市民ランナーというのは、ある程度収入があるのでしょう。(私は例外)
シューズだけ買えば始められる手軽なスポーツと言われますけど、お店で絶対にすすめられる初心者用シューズは1万円を超えますし、もちろん消耗品です。ちょっとしたウエアからGPSウォッチ、大会参加費から遠征の旅費・宿泊代などを含めれば、結構かかります。経費で落ちないぶん、月1接待ゴルフより高くつくかもしれません。
私がきちんとジョギングを始めたのは第1回東京マラソン開催の前年くらいでした。雑誌の巻末に載っている当時の大会参加費は今よりウンと安かった。ところが、東京マラソンが1万円という破格の価格を設定したのです。大都市の特別な大会だから高いのかもしれないと勝手に納得していましたが、他大会も追随して値上がりします。すぐに1万円に追いついたのは湘南国際マラソンではなかったかな? それでもエントリー開始直後に定員が埋まりました。
2015年3月に開催された第1回横浜マラソンの参加費が1万5千円と知ったときは仰天しました。しかも、レース当日、公認を得るために距離を計測をしたら不足していたことが判明します。次から距離は伸ばされましたようですが、公認の申請をしていないらしい。つまりこのレースで世界最高記録が出てもサブスリーやサブフォーを達成しても、参考記録なのです。
ちなみに横浜マラソンをプロデュースしている会社は、前述の湘南国際マラソンにもかかわっています。湘南国際もいつのまにか非公認になりました。安くはない参加料を払っているんだから公認申請をしてもらいたいものです。
私はそういった運営に対する疑問があるので、横浜マラソンにも湘南国際にもエントリーしたことはありません。
きのう行われるはずだった第3回横浜マラソンは、台風接近のために前日中止が発表されました。地方や海外から現地入りして前日受付をした人たちは一泊せざるをえなかったでしょう。
テントや紙コップが飛ばされる暴風雨なら、ランナーもスタッフも平気ではいられません。中止もやむなしです。でも、前日夜の天気予報によれば、制限時間にあたる29日15時の時点で、暴風域は四国を過ぎて紀伊半島にかかるかどうかでした。
現に水戸黄門漫遊マラソンや富山マラソンなどは開催されましたし、なにより、横浜より西のしまだ大井川マラソンだって雨のなか行われたのです。規模が違うとかなんとか、言い訳があるかもしれません。でも、主催者は最後まで開催の意思を示し、せめて当日の未明まで粘って判断を下すのが誠実な対応だった気がするのです。
運営が大変なことは理解しています。でも、横浜マラソンの場合、第1回大会以来の不信感が払拭できないんですよね。破格の大会費や遠征費を払った人、みなさん納得して帰られたのなら私が怒ることもないんですが……。
どうやら、横浜マラソンにあぶれた人いらっしゃい、というイベントもあるようですが、タダで出られるわけじゃないらしい。あちこちで、市民ランナーから金を巻き上げようという人があるんじゃないかと疑ってきてしまう。今日の私、金のことに拘泥しすぎですか?