福岡国際マラソンとナイキズームウェイパーフライ4%

 ひさしぶりにじっくりマラソンを見ました。
 福岡国際マラソン。
 2度目のマラソンとなる大迫傑選手(ナイキ・オレゴンプロジェクト)、初マラソンの神野大地選手(コニカ・ミノルタ)、ベテラン川内優輝選手が注目されていたようです。私はアフリカ系の選手の走り方が好きなので、イエマネ・ツェガエ選手(エチオピア)、スティーブン・キプロティク選手(ウガンダ)やビダン・カロキ選手(DeNA)も楽しみでした。
 終始、速いペース。徐々に脱落する日本人のなか、大迫が見事な走りをみせます。一時は2時間6分台が出るか、というラップを刻んでいました。

        ★

 少し脱線します。
 日本の男子マラソン選手で6分台をマークしたのは、この3人。

① 高岡寿成 2:06:16 2002 シカゴマラソン
② 藤田敦史 2:06:51 2000 福岡国際マラソン
③ 犬伏孝行 2:06:57 1999 ベルリンマラソン

 突然ですが、問題です。
 みんな2時間6分台ですが、実は1位と2位には大きな差があります。
 日本人のなかで高岡選手だけが達成していることとは何でしょうか?
 答えは、下の白い部分を範囲指定してみてください。

 ……フルマラソンを3:00/kmペースで走ると、2時間6分35秒。
 すなわち、キロ3分ペースを切って走った日本人は高岡寿成選手だけなのです。
 
 私も『日本のマラソンはなぜダメになったのか』で知ったんですが。

        ★

 閑話休題。
 終盤、快走していたかに見えたカロキ選手が失速。世羅高校時代から応援しているんだけどなあ、残念。
 私が知らなかったソンドレノールスタッド・モーエン選手(ノルウェー)が、PBを4分以上縮める2時間5分48秒のヨーロッパ最高記録をマークし、優勝しました。2位キプロティクは2時間7分10秒、3位大迫は2時間7分19秒という結果でした。
 大迫選手はある程度納得のいく結果だったのではないでしょうか。

         ★

  ところで。
 以前、ナイキズームウェイパーフライ4%は、まだ「結果」を出していないんじゃないかと書きました(→「来週の「ガイアの夜明け」と、FLASHの記事 」)。しかし、今回は確実に目に見える結果を出したといえます。
 1位から4位のカロキまで、みんなナイキズームウェイバーフライ4%を履いていたんです。とくに欧州歴代1位を樹立したのは輝かしい実績といえるでしょう。
 大迫選手は日本人に珍しいフォアフット着地だと言われていましたが、PBを4分以上も縮めたモーエンは踵着地でした。ふむふむ。どんな着地でも効果があると、「ガイアの夜明け」でナイキの開発者が言っていたっけ。

 

2017年11月の練習

 11月は302kmでした。
 ほとんどジョグ。2日連続低山トレイルは広島で。30kmジョグ1回。
 ランニング足袋「MUTEKI」と「Toe-Bi」と裸足で199kmでした。
 仕事と私用で慌ただしく、大会・練習会等は参加していません。
 来年1月には、ゼミの先生が定年退職されるので、OB会を開催します。そちらの幹事をやるのも気が重い。案内状を発送したところです。

 おっと脱線。
 春に向けて「地足」を作ろうと、それまでは週1〜2回程度だった足袋シューズをなるべく毎日履くようにしてみました。
 最初は数日でアキレス腱に疲労がたまり、いったん一般的なシューズで走らざるをえなかったんですが、その後は馴れました。12日に高岡尚司さんのワークショップに参加し、不整地で400m85秒前後のインターバルを12本やったときは裸足でした。
 動的ストレッチ「ホグレル」は、毎月10回くらいしか行けていません。前屈だとか、まだ全然ダメですけど、肩胛骨や股関節を動かすときに胸や腹が連動している感覚がつかめてきました。ぼんやりしていたとき必ず後傾していた骨盤は、最近、自然に前傾していることが多くなっています。
 フォームの改造はだんだん身についてきた感じ。ホグレルでつかんだ胸や腹の感覚もフォーム改善に寄与している気はしています。
 胴体主導で、手足は追随してくるのが正解だと思いますが、速く走ってないので、まだ仮説段階です。

 来月から少しスピードを上げるつもり。
 足先の動きを少し意識してみます。
 足のピッチを上げる、つまり足を流さずつまく引きつけるコツは《離地した右[左]足の踵で、右[左]の膝裏を叩くイメージ》だと考えているんです。
 ……そうでなかったら、ごめんなさい。

『ガイアの夜明け』きねや足袋MUTEKI

 今月は、ランニング足袋「MUTEKI」と「Toe-Bi」で200km走っています。
 本日、久々に、ミズノ・ウエーブエンペラーで走りましたが、足がジーンと痺れる感じがしました。この痺れは、ドロップ(爪先と踵の高低差)が大きいモデルを履いたときに顕れる症状です。エンペラーは9mmでドロップ。むしろ高低差は小さいほうです。ゼロドロップの足袋シューズばかり履いていたので、9mmでも踵が高いと感じてしまうようになったのか……?

        ★

 それはともかく。
 昨夜放送の『ガイアの夜明け』を、録画して2度見ました(そのうちTVerでも見られるそうです)。

『陸王』に便乗しすぎたり、あらぬ誤解を生む内容じゃないかと危惧していました。たとえば、ベアフット系ランをすれば自然にフォアフット着地になるとか、絶対に故障をしないとか……。
 しかし杞憂でした。確実なことだけを伝えていたという印象です。普段テレビを見ない私ですが、いい番組だと感じました。
 きねや足袋・中澤社長が開発した「MUTEKI」や「Toe-Bi」を履かせ、実際に高校生を指導する高岡尚司コーチのことも丁寧に追っていました。子供のころからシューズに守られていた高校生は「MUTEKI」を初めて履いたときこそ戸惑っていましたが、半年で成果が出てきたそうです。
 まったくコンセプトの違う、厚底かつ高反撥シューズ「ナイキ・ズームヴェイパーフライ4%」(ナイキの商品名ってほんとうに覚えづらい)の取材も見応えがありました。オレゴンまで行ったんですね。シューズの開発者の一人が、「理想のフォームとは幻想だ。ズームヴェイパーフライは、フォアフット、ミッドフット、ヒールストライクいずれの場合も速くなる」と言いました。『BORN TO RUN』で批判された過度なクッション性に反撥力を加えることで、ナイキは独自の路線を進もうとしています。
 でも、高さ50センチ高さから裸足で飛び降りたとき、踵から着地できますか?
 裸足で走ったら、人間はどんなふうに走らざるをえないのでしょうか?
 踵でおそるおそる着地することも可能です。しかしスピードは上がらない。
 裸足の王者アベベ・ビキラは1960年のローマオリンピックで、当時の世界最高記録2時間15分16秒を叩き出しました。裸足ランでスピードを上げるなら、彼のようにならざるをえず、それが人間本来の走り方なのかもしれません。
 きねや足袋「MUTEKI」や「Toe-Bi」はなるべく裸足に近い状態、すなわちつい数十年前か百年前の、ペラペラな履き物で走っていた時代や、さらに遡って太古の、シューズそのものがなかったころを思い出させようとしています。
 番組では、世界的スポーツメーカー・ナイキのコンセプトシューズの話が終わったあとで、大企業とは呼べない足袋屋さんとシューズを開発する高岡氏のセリフが紹介されました。「ケガをするのはシューズに依存しすぎるのが一番大きな原因なので、自分の足をしっかり磨くこと」が大事である、と。

         ★

  7、8年前のこと。
 初マラソンを前に不安になった私は、「タイムがぐんと上がる」という広告に惹かれて某カスタムインソール・ショップに行きました。そこで合わないシューズとインソールを作られて、結局は喧嘩別れになりました。「きみはフルマラソンを走ったら、深刻なケガをする」と警告されましたが、まだ走っています。ふん。
 以来、「道具に頼るのはよそう」と決めました。
 私の場合、ナイキを選ぶか足袋を選ぶか、結論は最初からわかっているんです。

 

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永世七冠とは……。

 すみません、ランニングとは関係ない話です。

 今期竜王戦七番勝負、渡辺明竜王に挑戦している羽生善治棋聖が3勝1敗とリードしました。あとひとつ勝てば、7期目の竜王となります。

 将棋のタイトルはそれぞれ一定の条件を満たせば永世称号が与えられるんです。通算5期で永世名人とか、通算10期で永世王将(これが一番難しい)とか。
 羽生は竜王以外の六つのタイトルで永世位の称号を獲得しています。
 残るひとつ。永世竜王の条件は5連覇か通算7期。
 羽生が永世竜王に初めて挑んだのは2008年でした。
 連続4期の渡辺竜王に、通算6期の羽生が挑戦したのです。つまり勝ったほうが初代永世竜王になる注目の七番勝負でした。
 羽生はわりと簡単に3連勝して楽勝ムード。しかし第4局以降、渡辺が神がかり的な妙手を放って勝ち続けます。最終局の終盤がこれまたチョーゼツ難解で、私は夕食を中断してネット中継にかじりつきました。結果、渡辺がシリーズ制覇。棋史に残る激戦のシリーズでした。
 いつもどおり負けても飄々としていましたが、羽生は将棋界初の3連勝4連敗を食らい初代永世竜王を逃したんだから、さぞ悔しかったことでしょう。
 2010年も渡辺に挑戦しましたが、敗退。2014年、時の森内俊之竜王に挑戦していれば羽生が7期目の竜王獲得も多いにありえたと思います。しかし挑戦者決定戦で敗れてしまいました。
 竜王戦は挑戦者になるのも難しいんです。47歳の羽生は最後のチャンスになるかもしれません。あとひとつですが……さて。
       ★
 ところで、ずっと昔、まだ誰も永世七冠なんて言わなかったころのこと。羽生が何かのタイトル戦で敗れ、悔しがっていた私。ある掲示板(2ちゃんねるではないよ)に「この棋戦は永世位持ってるから負けていい。狙うのは永世七冠だ」と書き込むと「これだからハブヲタは!」などと叩かれました。
 永世七冠って言い出したのは私かも?

来週の「ガイアの夜明け」と、FLASHの記事

 テレビ東京「ガイアの夜明け」で、来週、きねや足袋「MUTEKI」が採り上げられるそうです。『ゼロベースランニング』の著者・高岡尚司さんと、高岡さんが今年度から指導している熊本の高校にも取材しているとの由。ふだんほとんどテレビを見ない私も、録画予約済みです。

 予約の動画を見るに、『陸王』や大学駅伝を「ツカミ」にしているようでやや心配です。だってMUTEKIと陸王は違いますし大学駅伝の選手も履いていませんから……。でも、取材陣は4月から丁寧に密着されているそうなので、内容に期待しています。

       ★

 ドラマ『陸王』は初回だけ見ました。原作は読んでます。
 中小企業の大逆転劇が痛快なんでしょう、視聴率が高いんですってね。
 こないだ、広島で、Toe-Bi という足袋型ランニングシューズでウロウロしていたところ、結構他人の視線を感じました(東京では見られてない気がするんですが……?)
 夕方、広島のタクシーに乗ったら、運転手のおじさんから「陸王のシューズですか」と言われてビックリ。池井戸潤ファンだとのこと。運転手さんが、ドアに挟まないよう、客の足元をチェックしていることにも驚きました。

       ★

 いま発売されている「FLASH」の記事《『陸王』の「気になる話」を追いかけた!》をdマガジンで読みました。ここにも「陸王」のモデルとされる「MUTEKI」の話が出てきます。
 記事のなかで「ランニングマガジンクリール」前編集長・樋口さんが、『陸王』の薄型シューズ・陸王と、厚底シューズ・ナイキズームウェイパーフライ4%を比較して、いまのブームは厚底だと発言されていました。HOKA ONE ONE の例もあるし、ランニング界の流れは厚底なのかもしれません(小説を読む限り、「陸王」は繭から作った特殊なクッションが張られていて、薄底ではありませんが……)。
 樋口前編集長は《厚底が記録を出し始めたのはこの半年》と書かれています。しかし本当に記録は出ているんでしょうか? ズームウェイパーフライ4%は、まだ顕著な記録を出していないようにも感じます。
 NIKE Breaking2 では、外的要因に左右されにくい条件(もちろん記録は非公認)を作り出し、ズームウェイパーフライ4%を履いた3人のランナーが2時間切りに挑戦しました。結果は以下の通り。

2:00:25 エリウド・キプチョゲ(ケニア32歳/PB 2:03:05 ロンドン2016)
2:06:51 ゼルセナイ・タデッセ(エリトリア35歳/PB 2:10:41 ロンドン2012)
2:14:10 レリサ・デシサ(エチオピア27歳/PB 2:04:45 ボストン2015)

 キプチョゲは、サブ2に迫るタイムを打ち出し、見事ナイキのマーケティング戦略に貢献しました。35歳のタデッセ選手もPBを上回りました。しかし、Breaking2 というプロジェクトだったことを考えれば、すべての好条件を揃えても、一人として2時間を切れなかったといえます。
 ほかにも、大迫傑選手が初フル(ボストンマラソン)で2時間10分28秒を記録して3位になったり、全日本大学駅伝で東海大学の選手が履いて優勝したそうですが、衝撃の結果、という意味ではまだまだ弱い。品薄で市民ランナーにまで出回ってないこともあり、ナイキズームウェイパーフライ4%に関しては、個人的には判断保留です。ゼロドロップ(爪先と踵の高低差がゼロ)に近いシューズが好きな私にとって、10mmドロップというナイキのそのシューズは履きこなせないかもしれません。

三石山トレイル……2017/11/19

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 牛田山トレイルの翌朝、広島県の安芸郡熊野町という町を走りました。熊野筆という化粧筆で有名な町で、山に囲まれた盆地です。
 本日もToe-Biでした。かなり寒いけど、手足がかじかむということはありません。冷え性は改善されたようです。なぜ改善されたのかはわかりませんが……。
 さて、どこに行くか? うろうろ走っていると、高校の裏あたりに「三石山」という看板が見つかりました。みついわ山と読むらしい(上の画像は、前後のロード部分をカットして登山部分だけ示しています)。
 標高450mくらいの山だそうです。登山口が標高200m強ですので、たいしたことはありません。

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 登山道はみっつあるらしい。少しでも走りたいから、皇帝コース1400mを選びました。濡れ落ち葉でスリップしないよう、気をつけて進みます。
 前半はやや急なところもありましたが、後半は緩いトレイル。山頂の巨石に登って終了です。
 かなりマイナーな山だと思われますが、地元の高校生がパノラマを望む台をつくってくれていたり、小学生の卒業記念樹がありました。小学生の遠足に使えるかな。
 下のパノラマ写真は、2番目の高さの岩から。左端に本庄水源地が、右に行くと熊野町の町が見渡せます。背後は呉市。

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 お昼から予定があり、先の観音山まで縦走するには、ちょっと時間がない。
 同じルートで下山しました。
 誰にも会わなかったけど、下り終えたところで、中年山ガール4人が車から降りてきました。装備はバッチリ。簡単な山だけど、充分気をつけて。

牛田山トレイル……教訓。調べてから行くべし。2017/11/18

 11月18、19日の両日は広島に行きました。

 18日(土)は朝4時に強引に起きて、新幹線に。
 午前10時前には広島に着きました。
 あとで紙屋町のランステを使うので、広島そごうの建物にあるバスセンターのコインロッカーに荷物を預けました。このあたりは中学高校のときにウロウロしていたので土地鑑があります。
 小雨が降っていましたが、牛田山トレイルを走ろうと決めました。広島のランナーがよく走っているので、ルートは現地でわかるだろうと軽く考えていましたが……。この日得た教訓を最初から書けば、「調べてから行くべし」です。
 広島城を越え、線路を越え川を越え、まずは二葉山(139m)に登ろうと思ったんですが、なかなか入り口がわからない。午後に用事があるので13時半までには戻ってシャワーを浴びたいのですが、最初から不安な展開……。

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(地図の赤いライン、反時計回りに回っています)
 
 私は住んでいるエリアが違うので、このあたりは下界から眺めてばかりです。
 途中から金光稲荷神社の鳥居をくぐるのがわからず、やはりウロウロ。
 なんとか、頂上の平和塔にたどり着きました。原爆の犠牲者を慰霊するために建てられた仏舎利塔です。新幹線からも見えます。

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 右上の写真は、山頂近くの高射機銃陣地跡です。ここにあった兵舎などは原爆で全壊したと案内板に書かれていました。
 そこからはアスファルトをダダダッと降りて、今度は牛田山トレイルの入り口を探しました。あとでみんなに笑われたのですが、二葉山から縦走できるんだそうです。二葉山も饒津(にぎつ)神社裏の「饒津南口」からスタートするルートのほうが山っぽかったと思われます。
 山根口というルート案内を発見して、上り道をちんたらランしはじめますが、またも登山道を見失い、しばらくアスファルトを無駄に登り下りました。
 登山道から尾長山(185.7m)までは、途中から岩っぽくなります。濡れていたため慎重に進みました。足袋型シューズ Toe-Bi でトレイルは初めてなので、滑るんじゃないかと心配でした。もっとも結果的にグリップはしっかりしていましたが。
 下の写真は、尾長山に向かう道から撮りました。さきほどの仏舎利が見えます。

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 牛田山トレイルは初心者コースでしょうが、もちろんきつくないわけではありません。山根コースはなかなかのものでしたよ。
 尾長山から牛田山(261.1m。むかしは茶磨山と呼ばれたらしい)まではガレ場も少なく、気持ち良く走れました。ときどき雨が強くなりましたけど。
 牛田山山頂には雨よけ(?)の小屋がありました。なぜかカープのメガホンが……。まあ、それが広島よね。

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 さて、どうやって下山するか……。
 とにかく走っていると、初めて人とすれ違いました。
 神田山荘に降りたかったんですが、分岐を間違えたようです。シダの生えたシングルトラックになったのでルートから外れたことがわかりましたが、樹木にリボンやテープがマークしてあるので、下山ルートには違いない。
 下っていると、2メートルくらい先で、ガサッと音がして高さ50センチくらいの草むらがまとめて揺れました。ドキッ! 熊か? しばらく後ずさって考えました。いやいや、牛田緑地で熊なんて聞かない。猪でしょう。向こうも驚いて遠ざかったに違いない、とラン再開。
 だんだん急勾配になります。滑らないように気をつけて降りました。
「牛田旭口」でした。
 そこから走って、全長16キロでした。
 13時半には、紙屋町のランステ「RUN+」(→Facebook 立派な施設でした)に行き、シャワーを浴びて、遅い昼食。ラン仲間と少し飲みました。
 今日はちょっと無念でした。
 もう一回やらなきゃならん。次は綺麗に縦走したいと思ってます。
調べてから行くべし
 反省終わり。

日曜日の話ですが。

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 こないだの日曜日、いつも寝る時間になんとか起きて、高岡尚司さんのワークショップでしぼられました。日産スタジアムのわきの公園です。ここは気持ちいい。
 何度か書いたとおり『ゼロベースランニング』の内容は信頼しています。高岡コーチの指導を受けるチャンスは過去に何度かありました。いつもながら「腹がかたまっている」と笑われました。高岡さんのランニングフォームの考えかたは、胴体を弛緩させ、胸でランをリードする、ということで間違いないと思いますが、頭でわかっていても身体が動いてくれんのですよ。
 ドリルでさんざんいたぶられた(?)あと、草地のうえで400mインターバル12本。私ふくめ、ほとんどの人が裸足です。そのうち前半の6本は(下の動画もそうなんですが)後ろ手に1mくらいの棒を両掌で挟んでいました。まわりでサッカーやってた子供やつきそっていた親は、われわれを不思議そうに見ていました。
 400mを90秒設定で行く人がいなかったので100秒チームに入りましたが、85秒前後で11本。「最後は100秒に落としましょうかねえ」なんて言ってると、高岡コーチがラストをひっぱるとおっしゃり、79秒。……ふう。
 最近履いていたランシューズ足袋「MUTEKI」が磨り減ったので、この日のドリルでは「Toe-Bi」を履いていました。感想はいずれ書きます。
 ドリルがどうやら撮影されていました。
 動画のなかにひそんでいます。

サードプレイス

 私は一人で仕事しています。お付き合いのあるクライアントはたくさんありますが、お付き合いしている会社員のなかには「こいつ絶望的に仕事できねえなあ」と感じる人もいます。伝わってくる周囲の噂からして、社内でも疎まれているらしい。
 とんちんかんなことを言われるとぐったり疲弊するのですが、彼らは故意に無理難題をふっかけてこちらを困らせているわけではありません。仕事をべつにすれば好ましい人物であることも多いんです。趣味の世界ではプロはだしだったり、休日に地域活動をしたりしている人もいます。
 会社イコール世界じゃないんだし、いずれ定年になるんだし……。トータルしてみると、人生を総括するさいに仕事ができたかどうかなんて案外大したことないんじゃないか、と最近思います。
 いわゆる会社人間は、定年後、何をするかわからなくなるらしい。本棚に人心掌握術のビジネス書が並んでたって組織に属してなきゃ意味がない。会社員時代は、休日の接待ゴルフを断りボーイスカウトの引率をやってた部下を馬鹿にしていたけど、定年後、急にうらやましくなったりね。
 私はランニングの友達が増えることで世界が広がりました。何度も会っているけど、どんな仕事をしているか知らなかったりする関係です。それでもビール飲んで走る話をしていたら、何時間でも笑っていられます。
 仲間ができる趣味もいいものです。ジョギング始めるのもいいかもな、と考える方には、江上剛『55歳からのフルマラソン』がおすすめです。著者は元銀行マンで今はマラソンも楽しむベストセラー作家。
 ちなみに、家庭や職場以外の居心地のいい世界を「サードプレイス」と言います。社会学者オルデンバーグさんのお言葉。

55歳からのフルマラソン (新潮新書)

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サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」

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ベアフット系ランの話。

 最近、ベアフット(裸足)系シューズの話を訊ねられることが多いんです。今日もジムのスタッフに話しかけられました。みんな『陸王』を観ているんですね。
 私は素足で走ることは滅多にありませんが、週に1〜2回、ベアフット系シューズを履いてペタペタ走ります。足から得られる情報というのは多いんです。路面の温度はもちろん、道のわずかな傾き、硬さなどが伝わります。自分のフォームがおかしかったり、身体のどこかが歪んだり痛んでいることもわかります。つまりそれは、普通のランニングシューズにどれだけ守られているか、ということでもあります。
 過去に長い距離を走ったのは、ビブラム・ファイブフィンガーズの高尾山口〜陣馬山往復28kmふくむ30kmと、アスファルトのジョグ30kmです。

 私はもともとミッドフットあたりでしか着地しかできないので、ベアフット系ランにはすぐに適合できました。フォームもスピードもシューズのときと変わらないと思います。いろんなベアフット系シューズを履きつぶすのは趣味みたいなものです。
 では、週1〜2回ではなく毎日履いたらどうなるだろう? と、MUTEKIで試してみました。やや上り下りのあるアスファルトを10km前後のジョグです。

 結果、

 だんだんアキレス腱が痛みはじめ、5日目くらいで断念しました。

 チーン。

 ……その後はケアしながら普通のランニングシューズで様子を見ています。アキレス腱は気にならなくなりましたが、やや遅れて出現したふくらはぎのダメージが残っています。ベアフット系シューズってやはりそれなりにキツいんですね。
 まだ足が痛いな、という段階で、アディゼロJapan3を履き、近所のきついアップダウンを走ってみたんですが、とくに上り坂をすいすい走れました。これはMUTEKIランの効果だと信じています。
 痛みが取れたらまた履いて、鍛え直します。

横浜マラソンの参加費と中止に物申す

 市民ランナーというのは、ある程度収入があるのでしょう。(私は例外)
 シューズだけ買えば始められる手軽なスポーツと言われますけど、お店で絶対にすすめられる初心者用シューズは1万円を超えますし、もちろん消耗品です。ちょっとしたウエアからGPSウォッチ、大会参加費から遠征の旅費・宿泊代などを含めれば、結構かかります。経費で落ちないぶん、月1接待ゴルフより高くつくかもしれません。
 私がきちんとジョギングを始めたのは第1回東京マラソン開催の前年くらいでした。雑誌の巻末に載っている当時の大会参加費は今よりウンと安かった。ところが、東京マラソンが1万円という破格の価格を設定したのです。大都市の特別な大会だから高いのかもしれないと勝手に納得していましたが、他大会も追随して値上がりします。すぐに1万円に追いついたのは湘南国際マラソンではなかったかな? それでもエントリー開始直後に定員が埋まりました。

        ★

 2015年3月に開催された第1回横浜マラソンの参加費が1万5千円と知ったときは仰天しました。しかも、レース当日、公認を得るために距離を計測をしたら不足していたことが判明します。次から距離は伸ばされましたようですが、公認の申請をしていないらしい。つまりこのレースで世界最高記録が出てもサブスリーやサブフォーを達成しても、参考記録なのです。
 ちなみに横浜マラソンをプロデュースしている会社は、前述の湘南国際マラソンにもかかわっています。湘南国際もいつのまにか非公認になりました。安くはない参加料を払っているんだから公認申請をしてもらいたいものです。
 私はそういった運営に対する疑問があるので、横浜マラソンにも湘南国際にもエントリーしたことはありません。
 
 きのう行われるはずだった第3回横浜マラソンは、台風接近のために前日中止が発表されました。地方や海外から現地入りして前日受付をした人たちは一泊せざるをえなかったでしょう。
 テントや紙コップが飛ばされる暴風雨なら、ランナーもスタッフも平気ではいられません。中止もやむなしです。でも、前日夜の天気予報によれば、制限時間にあたる29日15時の時点で、暴風域は四国を過ぎて紀伊半島にかかるかどうかでした。
 現に水戸黄門漫遊マラソンや富山マラソンなどは開催されましたし、なにより、横浜より西のしまだ大井川マラソンだって雨のなか行われたのです。規模が違うとかなんとか、言い訳があるかもしれません。でも、主催者は最後まで開催の意思を示し、せめて当日の未明まで粘って判断を下すのが誠実な対応だった気がするのです。
 運営が大変なことは理解しています。でも、横浜マラソンの場合、第1回大会以来の不信感が払拭できないんですよね。破格の大会費や遠征費を払った人、みなさん納得して帰られたのなら私が怒ることもないんですが……。

        ★

 どうやら、横浜マラソンにあぶれた人いらっしゃい、というイベントもあるようですが、タダで出られるわけじゃないらしい。あちこちで、市民ランナーから金を巻き上げようという人があるんじゃないかと疑ってきてしまう。今日の私、金のことに拘泥しすぎですか?

今日から日本シリーズ……ん? 2017/10/28

 さあ、今日から日本シリーズだ。
 あれ? 雨だ。
 まさか、カープではなく、雨球団の?
 あああ、ほんとだ、セ・リーグから日本シリーズに進出したのはベイスターズだ!

 と、うすらとぼけております。
 カープ、全然ダメでした。優勝から1ヶ月、リーグ最終戦から2週間も空いていたため試合勘が戻らなかった、とおっしゃる方もありますが、調整ふくめて実力です。昨年の日本シリーズといい、短期決戦の戦い方ができていなかっただけです。ラミレス監督の采配が冴えていました。
 私は、日本シリーズに向けて徐々に気分を盛り上げていくつもりでしたから、「あれ、終わっちゃったの?」と拍子抜けした感じです。あまり悲しくもない。
「いつになってもゴールしないなあ」とラン友の帰りを待っていたら、「リタイアした。もううちに帰ってるとこ」なんてメッセージが来たような感じです。

 と、強引に走る話に結びつけて、おしまい。

広島カープ、ポストシーズン開幕……2017/10/18

 今年のプロ野球ポストシーズンは今のところ雨続きですね。パ・リーグは屋根のある球場だからいいんですが、セ・リーグは甲子園とマツダ・ズムスタです。ベイスターズは雨男ならぬ雨チーム? 選手も観客も風邪を召されませぬように。
 本日から広島カープが横浜ベイスターズとファイナルシリーズを闘います。
 2年連続セ・リーグ優勝だもの、さほど心配していません。ま、今シーズンはベイスターズに負け越しているんですけどね。まだ普段の生活を乱されたくない……と、18時10分くらいからジョギングスタート。ゆるい坂道ふくめ12kmほど。
 radiko で試合の模様は聞いていました。
 カープ薮田和樹(岡山理科大附属高→亜細亜大)、ベイ石田健大(広島工→法政大)の、ともに広島出身の両投手が雨のなか頑張っているらしい。早く5回までやって試合が成立してほしい。できれば、なんとかかんとかカープに先制してほしい……。
 完璧に抑えられていたカープが5回裏に四球とヒットなどで満塁。粘ったすえに田中広輔が中前打で2点タイムリー。さらに菊池の内野安打で3点奪取!
 ほっ。
 試合成立と同時に雨による試合中断。私が帰宅して雨……じゃない、シャワーを浴びているあいだも雨は降り続け、降雨コールドとなったのでした。
 アドバンテージふくめ2勝0敗。これで明日も心静かに走れます。

『陸王』ドラマ化に感じたこと。

 ひさしぶりにラン仲間とダラダラ走ってきました。駒込駅から反時計回りに山手線1周。42.2kmだそうです。
 お風呂に入ってから少し飲んで帰宅。このところ仕事ばかりで走らなかったので、いい気分転換になりました。

      ★

 夜、録画したドラマ『陸王』を飛ばし飛ばし観ました。
 原作の感想は以前書きました。
 斜陽産業の中小企業が、銀行や大企業の妨害に負けず、新しいことにチャレンジする物語です。一気に読んでしまえる面白さですが、ランニング用の足袋の話は、いわばストーリーを牽引する小道具です。勇気と智慧で中小企業を再興させることこそがテーマであって、つくるものはロケットでもランニング足袋でもよいのでしょう。テレビを見る習慣がないので、2話以降は見ないかなあ。
 原作では、実業団ランナーがランニング足袋「陸王」にどんな感想を持ったとか、フォームをどう変えたかとか、ほとんど描かれません。さらに、話が進展するにつれ、「陸王」は高性能のクッション素材を用いた、二股に割れた一般的なシューズになっていきます。つまり裸足感覚から外れていきます。

 つまり、物語『陸王』のテーマは裸足系ランニングではありません。
 縷々書くつもりでしたが、以前のエントリーと重複するので、あとはこちらで。

 現実には、ベアフット系シューズのブームは鎮静化していて、いまはホカやナイキの厚底シューズが擡頭しています。裸足ラン至上主義のランナーは減っているという印象です。私は週1くらいで履いていますが。
『陸王』にインスパイアを与えたとおぼしき、足袋型ランニングシューズは、きねや足袋「MUTEKI」です。比較的安いし、ベアフット系ランに興味がある方は試す価値ありです。ただ、履いた途端にすべてが良くなる魔法のグッズじゃありません。ドラマでも足袋を試している人はみんな踵着地でしたよね。
 とはいえなにごとも経験。興味のある方は、ウォーキングから馴らしたほうがよいと思います。情報を集めることも大事です。
 私は、どこが疲れているか、どこのバランスが悪いかを感じられるので、セルフチェックのつもりで、ゆるジョグ用に使っています。

陸王

陸王

 

カンペル平面。

 カンペルライン、カンペル平面、という言葉をご存じですか。
 鼻の穴と耳の穴を歯医者さんの用語でカンペルラインといい、それを水平にして走ると安定する、という話を小耳に挟んだんです。正しい姿勢をとってから、やや顎を上げた状態らしい。
 バレエ、武術あたりでは使われているようですが、ネット検索しても体系的な情報は得られません。ランニングでは、身体が安定して、よく弾むと聞いたんです。たしかに縄跳びをやっていると、いつもより顎が上がる気はします。
 私は最近、顎を引き気味にして走っていたかたかもしれません。気道確保のためにも顎が下がりすぎるのはよくないし、最近顎の位置を気にしてみます。これかなと感じる日があれば、そうでもない日もあり、試行錯誤しているところです。

(追記)以前も何かで見たような……思い出しました。中村孝宏(あしゆび)でカラダが変わる』にあったんだ。ボルトたち短距離レースを走る選手は、終盤、みんなカンペル平面ができている、と書かれていました。
 どうですか?

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趾でカラダが変わる

趾でカラダが変わる