狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

ボクシングと熱狂

こないだ、AmazonPrime で、井上尚弥選手とルイス・ネリ選手の試合を観ました。井上選手の試合を観たのは初めて。ボクシング自体、何年も観てないかもしれません。

東京ドームでの試合だったそうで、友人も何人か会場にいたようです。1ラウンドでいきなり井上選手がダウンしましたが、2ラウンド以降は主導権を握りました。

しかし──

熱狂した観客の声援を聞いていると、私はどんどん醒めていくのでした。人が殴り合うのを観て我を忘れるような人たちは、戦争でも起きたらワクワクしちゃうんじゃないか、なんて考えてしまいました。

何度か書いていますが、エルマン・R・サーヴィスによれば、狩猟採集社会から首長制社会に移行したら財産ができ、財産をめぐって戦争が起きます。同時に、サッカー、ホッケー、ボクシング、レスリング、競歩、競泳のような競技が誕生するのだとか。サーヴィスはそれらの競技を「精神的戦争」と書いています。

思えば、私はプロレスなど格闘技系のスポーツに熱狂することはなかったように思います。相撲および相撲の八百長だけは追っていましたが。自分でやるにしても、人と接触するスポーツ(サッカーやバスケットボールなど)は好きじゃなかったなあ。