狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

王将戦第1局、藤井聡太にまたまた驚かされた!

藤井聡太四冠(19歳)が、渡辺明王将(37歳、三冠)に挑戦する第71期王将戦七番勝負が1月9日から10日にかけておこなわれました。

画像は、毎日新聞の王将戦特集ページより。

f:id:mugibatake40ro:20220111185222j:plain

終局するのは2日目ですから、1日目はのんびり見ていたんですが、藤井四冠の▲8六歩にはおったまげました。

8七にあった歩をひとつ上に上げたのです。将棋がわからない方には「???」でしょうけど、こんな手、アマ3、4級くらいになれば、あまりに筋が悪すぎて、頭に浮かぶことさえありません。野球にたとえるなら、利き腕にグラブをはめたり、バットをさかさまに持つようなものです。

ネットニュースを見ると、副立会人・神谷広志八段は「なんだこれは! えー、うそでしょ!」と言い、立会人・森内俊之九段(十七世名人)も「何が起きたか分からないぐらいの衝撃。初心者が指したら“何だ、この手は”と怒られそう」と驚いたらしい。そりゃそうでしょう。

2日目の19時頃、ジョギングを終え、歩きながら棋譜をチェックすると、難解な終盤戦になっています。トップ棋士同士でも1分では読み切れないでしょうから「指運」が勝敗を左右した面があったかもしれません。最後、藤井四冠がきちんと詰みを読み切りました。

「名人に定跡なし」とは言うけれど、ほんと、将棋の常識を覆すなあ。今年も藤井四冠の指し手が楽しみです。