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一次的な免疫?

6月30日から、オリンピック大会ボランティア約7万人にモデルナ製のワクチン接種がはじまりました(バイト情報サイトにはオリンピック関連のバイトをあちこちで募っていますけど、彼らはワクチンを打たないのでしょうね)。2回目は早くても7月31日と報じられています。ワクチンの効果があらわれるのは2回目の接種のあと14日以降とされるので、充分な免疫が得られるのはオリンピックのあとということになります。

そのことについて丸山珠代オリンピック・パラリンピック担当大臣は、「まずは1回目(の接種)でイチジテキに免疫をつけていただきたい」と発言。6月29日のことでした。

最初に発言が報じられるさい、イチジテキは「一時的」と表記されましたが、内閣府が「一次的」に訂正するよう求めたようです。

私は「一次的」ってあまり使わないんじゃないかなあ、と感じました。もちろん「一次」はよく見ます。一次試験、一次募集なら何段階かあるうちの一番目くらいの意味でしょう。一次史料の一次は根本的な、くらいかな。一次方程式、一次関数の一次はですね……ええっと、わからないので割愛。

しかし、手許の辞書を引いても「一次的」という項目はないんですよ。

「二次的」なら辞書に載っています。「主になるものに比べれば、それほど重要な事ではない様子」との説明です。「Aと比べれば、Bなんて二次的な問題にすぎない」「いま現地入りすれば、二次的な被害を起こすおそれがある」とか言いますね。

二次的が主になるものでないということを踏まえ、あえて「一次的」の意味を考えるなら「主たるもの」ということになりませんか。つまり丸川大臣は「まずは1回目で主たる免疫をつけていただきたい」と言ったのですね。

まさか。丸川大臣は「一時的」と言ったはずなんですよ。

──オリンピックまであと22日。

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