ブームだそうです。竹倉史人『土偶を読む 130年間解かれなかった縄文神話の謎』(晶文社)という本が書店の平台に積まれているのは知っていましたが、これもブーム…

『スエロは洞窟で暮らすことにした』

スエロは洞窟で暮らすことにした 作者:マーク サンディーン 紀伊國屋書店 Amazon メンタリストの差別発言 どうやらテレビでは有名人らしいメンタリスト──メンタリストってなに? 最初はメダリストの間違いだと思ってました──なる人物の差別発言が話題になり…

東京都は100人に2人が感染──TOKYO2962

季節性かもしれないけれど ラジオで、コロナウイルスは春、夏、冬の季節性ウイルスだと上昌広さんがおっしゃっていました。たしかに、昨年夏、東京都、全国ともに、8月10日に実効再生産数が1を切り、10月いっぱいは感染は低めに抑えられていたように見えま…

とりあえず、一息。「ふう〜」

オリンピック閉会式も終わった模様です。長いあいだ水のなかに潜っていた気分です。とりあえず、一息つかせてください。「ふう〜」 選手やスタッフのみなさん、無観客およびコロナ感染のストレスのなか、たいへんお疲れさまでした。私は生中継はほとんど見ず…

河村たかしのメダルがぶり

河村たかし名古屋市長が、表敬訪問した女子ソフトボール選手から金メダルをクビにかけてもらったさい、おもむろにマスクをはずし、メダルを持ちあげガブリとかじりました。あたくし、動画を見てゾッとしました。「メダルがケガれた。もう要らない」と河村氏…

やはりパリピか、日本人?

やはりパリピか、日本人? 「バッハ高笑い!?東京五輪『やってよかった』が77%」(→女性自身)より。 【東京五輪は楽しみですか?】(6月23日~25日調べ)楽しみ=16% 今は楽しみではないが、始まれば楽しめそう=31% 最後まで楽しめないと思う=30% 興…

9秒9の壁

オリンピックに反対している人も競技を見て楽しんだらよいと思っています。選手は努力を重ねてそれぞれの試合に臨んでいるのだから、視聴者は彼らのパフォーマンスを観ればよい。悪いのは、真夏の炎天下という最悪の条件で選手を苦しめたり、コロナ流行のま…

『五輪と戦後』2/2

五輪と戦後: 上演としての東京オリンピック 作者:吉見俊哉 河出書房新社 Amazon 吉見俊哉『五輪と戦後 上演としての東京オリンピック』(河出書房新社)のなかから、軍都がオリンピックシティになった、という話を──。 江戸以来、日本橋、神田、湯島、上野、…

『五輪と戦後』1/2

五輪と戦後: 上演としての東京オリンピック 作者:吉見俊哉 河出書房新社 Amazon 吉見俊哉『五輪と戦後 上演としての東京オリンピック』(河出書房新社)は、1964年東京オリンピックを起点としてアジアのオリンピックのドラマトゥルギー(帯の文言を借りれば…

TOKYO3177

今朝テレビを観たら、電波ジャックされたかのようにオリンピックばかりやっています。 選手がマスクなしで抱き合ったりするのを観ると、まったくのパラレルワールドですね。ザッピングしたら、始まったばかりのニュースがありました。ホッとしたのも束の間、…

見てないけど開会式雑感

Wikipedia見たら、1964夏季東京大会の音楽は、團伊玖磨、黛敏郎、古関裕而。 1972冬季札幌大会は、矢代秋雄、山本直純、古関裕而、岩河三郎、村井邦彦( トワ・エ・モワ「雪と虹のバラード」)。 1998冬季長野大会は、総合演出・浅利慶太(シニアプロデュー…

損得勘定、カネとコネ

何から何まで真暗闇よ 筋の通らぬことばかり 右を向いても左を見ても カネとコネの絡み合い どこに男の夢がある (50歳以下には鶴田浩二の替え歌は伝わらないよなあ。古いやつだとお思いでしょうが……) コロナと東京オリンピック騒動、お友だち案件がいろい…

もしも「TOKYO2020」の2020が……

前夜、「どうかマドリードかイスタンブールに決まりますように」と祈りながら寝た私は、2013年9月8日の朝に目覚めてテレビを点けました。 愕然としました。 IOCロゲ会長が「TOKYO2020」と書いたカードを見せ、招致委員会の面々が湧き上がる映像が映ったから…

オリンピックとメディアの歴史

オリンピックの歴史は、メディアの歴史でもあります。 1900年代、日本では新聞が部数を伸ばしはじめます。新聞が初めてオリンピックを報じたのは1908年ロンドン大会。当初、オリンピックは万国博覧会の一部としておこなわれていて、大阪毎日新聞社の海外派遣…

毎日の燃料投下

毎日のように燃料が投下される オリンピック開会式の曲をつくる小山田圭吾という人が1995年の雑誌で、障碍者をいじめをしていたと得々と語っていたことが話題になっています。私はこの人を知りません。日本を代表する作曲家とは思えませんから、いつものお仲…

バッハファースト

画像はこちらから頂戴しました。 東京の感染がえらいことになってきました。7月17日土曜日は1410人。先週土曜が950人でしたからほぼ5割増しです。1週間単位で見ても、先週より40%増となっています。 IOCバッハ会長は昨日広島へ、コーツ副会長は長崎へ。原…

感動は How much?

なにかのオリンピックで、スタンドにいた日本人観客が「感動をありがとう」という手書きのボードを並べて掲げていました。 それを見た瞬間、私は気づいてしまったのです、かねがねあやしく感じていた「感動をありがとう」なる定型句は、試合の結果に関係なく…

惨事と祝賀──『オリンピック秘史』

オリンピック秘史: 120年の覇権と利権 作者:ジュールズ ボイコフ 早川書房 Amazon ジュールズ・ボイコフ『オリンピック秘史』(早川書房)、たいへん面白い本です。著者は政治学者であり、元プロサッカー選手(アメリカ代表)とのこと。原著は2016年、邦訳(…

終われば成功

↑ 東京の状況をガン無視。お呼びでない。 8日、加藤勝信官房長官が閣議後に記者会見、「大会の成功を果たすには選手、関係者だけでなく国民の皆様の協力が必要。テレビ観戦を通じ応援して頂きたい」と発言(→REUTERS)。選手村の選手は出歩くのが自由なんで…