狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

コロナ太り

最近、「コロナ太り」という言葉を聞きます。60%近くの人が自粛しているうちに太り、運動不足になったのだとか。

デイケアなどに行けなくなって筋力が衰えた高齢者も多いと報じられています。近年、筋力は認知機能とも関係があると言われているんですよね。コロナに罹患しなくても、メタボによる生活習慣病やロコモティブシンドロームで間接的に健康を害するおそれがあるとは……。

狩猟採集、遊牧、農耕、と人間はいろんな暮らし方をしましたが、じっと家に籠もることはなかったのです。数百万年の長きにわたり、人間は自然のなかで動く生活に身体を適応させてきました。ところが、ここ200年ほど、われわれは人工的な街に暮らし、動かなくなることを「進歩」だと思いこんできました。

「おじいちゃん、昔はチャンネルを換えるのにテレビまで歩いていったって本当?」

ダニエル・E・リーバーマン言うところのミスマッチ病──現代病と呼んでも差し支えないかな──には肥満はもちろんロコモティブシンドロームも含まれるはずです。

かくいう私も、18年前(37歳)のときに会社を辞めて自宅兼仕事場でパソコンと睨み合うようになってからどんどん体重が増加しました。瞬間最大体重は75kg超、腹囲は85cm近くあったかもしれません。運動不足解消のために走り始めたのはフリー2年目。初日は数百メートルでギブアップしました。当時は寒くなったら走らない、春から秋の季節限定ランナーでしたので、冬のあいだは体重が増えました。

いまの体重は61〜62kg、というところ。体重がこのくらいだと橫腹のうえのポニョもなくなりウエストは70cmくらいのはずです。172.5cmだった身長は姿勢改善により174cm以上になりました。

あのまま走っていなかったら、私はどうなっていたでしょう?

体力の正体は筋肉 (集英社新書)

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  • 作者:樋口 満
  • 発売日: 2018/04/17
  • メディア: 新書