台湾で大地震──。能登半島の地震につづき、ニュース映像にショックを受けました。1人でも多くの人が助かりますように。わずかながら支援のため募金をしました。
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ジャレド・ダイアモンドが『昨日までの世界』下巻に書かれていたエピソードです。本が見つからないのでうろ覚えで書きます。(見つかったら書き直します)
東南アジアの原住民とキャンプをしていたジャレド・ダイアモンドが「ここで野宿しよう」というと「この木が折れて倒れるかもしれないから厭だ」というんだそうです。「丈夫な木じゃないか。一晩くらい大丈夫だよ」と言いましたが、彼らは頑なに拒みました。
のちに、ジャレド・ダイアモンドは、仮に倒木の可能性が万に一つであっても、毎日木のそばに寝ていたら、一生のどこかで圧死する可能性があり、彼らは、あらゆる場面でほとんどありえない危険すら回避していることを理解しました。事実、森では、樹木が倒れる音をよく聞いたのです。
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三匹の子ブタが、それぞれ草の家、木の家、レンガの家を建てました。オオカミに襲われた場合は、レンガの家が一番よかった。
もしも、地震だったらどうでしょうか。
先史時代の人たちが、上記の原住民と同じ危機管理意識を備えていたのだとしたら、木の枝と葉っぱでできた家に住んでいたのは暮らしの知恵かもしれません。家がつぶれたってたかが知れていますし、すぐに作り直せます。
最近、そんなことをつくづく考えます。しかし、われわれは堅牢な家で定住することを選んでしまったのです。