狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

一山麻緒選手のフォーム

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covid-19 のおかげで、日本は出口が見えないトンネルに入りました。

突然ですが、時計の針を40日くらい巻き戻し、3月8日に戻ります。

この日、新型コロナというトンネルのどのあたりだったか?──「ここ1〜2週間が急速な拡大に進むか、収束できるかの瀬戸際」と安倍氏が言ったのは2月24日のこと。最大3月9日で終わるはずでしたが、その後もずっと「1〜2週間」が繰り返され、3月2日に一斉休校が始まり、5日あたりから「1〜2週間」を「正念場」と言い換えました。

東京マラソンが一般ランナーの参加をとりやめたのは2月14日です。エリートのみで東京マラソンなどオリンピック選考レースは行われました。名古屋ウィメンズマラソン開催の3月8日はトンネルの中でしたが、オリンピックを開きたいがために「入り口はまだだ」もしくは「出口はすぐだ」などと煙幕を張っていたのでしょう。

いかん。前置きが長くなりました。

PCのデスクトップを整理していたら、名古屋ウィメンズマラソンを2時間20分29秒で制した一山麻緒選手のスクショ画像が1つ出てきました。生中継では見ていません。ネットニュースの動画で見たのかなあ、素晴らしい走りに驚き、フォームをチェックしたのでした。今回、さらに動画などで見てみました。

まず感心するのは、ランナー体型であることです。腰から腿にかけて筋肉がつき、先に行くほど細い。ランナーだからランナー体型であるのは当然だろうと言われそうですけど、多くの日本人女性ランナーは全身華奢に見えます。一山選手だって、エントリーリストによれば 158cm43kg と軽量ですが、パワフルさを感じさせるのです。

骨盤が前傾し、背中が弓なりになっています。鳩尾の反対側の背中をグッと押されているようです。『ゼロベースランニング』の高岡尚司さんはこの姿勢をつくるためにブリッジなどを推奨されています。私はバランスボールに背中を乗せ、なんちゃってブリッジをやっているところ。胸を張って背中を反らせば、息をたくさん吸えますし。

かねがね私は「走りながらストレッチするフォーム」が良いのではないかと考えています。一山選手の走姿勢は、(上の真ん中の写真をご覧あれ)大腰筋を伸ばす「ランジ」さながらです。たとえば左下の写真は、左足の付け根から骨盤をまたいで背骨に達する大腰筋を伸ばしている状態です。

単にランジの形をしているうえ、足をプッシュした瞬間に骨盤がグッと回旋するので、ますます大腰筋は引き延ばされます。伸びた筋肉はSSC(ストレッチ・ショートニング・サイクル=伸張-短縮サイクル)により縮もうとし、足を引き寄せます。

彼女はフォアフット着地です。前足部が着地し、続いて踵が下りてくる瞬間、アキレス腱のSSCが起き、足は勝手に弾むのです。縄跳びと同じです。ほかにもいろんな筋肉が連動してスピードを生むのでしょう。

ナイキのヴェイパーフライ ネクスト%は、やはりフォアフット着地と相性がいいのではないでしょうか。女性ランナーは体重が軽いからナイキの厚底をつかいこなせないのではないかと言われていたようですが、一山選手のようなフォームならシューズの機能を引き出せると思います。名古屋の路面は固いといいますから、より地面反力を得られたのかもしれません。

ゼロベースランニング 走りの常識を変える! フォームをリセットする!

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  • 作者:高岡 尚司
  • 発売日: 2016/12/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)