狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

『仮面ライダー』『煙が目にしみる』その他

風邪ひいてたし仕事していたし、で、狩猟採集民の研究もランの練習も進んでいない日々でございます。だから、まったくの雑談です……💦 ふだんテレビを見ない私が、わざわざ録画までして見ている番組の話、をば。

まず、TOKYO MXでやっている『仮面ライダー』再放送(→MX公式サイト)。もともと1971年4月から放映されたらしい。広島でも土曜日の19時半からやっていて、親から「早く風呂に入れ」と言われながら、粘って見ていたものです。しかし、見終わってから風呂に入ると、ドリフの最初が見られないという……。

藤岡弘が撮影中のバイク事故で大ケガをしたため、第10話あたりから本郷猛(藤岡)の出演部分は過去の映像をつなぎ声を吹き替えにする綱渡り。ルリ子(真樹千恵子)がメインになり、むりくり藤岡の不在をしのぎました。ショッカーが「イー」と言い始めたのは12話目くらい。

14話目で一文字隼人(佐々木剛)が登場。仮面ライダー2号の登場にコーフンした子供時代を思い出すねえ! ショッカーが「イー」を連発し、「変身、とおっ」が始まり、立花藤兵衛が喫茶店からバイクショップに鞍替えし、滝和也がレギュラーとなり、山本リンダたちが登場し、主題歌を子門真人が歌い……やっと定番スタイルが確立しました。格闘シーンでスローモーションになるのも14話目からかな。今週見た15話でサボテグロンに勝ちましたが、私は仮面ライダーの最初の怪人がサボテグロンだと勘違いしていたくらい、仮面ライダーといえば一文字隼人登場以降だったのでしょう。

ウルトラマンほど社会性はありませんし、総じてつまらないので、そろそろやめます。

もうひとつ。BS12で週に2話ずつ再放送されている『煙が目にしみる』(→BS12公式サイト)です。1981年6月から7月にかけて放映された、NHK銀河テレビ小説。全20話で、今週は12、13話が放映されました。

プロ棋士の登竜門・奨励会は、当時、31歳の誕生日までに四段になけなければ退会と定められていました。主人公の信吾(川谷拓三)は、師匠の内弟子(以前は師匠宅で修行する弟子がいたのです)三段で長年足踏みしている奨励会員。恋人だった師匠の娘を五段の弟弟子に奪われ、失意のなか石和で知り合った子持ちのフラメンコダンサー(根岸季衣)と同棲するようになります。私生活のゴタゴタも影響し、なかなか勝てず……。

私が熱心に将棋を指していたのは中学1年の三学期から高校1年くらいです。高校1年の夏、高校将棋選手権の団体戦で広島県大会の代表になりました。1981年といえば、高校1年の地区大会予選の直前なのかな?

主人公のモデルは、長らく三段であった鈴木英春をモデルにしていると言われていました。大山康晴、花村元司、大内延介、青野照一、石田和雄ら、プロ棋士もちょくちょく出てきます。

ドラマとしても、なかなかのように思います。ジェームス三木は、将棋番組に将棋好きのアマチュアとして出てきて弱いところを露呈していましたが、さすが本職では人間味溢れる巧い脚本を書きます。松村達雄、賀原夏子らも達者。いまはあんな役者いませんよね。今回は松崎真が出てきましたよ。「手を挙げて横断歩道を渡りましょう」

ランニングに関する番組も録画して見たんだっけ。これは明日書きます。

ここからはテレビにも関係ない雑感ですけど、いいでしょうか?

坪内祐三さんが亡くなりました。20年くらい前かな、会社員時代、縁あって何度も飲んだんですよ。労作『慶応三年生まれ 七人の旋毛曲り』が出る前後です。当時、マイナーなブンガク界の、さらにマイナーなブンガク評論の世界で頭角をあらわした時代の寵児でした。

いま出ている雑誌「文藝春秋」で、坪内さんは、2019年の物故者について書かれています。坪内さんらしい世代論になっていますけど、まさか、その原稿を書いているとき、ご本人が亡くなるなんて露ほども予想しなかったのではないでしょうか。合掌。