(50歳以下には鶴田浩二の替え歌は伝わらないよなあ。古いやつだとお思いでしょうが……)
コロナと東京オリンピック騒動、お友だち案件がいろいろ炎上しています。プロフェッショナルがやるべき仕事を、与党界隈、広告代理店界隈、某人材派遣会社の仲間でまわして失敗するんです。
カネとコネ、すなわち自分と周囲の損得勘定だけで動く人たち。素人仕事で混乱することになっても自分たちが稼ぎたい。
どうして日本の政治やオリンピック組織委などには女性の比率が少ないかといえば、コネで結ばれた男性たちが、男性組織を維持するほうが既得権益を守れるからです。「女が入って来たら俺の取り分が少なくなるじゃないか」ってね。利権の完全なバブル方式。選手村のバブル方式は破れていますけど。チェアマン、じゃなかった、村長、どうするの?
自分や仲間がよければそれでいいだなんて、非常に「利己的」です。私の近年のテーマのひとつは「いかにして利他的な社会を目指すか」ですから、それに反する振る舞いと言えます。
驚いたのは次の発言です。サッカーU-24日本代表の久保建英選手は、南アフリカチームにコロナウイルス陽性者や濃厚接触者が多数いることについて問われ、こう答えたと言います。(→サッカーダイジェスト)
「僕らにとってマイナスではない。僕らに陽性者が出ていたらマイナスですけど、いまのところゼロなので、自分たちのことに集中したい。こんなこと言っていいか分からないですけど、損ではない。自分たちのことにフォーカスしたい」
相手チームに感染者が出てしまったことを損得勘定にしています。フェアネスはスポーツには欠かせないというのに、不慮のアクシデントで不公平な状態ができたことをプラスかマイナスかで考えてしまうとは……。
オリンピックの騒動を見るたび腐った世の中だなあ、と感じます。
「すみません、道に迷ってしまって……。◎◎駅はどこですか」
「あの道をまっすぐ言って、突き当たりを右に曲がって、信号二つ目を左折です」
「ご親切にありがとうございます。助かりました」
「お安い御用です。……になります」
「は?」
「……えんになります」
「あのう、もう一度」
「道を教えた代金、税込み550円になります!」