狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

台風と堤防決壊と飲み会。

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9月9日。台風18号は東海地方から北陸に抜けていったそうですが、その影響で関東に大雨を降らせました。

東京都下の私の家の周りは午後にはやみました。しかし日没のころ多摩川中流域に走りに行くと、(引っ越してきて15年近く経ちますが)いままで見たなかでいちばん水位が上がっていました。ちょっと怖かった。下流はもっとすごかったようです。

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関東の南北を一直線に雨が降っているのはチェックしていました。特殊な降り方です。うちのほうは晴れているのに、20kmほど離れた場所で「ずぶ濡れになった」というツイートを見ました。

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右の雨雲レーダーは9日16時過ぎのもの。この異様な降り方がずっと続いたんですね。あとで「線状降水帯」という現象だと発表されました。昨年、広島での土砂災害はバックビルディング現象と言われたっけ。10年に1度とか50年に1度といわれるような災害が毎年起きている気がします。

翌10日、大雨の影響による被害が拡大しました。午後は、パソコンの片隅で、鬼怒川の決壊の様子を映すNHKの画面をちらちら見ていました。

被害に遭われた方には、心からお見舞い申し上げます。

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その日の夜は、約束の飲み会に行きました。新宿でした。

雨がぱらぱら降っていました。

お会いしたのは2人の市民ランナー。30代の女性と50代の男性です。何年も前からの知り合いで、すごく頑張られていたんですが、とくに女性のほうは走る量が減り、今シーズンはなにもエントリーしていないとのこと。男性も、故障続きだったこともあり、以前ほどがむしゃらに練習されているわけではないようです。みんなジョグノートに日記を書くのをやめていました。

数年前なら、シューズやフォームや大会や練習方法の話題で、ゲラゲラ笑いながら何時間も飲み続けていられたんです。しかしその日は、もちろん楽しかったんですが、以前よりランニングの話題が少なかった。

私だって「タイム狙うのはもういいかな」とときどき思います。伸びしろがあるなら今頑張るべきじゃないか、とも考えますが、毎年自己ベストを10分、20分と縮めてイケイケだった数年前とはなにか違うのです。

飲みながら、自分も、マラソンから心が離れつつあるんじゃないかと思いました。でもそんな気分になったのは、昼間見た多摩川の光景の影響かもしれません。自然災害を見ると、個人的なランニングなんて意味がないと思えてしまうのです。

いやいや、まだ走ります。自分にムチ打って。

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【追記】私の座右の銘を。モンゴメリ作『赤毛のアン』のセリフです。

 Next to trying and winning, the best thing is trying and failing.