オリンピックに反対している人も競技を見て楽しんだらよいと思っています。選手は努力を重ねてそれぞれの試合に臨んでいるのだから、視聴者は彼らのパフォーマンスを観ればよい。悪いのは、真夏の炎天下という最悪の条件で選手を苦しめたり、コロナ流行のまっただなかで強行したり、ひとの真剣なパフォーマンスや喜びや悲しみをカネに換金して懐に入れようとする人びとです。
とはいいながら私自身はオリンピックをほとんど見ていません。近所を通った自転車ロードレースも観戦しなかった。日本選手のなかでは、カープの選手は活躍しているだろうかとか、中学高校時代から応援している山縣亮太選手はどうなったかとか、気にはなりますけど、わざわざ競技スケジュールを追っかけていません。結果はネットで伝わってきます。陸上だけは動画を見るつもりです。
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男子100mの決勝には驚きました! 以下はリザルトです。風は+0.1m。
順位 | 選手 | Time | |
---|---|---|---|
1 | ラモント マルセル・ジェイコブズ(イタリア) | 9.80 | |
2 | フレッド・カーリー(アメリカ) | 9.84 | |
3 | アンドレ・ド グラス(カナダ) | 9.89 | |
4 | アカニ・シンビネ(南アフリカ) | 9.93 | |
5 | ロニー・ベイカー(アメリカ) | 9.95 | |
6 | 蘇 炳添(中国) | 9.98 | |
- | エノク・アデゴケ(ナイジェリア) | - | DNF |
- | ザーネル・ヒューズ(イギリス) | - | DQ |
フィニッシュした6人全員が9秒台で走っています。 ラモント マルセル・ジェイコブズ選手はヨーロッパ記録とのこと。
↓↓決勝動画↓↓
残念ながら準決勝の動画はNHKのサイトに見当たらず……。予選からジェイコブズ選手や蘇選手の状態がいいことがわかります。日本の3選手はガチガチですね。
レース展開次第ですが、予選を通過するには10秒10は切らなければならず、準決勝を通過するためには10秒00を切らなければならない、という時代に入ったらしい。日本人選手も速くなりましたが、世界も進化しているということでしょう。そもそも今回の参加標準記録は10秒05でした。次のオリンピックはもっと厳しくなっているかもしれません。
決勝に進んだ中国・蘇炳添選手もお見事です。同選手は決勝の2時間前に行われた準決勝を、9秒83(+0.9)というアジア記録で走っています! 2015年にアジア出身選手として初めて9秒台を突破した選手である蘇選手は、初めて9秒9を突破した選手でもあり、1日に2度9秒台で走った選手でもあるわけです。
日本人には9秒90の壁が立ちはだかっているのか? 山縣選手は蘇選手の記録が目標と言っていましたが、まだまだ強くならないといけませんね。蘇選手は31歳。山縣選手は29歳。
──2021年8月2日。感染者TOKYO2195。