狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

ポーズ・メソッド〈1〉

きのう、小雨のなか走っていたんですよ。

多摩川に架かる橋を二度渡ったんですけど、橋の歩道はツルツルしたタイル状の路面なんです。シューズはサンダルだったのでスベりそう。こんなとき思い出すのは、ポーズ・メソッドを提唱するニコライ・ロマノフがスケート場を走る動画です。

身体のずっと前に着地して地面を引っ張り込もうとしたらツルッとバランスを崩すけど、身体の近くに着地して地面を押せば氷の上でも転ばない……ということだと理解しています。

ポーズ・メソッドを知ったのはマルコム・ポーク、アンドリュー・シールズ共著『ランニングを極める』という本でした。『〈気〉ランニング』とともに紹介しています。

 ニコラス・ロマノフはロシアのコーチで、ランニングのポーズ・メソッドの提唱者である。彼の革命的な研究はたくさんの人の注目を集めているが、特にトライアスロンの競技者が感心を寄せている。走る原動力として重力を身につけることで、筋肉の働きに依存するのを少なくし、より効率的に走れるようになる。
 ポーズ・メソッドが他の走法と違うのは、つま先で地面を蹴り上げて膝から前へ進んでいくというよりも、地面に着地し、地面から支点が離れる点に注目しているところだ。基本となる姿勢(ポーズ)またはポジションを見つけ、そこに焦点をあてた動作を教えるのがポーズ・メソッドである。
 ランニングにおいては、肩、腰、足首が軸脚と垂直に並び、もう一方の脚でバランスをとる全身の姿勢のことをいう。こうすると、脚がS字型にになる。ランナーが前へ向かって足を踏み出すと、軸脚は地面から離れ、その間にもう一方の脚が次なる支点をつくるために自由に着地する。ポーズ・メソッドでは、スピードや距離にかかわらず、すべてのランナーに共通するランニング技術があると考えられている。
 気ランニングとは、ダニー・ドライヤーが著書『〈気〉ランニング』で書いているように、ポーズ・メソッドと共通する点が多く、推進力のエネルギーとして筋力ではなく重力を使うことの重要性を強調している。(29-33ページ)

上記の文章のあとに附記があります。《どちらの走法も(特にポーズ・メソッドの場合は)、動きながら「上手な使い方」の能力を向上させていくという点で、理にかなった、ランナーに優しい走法である。》

Pose method でいろいろ検索して情報を集めたのは10年くらい前でしょうか(→ポーズメソッド協会?HP)。相変わらず日本では紹介されていないのかなあ、と思って検索したら、なんと、ニコラス・ロマノフの著書が翻訳されて発売されたばかりなのでした。さっそく注文。

読んだらまた書きます。

 ↓ 未読ですが