狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

見てないけど開会式雑感

Wikipedia見たら、1964夏季東京大会の音楽は、團伊玖磨、黛敏郎、古関裕而。

1972冬季札幌大会は、矢代秋雄、山本直純、古関裕而、岩河三郎、村井邦彦( トワ・エ・モワ「雪と虹のバラード」)。

1998冬季長野大会は、総合演出・浅利慶太(シニアプロデューサー萩元晴彦、音楽アドバイザー小澤征爾、イメージ監督が新井満、映像監督が今野勉)とあります。長野の開会式の出来がよかったとは思いませんが──。

さて、2021夏季の東京大会開会式です。

過去の大会と比べて大御所っぽさがないうえ、かつサブカルとかポップカルチャー寄りじゃありませんか? 辞任した人ふくめ、式典の統括は日置貴之エグゼクティブプロデューサー、開閉会式のショーディレクターは小林賢太郎、振り付け担当はダンサーの平原慎太郎、音楽監督は田中知之、舞台美術は種田陽平、開会式の作曲担当は小山田圭吾、聖火台のデザイン佐藤オオキと発表されました。そりゃまあ、世界に名の知れ渡った文化人とか藝大出身者じゃなきゃいけないとか言いませんけど、安倍政権以降、日本のハイカルチャーが目立たないんです。サミットや天皇行事にEXILEとか嵐が出てくるんですよ。こういうのも学術会議問題などに代表される専門家軽視(というか蔑視)みたいなのと通じるんでしょうか。

……と、きのうFacebookに書きました。

夜におこなわれた開会式は見てないんですけど、今朝、流れていたのがゲームの曲だったとか聞くと「やはりね」という感じです。プラカードがマンガのふきだしだったというのにはふきだしたぞ! 本来、サブカルってメインカルチャーやハイカルチャーへの対抗文化(カウンターカルチャー)のはずです。「マンガばかり読んでいたらバカになるよ」「ゲームばかりしちゃいけません」と言われていることがマンガやゲームの価値だったのに、いつのまにか権威と結託しました。

それとも……もしかして日本全体が幼稚になっているのか?

三枝氏も同じことを書いていました。(→三枝成彰「日本人の「知性低下」を露呈した東京五輪…政治家も官僚も私利私欲に走る」日刊ゲンダイ

 東京五輪の人選にはそうした文化への深い理解がまったく感じられない。元文科相や政府首脳らのお歴々が、歴史、哲学、芸術などのリベラルアーツを知らないからこうなるのだ。

 日本人の知性は、ここまで低下してしまったのか? まったく恥ずかしい。モラルも消え失せた。政治家も官僚もウソを重ね、私利私欲に走って弱者を食い物にしている。いい加減に目を覚まし、早急にモラルと“知”の構築をし直さないと、現実問題として、この国の行く末は危くなる。

暑いね、今日も。

 

【追記】断片的にいろんな情報がわかりはじめました。長嶋茂雄はないよね。王や長嶋を知る外国人選手なんて会場の外国人選手にはほとんどいません。そもそも野球を知っている人のほうが少数派でしょう。誰のための開会式なのか? ドローンショーというのは素直に驚きました。Intel が請け負っているそうです。