狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

2021-01-01から1年間の記事一覧

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私事ですが、近親者のお通夜と告別式が終了しました。息を引き取ってからの5日間、確定申告をすませていなかったこともあり、とても慌ただしかったのでした。13日午前に税務署を片道2キロ半を歩いて往復。帰宅して喪服に着替え、お通夜へ。夜いったん帰っ…

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近親者が亡くなりました。ジョギング中に連絡あり、シャワーを浴びて夜中に病院へ。何年ものあいだ闘病していて徐々に悪くなっているのはわかっていましたが、数日前までフルタイムで働いていたので事態の急変に驚きました。息を引き取ったのは未明のこと。…

映画『ノマドランド』

映画『ノマドランド』を観ました。映画館に行ったのは1年半ぶりくらいかも。200人くらい入るシアターに10人余りの観客が入っていました。 夫・友・職業・家・町を失い、季節労働をしながらキャンピングカーでアメリカをさまよう60代半ば(だっけ)の女性が…

『ヒトの心はどう進化したのか』

ヒトの心はどう進化したのか: 狩猟採集生活が生んだもの (ちくま新書) 作者:鈴木 光太郎 発売日: 2013/06/05 メディア: 新書 鈴木光太郎『ヒトの心はどう進化したのか』(ちくま新書)を読みました。サブタイトル「狩猟採集生活が生んだもの」に惹かれたんで…

4月、放送大学に入学しました。

突然ですが、放送大学に入学しました。本日、小平にある放送大学の多摩学習センターにラン&ウォークで18キロ往復し、学生証を持ち帰りました。 入学金24,000円と半年1科目の受講料11,000円で計35,000円。下半期の授業も何か受けるつもりですから、年間46,0…

3月、スクワット31日連続100回終了

ずっとお尻が筋肉痛でした。 ランもままならず、ウォーキングでもヒーヒー言っていましたが、無事に終了しました。 3日間おいて、4月4日から体幹トレとスクワットふくむ筋トレを1日おきに交互にやっていきます。

『皮膚の秘密』

皮膚の秘密 最大の臓器が、身体と心の内を映し出す 作者:ヤエル・アドラー 発売日: 2021/03/15 メディア: 単行本 『皮膚の秘密』という本を読みました。著者はドイツの皮膚科医。原著は2016年刊とのこと。スキンケア、セックス、皮膚に関連した病気や栄養の…

ソロー「市民の抵抗」

市民の反抗―他五篇 (岩波文庫) 作者:H.D.ソロー 発売日: 1997/11/17 メディア: 文庫 岩波文庫のH.D.ソロー『市民の抵抗』の表題エッセイを読みました。1849年に発表されたもののようです。 ソローは、非道な政府より自らの良心に従えと書いています。 私の…

今月はお尻強化月間

今月はお尻強化月間でして、1日100回スクワットをしています。「30回スクワットを1日に3セットやって、10回をスクワットジャンプ」とか「50回、30回、20回」とか、とにかく100回です。休息日を設けたほうが効果があると知っていますが、決めたことをやれ…

アチェベ『崩れゆく絆』

アチェベ『崩れゆく絆』(光文社古典新訳文庫)を読みました。著者チヌア・アチェベ(1930〜2013)はイギリス領であったナイジェリアに生まれます。キリスト教信者の両親に育てられイギリスにも渡っています。本書は1958年刊行。アフリカ文学の先駆という位…

まさかコロナ第4波?

親戚のうち何人かの、10年目の命日を迎えました。 今日は東日本大震災のときほどではありませんが、コロナに影響されて彩りのとぼしい暮らしをしています。テレビはポポポポーンと言わないでしょうし、電気は灯っていますが、晴れていても街の色がくすんで見…

『「縮み」志向の日本人』

私は狩猟採集社会と対立させることで現代社会を捉え直していますが、同じように、欧米と比較対象した日本人論をときどき読んでいます。『菊と刀』の新訳も買わなきゃ。 未読だった李御寧『「縮み」志向の日本人』(講談社学術文庫)を読みました。原著は1982…

四季の話

四季の創造 日本文化と自然観の系譜 (角川選書 638) 作者:ハルオ・シラネ KADOKAWA Amazon もうすぐ春ですね彼を誘ってみませんか、春なのにお別れですか、夏は心の鍵をあまくするわご用心、夏夏ナツナツココナッツ愛愛アイアイアイランド〜翔んで夏しました…

ソロー『森の生活』

ずっと積ん読状態だった、H.D.ソロー『森の生活』上・下を読みました。私は飯田実訳の岩波文庫で読みましたが、今泉吉晴訳の小学館文庫『ウォールデン 森の生活』上・下がよいという人もあります。小学館文庫を立ち読みしたところ、レイアウトが工夫されて…

山崎柄根『鹿野忠雄』

ブログをサボっていたときに読んでいた本の話を……。 山崎柄根による伝記『鹿野忠雄』(平凡社)を入手し、読みました。かのただお、と読みます。鹿野の人柄をもっと書き込んでほしかったけど、「わからないことを想像で補わない」という姿勢かと思います。本…

『JR上野公園口』チグハグ県『JR上野公園口』

柳美里『JR上野公園口』を読んでいました。全米図書賞受賞と話題になりましたが、わたしはホームレスが主人公であることに惹かれ、少し前に買っていたのでした。 ハナニアラシノタトヘモアルゾ いきなり脱線します。これを書いている日は「春の嵐」だそうで…

ここ2週間くらいの話。

薄っぺらいシューズで深夜に急坂を下っていたんですよ。人も車もいないので、車道に出て、心のなかで「ひゅ〜っ」と叫んでスピード出したら………右のふくらはぎをいためました。ゆるジョグでも2日くらい続けると痛むので、休みがちです。毎日、真夜中に散歩し…

大阪国際女子マラソン

大阪国際女子マラソン、見ました。 「例年とコースが違いフラットな周回コースだし、男性ペースメーカーがつくし、こんなんで日本最高タイムが出たら以前の記録に失礼だろう」なんて最初はもやもやしていたんです。 野口みずき選手の2時間19分12秒を切るため…

『賊軍の昭和史』

先日亡くなった半藤一利さんと、保阪正康さんの対談『賊軍の昭和史』を読みました。都合良く解釈しすぎだろうと思われる部分もありますが、官軍・賊軍という視点から歴史を検討するのは有用な試みであると思われます。 賊軍とは戊辰戦争の負け組のことです。…

『創られた明治、創られる明治』

私はいまでも薩長(とくに長州)支配が続いていると感じています。戦後、一時期見えにくくなりましたが、新自由主義への転換から安倍政権にかけて明瞭になってきました。 2018年、政府が主導した「明治150年」というイベントは無視していました。 薩長はクー…

大阪国際女子マラソン、周回コースに。

これはたまげた驚いた。今月31日の大阪国際女子マラソン、長居公園ぐるぐる15周……というニュースです。大阪もコロナで大変な時期ですから仕方ないとはいえ、イベントではなくマラソン大会ですから、3キロ弱のコースを周回するとはビックリです。 フラットで…

ピッチとストライドと共通テスト

ランナーを悩ませるピッチとストライドの関係が、「大学入学共通テスト」の【数学Ⅰ・数学A】で問題になったそうです。ふむふむ。以下はわしの解答速報じゃ ! *私は数学が苦手でした。 受験生のみなさんは参考にせず翌朝の新聞などで速報をご覧ください。 …

鳥居龍蔵『ある老学徒の手記』

鳥居龍蔵『ある老学徒の手記』(岩波文庫)を読みました。1870(明治3)年、徳島の煙草問屋に生まれた鳥居の、1915(昭和10)年までの半生記です。本書自体は1953(昭和28)年に刊行されていますが、その年の1月に亡くなっています。 鳥居は、明治中期から…

煎本孝『こころの人類学』

煎本孝『こころの人類学──人間性の起源を探る』(ちくま新書)読了。 カナダ・インディアン、日本のアイヌ、ロシアのトナカイ遊牧民コリアーク、モンゴルの遊牧民、ラダック王朝──狩猟採集社会、首長制社会、遊牧民、王国など──著者がフィールドワークしてき…

飲み屋は教室だった?

山極寿一・尾本惠市『日本の人類学』の話をもう一度だけ。 山極氏も尾本氏も、学生時代に、先生と酒を飲みながら議論したそうです。 尾本 (略)今では考えられないでしょうが、我々学生は助手の先生としょっちゅう飲んでいました。とくに渡辺直経(通称直径…

山極寿一・尾本惠市『日本の人類学』

面白かった。走るのをサボって読んでしまいました。 狩猟採集民から現代社会を考察する東大出身の人類学者・尾本惠市と、ゴリラ社会を通じて人間社会を研究する京大前学長・山極寿一の対談です。 日本の人類学の誕生、東大と京大の違い、人類学のこれから、…

安丸良夫『近代天皇像の形成』

幕末から明治、敗戦へといたる約75年間の近代天皇制を誰が発明したのか、どのように受け容れられていったのか、という疑問があり、年末をまたいで安丸良夫『近代天皇像の形成』(岩波現代文庫)を読みました。とても刺戟的でした。 ★ ★ ★ 19世紀半ば、黒船来…

狩猟採集民のおさらいです

そもそも私が狩猟採集生活に興味を持ったきっかけは「人間はそもそもどういう動物なのか」を知りたくなったからでした。 走る動物説 クリストファー・マクドゥーガル『BORN TO RUN』は、単に、トレイルランニングの本として面白く読んでいたんです。走るため…

2021年初ラン

例年通り、初ランは1月2日。12キロ。 私は富士山ファンです。富士山が浅間大社のご神体であり、木花之佐久夜毘売(このはなさくやひめ)を祀っていることや、江戸期に富士講などがおこなわれたことや、あれこれいろんなことを知ってはおります。霊山ならば…