狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

暑い。2020年の夏は……。

暑い! 0時でも走りにくい。気温を見ると28度だったりします。さすがに異常ではありませんか。高校野球、やってていいんですかね。

数日前、食事どきにテレビつけたら、東京オリンピックのマラソンについて話していました。午前7時スタートでも、途中で30℃を越えるだろうと言っています。市民ランナーなら知っていることですが、この時季、日が昇るとすでに暑いのです。7時スタートだってランナーは地獄の暑さでしょう。スタジオのコメンテーターが「選手のみなさん大変だね」と笑って終わりました。テレビ局はオリンピックの利害関係者だから真正面から批判しないのですね。

東京オリンピック招致・開催にはずっと反対です。今でも返上したらいいんじゃないかと思っています。

理由はいろいろありますが、ひとつはやはり東京の夏の暑さです。

「特定非営利活動法人東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会及び東京都」の「立候補ファイル」(PDF)には、不思議なことが書かれています。曰く、
《この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である》
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日本の夏は温暖で、スポーツするのに理想的! この一言だけで、一発レッドカードなんだがな。関係者はみんな7、8月に戸外で3時間散歩してみろ。

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「世界一カネのかからない五輪」「アンダーコントロール」「アスリートファースト」並みのインチキです。やれやれ。

以下は、ティム・ノックス『ランニング事典』からの受け売りです。

暑いところで運動すると、エネルギー維持のため筋血流を増やすか、熱放散のため皮膚血流を増やすか、二者択一を迫られます。身体は前者を優先するので、皮膚は外気もしくは汗で冷やすしかないのですが、気温が体表温度より高くなると、発汗よりほかなくなり、脱水症状に陥ります。

自転車レースは速いので空気の対流で身体を冷やせるそうですが、マラソンのスピードでは無理なんだそうです。暑いレースで起きた悲劇はたくさんあります。レースの危険性を示す指標数あれど、30℃越えのレースは行うべきではない・速く走るべきではない、で一致しているようです。オリンピックは世界最高の舞台のはずなのに、絶対に世界記録が出ない苛酷な条件で42キロを走らせるなんて……。

競歩も同様でしょう。暑熱馴化ができていない観客やボランティアも心配です。

東京新聞7/21朝刊に、東京オリンピックの暑さによる危険性について特集されていました。以下は東京大学・横張真教授(都市計画)のコメントです。

「日本で(東京オリンピックの開催期間に=引用者註)マラソンはやらないのが一番。北海道か長野で走るのが二番、午前二時から五時にかけてやるのが三番」。

まったく同意見です。北海道の一部を東京都の飛び地にして、14キロの林間コースを整備し、途中、プロジェクションマッピングで、浅草や東京タワーやスカイツリーや富士山を映し出す。それでいいのではないんかい?