狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

中村奨成選手の走り方

転倒

カープの話を、といっても秋山翔吾選手獲得の話ではありません。

先週の対タイガース戦、菊池涼介選手がレフト線にヒットを放ち、一塁走者・中村奨成選手がサヨナラを狙ってホームを突くシーンがありました。タイミングは微妙ですが、三塁コーチが腕を回すのは当然です。「いけ、サヨナラだ!」とファンが盛り上がっているところで、中村奨成選手がまさかの転倒……あえなくタッチアウト。

転倒に関していろいろ読みましたけど、誰も指摘してないので、私が書きましょう。中村奨成選手のランニングフォーム、前から気になっていたんです。

いいバッティングをする選手はカッコ良く走る

よく打つ選手はきれいな走り方をする……あくまで仮説ですがけど、私はそう感じています。攻守交代のときのジョギングでも、いい姿勢で、軸ができて弾んでいる選手はよく打つ気がするのです。動画で見てみてください。王貞治でも落合博満でも、本塁打を打ってダイヤモンドを一周するとき、胸を張って、骨盤を立たせて、綺麗に走っています。

広陵高校時代、甲子園でホームランを量産したカープの中村奨成選手。走り方がよくないなと感じていたんです。打ったあと一歩目からバタバタ大股で走ったり、スピードを上げても上体が起きなかったり……。

一塁走者の奨成と大谷が、ホーム目指して三塁を回る直前です。トップスピードに入っているはずですから胸を張って大谷のように走ってないといけないのに、奨成は上体をかぶせるように、下を見ながら走っています。腰も落ちているかもしれず、これでは綺麗に足が戻ってこないでしょう。

ヘッドスライディングする直前みたいなフォームです。転倒しますよね、それは。

走りとバッティングはリンクする……たぶん

ランニングフォームの意識とバッティングフォームの意識はリンクしているんじゃないかと考えてるんです。手塚一志コーチじゃないけど、走るのも打つのも骨盤の回旋運動がポイントで、そうであるからには、同じような筋肉を使うからです。

右の鈴木誠也は右足に体重を残しておいて回転軸で綺麗に回っています。ところが、中村奨成は(うまく打つこともありますが)スウェー気味に顔が動きがちで軸が定まらなかったり、身体が伸び上がったりします。ベースランニング同様、身体がバタバタとせわしない。中村奨成選手のとくによくない動画を最後にリンクしておきます。