狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

アディダス スーパーノヴァ ライズ

[アディダス] 陸上/ランニング ランニングシューズ スーパーノヴァ ライズ メンズ 27.0 グレイシュブルー×グレー adidas(アディダス) Amazon アディダス スーパーノヴァ ライズというシューズを購入しました。 数週間前、あるスポーツショップに行き、勝手に…

2月のラン

2月は150km走るぞ〜って宣言し、28日までに達成しないと、閏年だから得したね、と言われるところ。きちんと28日に、ジャスト150kmに到達しました。 全部、6:30〜7:30/kmくらいのダラダラジョグです。 寒い日、暑い日、雪の日、雨の日、風の日。猫の目みたい…

イリイチ『シャドウ・ワーク』

シャドウ・ワーク (岩波文庫 白232-1) 作者:イリイチ 岩波書店 Amazon 中学のとき日本史の先生がこう言いました。「古来、男は外で仕事をして稼いでくる。女はセックスでお返しをする」──そのときは言葉の成否を深く考えず、セックスという言葉を聞くだけで…

『奴隷のしつけ方』

奴隷のしつけ方 (ちくま文庫) 作者:マルクス・シドニウス・ファルクス,ジェリー・トナー 筑摩書房 Amazon 少し前に、マルクス・シドニウス・ファルクス著/ジェリー・トナー解説『奴隷のしつけ方』(橘明美・訳、ちくま文庫)を読みました。 私は、階級のな…

川田順造『「悲しき熱帯」の記憶』

「悲しき熱帯」の記憶―レヴィ=ストロースから50年 (中公文庫 か 29-2) 作者:川田 順造 中央公論新社 Amazon ちゃんとメモしておかないといけないなあ。読んだことを忘れてた! 川田順造『「悲しき熱帯」の記憶 レヴィ=ストロースから50年』を読んだのは、昨…

1月のラン

目標達成。120kmですけど……。 ★ ★ ★ 現在、妻と義兄は、私にとっての義父母の介護でバタバタしております。前にも書きましたが、年末年始は、私も緊急入院した義母や、施設から実家に一時帰宅した義父の介護の手伝いをしていました。 1月1日は、午前1時く…

亀井伸孝『森の小さな〈ハンター〉たち』

森の小さな〈ハンター〉たち―狩猟採集民の子どもの民族誌 作者:亀井 伸孝 京都大学学術出版会 Amazon バカ・ピグミーの子どもの遊びを研究した亀井伸孝『森の小さな〈ハンター〉たち』を昨年12月に読みました。「ヒューマニエンス」という番組の「遊び」の回…

コリン・M・ターンブル『森の民』

森の民 (1976年) (筑摩叢書) 作者:コリン・M.ターンブル 筑摩書房 Amazon コリン・M・ターンブル『森の民──コンゴ・ピグミーとの三年間』(筑摩叢書)。 自然と一体となって暮らす人たちの話は心地良い。ほかの狩猟採集民の民族誌もそうですけど、何百万年も…

鶴見済『0円で生きる』

0円で生きる―小さくても豊かな経済の作り方― 作者:鶴見済 新潮社 Amazon なにかの本で紹介されていた鶴見済『0円で生きる』(新潮社)を読みました。サブタイトルは、「小さくても豊かな経済の作り方」です。 著者はなるべく金を使わない生活を実践している…

ケイレブ・エヴェレット『数の発明』

数の発明――私たちは数をつくり、数につくられた 作者:ケイレブ・エヴェレット みすず書房 Amazon 最近読んだ本から。 ケイレブ・エヴェレット『数の発明』(みすず書房)を読了しました。著者は、『ピダハン』を書いたダニエル・エヴェレットの息子で、父親…

新年とっくにあけました。

1月最初の投稿です。とっくにあけました。 120kmを目標にした12月のラン。12月10日に、れいわ新撰組主宰の増税反対デモ──昨年は、10回くらいデモに行きました──で、渋谷の車道をごくごくゆっくり1時間歩いたのがいけなかったか、急に両膝が痛くなりました…

自民党(とくに安倍派)の裏金問題は時代劇

「あいつもか、あいつもか……」 自民党とくに安倍派の裏金問題が、燎原の火みたいに燃え広がっています。昨年夏、旧統一教会と関係を持った議員(とくに安倍派)が次々と明るみになったのとよく似た現象です。 安倍派議員は当選回数などに応じて政治資金パー…

もう一度、利他の話。

ところで、『「みんな違ってみんないい」のか?』に、利他に関する記述がありました。メモのつもりで。 最後通牒ゲームなどいろんな実験で、《人間は、自分の利益をなげうってでも、利益を独占しようとする「不正な人間」を罰しようとする》ことがわかってい…

『「みんな違ってみんないい」のか?』

「みんな違ってみんないい」のか? ──相対主義と普遍主義の問題 (ちくまプリマー新書) 作者:山口裕之 筑摩書房 Amazon 「おいおい、多様性に喧嘩売ってんのかよ」と、書店でツッコみ(もちろん心の中で)、でもまあ勝負してやるかと購入した本、山口裕之『「…

11月のラン

10月は月間走行距離、たったの90km。 11月は、ゆるジョグで月間距離は100km。最長不倒記録は11kmというお粗末でした。16日しか走っていません。 12月の目標は120kmにします。1日6kmで、20日走りたい。でも、ゆるジョグなら、1回に最低でも8kmくらい走ら…

『「利他」の生物学』と『緑の哲学』

「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ (中公新書) 作者:鈴木正彦,末光隆志 中央公論新社 Amazon 『「利他」の生物学』に教わったことのひとつ。 ★ ★ ★ 植物の三大栄養素は、窒素、リン酸、カリウムです。以下、リンと窒素について。 リン──植物の…

『「利他」の生物学』

「利他」の生物学 適者生存を超える進化のドラマ (中公新書) 作者:鈴木正彦,末光隆志 中央公論新社 Amazon 10日前にも触れましたが、狩猟採集生活の本を読んでいると、「利他」というテーマにも突き当たります。 ★ ★ ★ いろんな動物で、血縁者のあいだでは、…

大谷とジャニーズに関して誰も触れないこと

東京オリンピックに腹が立ったあまり、広島カープの試合以外はほとんど見なくなりました。今年は、WBC、ラグビー、バスケットボール、卓球……ええっと、ほかにもあったっけ。日本は一年中大騒ぎでした。今日から大相撲やってるらしい。駅伝やマラソンは毎週で…

知性、利他のことなど

長沼毅「ヒューマニティの未来」(「現代思想」特集=変貌する人類史 2017.6)から、メモ。 ★ ★ ★ スタンフォード大学のジェラルド・クラブトゥリー(1946〜)の論文「われわれの脆弱な知性」(2013)によると、人間の知性や感性は2000〜6000年前(もっとも…

道路を歩行者に返せ(後編)

コンヴィヴィアリティのための道具 (ちくま学芸文庫) 作者:イヴァン イリイチ 筑摩書房 Amazon 自動車の社会的費用 (岩波新書 青版 B-47) 作者:宇沢 弘文 岩波書店 Amazon 社会的共通資本 (岩波新書) 作者:宇沢 弘文 岩波書店 Amazon 五輪と戦後: 上演として…

道路を歩行者に返せ(前編)

先日、マラソン愛好家に知られる方が次の記事を紹介していたのです。 記事がなくなるかもしれないので、引用。 福岡県那珂川市の市道をランニング中に、ぬれたこけが原因で滑ってけがをしたとして、県内の50代男性が市に1650万円の損害賠償を求めた訴訟の判…

E・M・トーマス『ハームレス・ピープル』

店名は内緒ですが、ある古本屋には人類学関係の本がたくさん置かれています。そこで、E・M・トーマス『ハームレス・ピープル──原始に生きるブッシュマン』(1977、海鳴社、原著は1959刊)を見つけたのでした。 エリザベス・マーシャル・トーマスの母ローナ…

小国善弘『戦後教育史』

戦後教育史-貧困・校内暴力・いじめから、不登校・発達障害問題まで (中公新書 2747) 作者:小国 喜弘 中央公論新社 Amazon 10月はいろいろあって90kmしか走っていません。来月は100kmだ(苦笑)。仕事が落ちついてきたので、ここ1、2ヶ月考えていること・…

藤井聡太、八冠すべてを制覇

藤井聡太八冠が誕生。八冠独占の偉業、おめでとうございます。 王座戦五番勝負第4局、ジョギングを忘れて観戦していました。 ★ ★ ★ 将棋のタイトルは八つあります。 竜王、名人、王位、叡王、王座、棋王、王将、棋聖(序列は優勝賞金による。多分) 藤井は…

国立民族学博物館

大阪で一泊。朝4時ごろ目が覚めたので、時間をつぶすのに骨が折れました。御堂筋線とモノレールを乗り継いで、目的地へ。ミャクミャクくんがラッピングされたモノレール車両がありました。あんなヘドロの妖怪みたいなのを、みんな毎日見せられているなんて…

通天閣から、大阪ディープサウスへ。

9月3日、オダサク散歩──炎天下2万歩コース──のあと、クタクタになって安ホテルにチェックイン。この日、昼メシになにを食べたんだっけな……まったく思いだせない私。朝・昼は抜いたのかもしれません。(追記=朝、早く出かけすぎてしまい、広島市内のファ…

オダサク文学散歩

夫婦善哉 正続 他十二篇 (岩波文庫) 作者:織田 作之助 岩波書店 Amazon 六白金星・可能性の文学 他十一篇 (岩波文庫) 作者:織田 作之助 岩波書店 Amazon 9月3日(日)に、広島から大阪へ。新大阪から梅田に行きました。人が多いのう。 いま、大阪と資本主…

平和公園の直線

9月1日から4日にかけて、広島と大阪に行きました。今回は広島の話です。 昨年、こんな記事を書きました。 丹下健三は、平和記念公園の資料館、慰霊碑、原爆ドームなどを一直線上に配置し、さらにその直線を北の方にまで伸ばそうとしていました。旧広島市…

矮小化される、国連人権理事会の会見

今年8月4日に行われた、国連の人権理事会作業部会の記者会見。10日ほど経ちましたが、どうやらこの会見が軽視されているというか、矮小化されているようです。ぜひとも全部見てほしくて、リンクしました。 かねてより、国連の人権理事会がジャニーズの性加…

堀切直人『喜劇の誕生』

大学時代に読んだ文芸評論家・堀切直人『喜劇の誕生』(沖積舎、1987)にやたら「ノマド」が出てきたけど、あれはどういう意味で使っていたんだっけ……とたまに思いだそうとしていたんです。こないだ本棚から見つけて読んでみたところ、ズバリ、 狩猟採集民 …