『GO WILD』で狩猟民族民の生活を手に入れろ!

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

GO WILD 野生の体を取り戻せ! 科学が教えるトレイルラン、低炭水化物食、マインドフルネス

 

 ジョン J.レイティ&リチャード・マニング『GO WILD 野性の身体を取り戻せ!』という本を読みました。

 いまの私は狩猟採集民ブームなんです。

 数十年前、「粗食のすすめ」みたいな本が流行ったりしましたよね。戦後、食事の西洋化がよくない、という話もさんざん聞きました。私が料理に関心をもつようになったのは丸元淑夫のシンプル料理でした。それらの思想はつまり、江戸の食事がいいとか、昭和中期の食事がいいとか、日本人は魚がいいとか、近視眼的な見方なのです。
 もっともっと視野を広げてみます。
 私たちの身体は農耕を始めた1年万年前から進化したわけではありません。だから、たかが50年前や200年前の食事より、狩猟採集時代に食べていたもののほうが本来身体にいいんじゃないのか? 穀物などはむしろ食べないほうがいいのではないのか? 食事に限らず、生活のしかた全般、見直すべきではないのか?
 ……こういう考え方が広まってきたように思います。

 では、狩猟採集民は何を食べ、どう暮らしていたのか?

 穀物栽培もせず、電気もなく、定住する家もなく、ヒトが食物連鎖のなかに組み込まれていた時代、「人間本来の生活はなんだったか?」──そんなシンプルな問いかけをした本が何冊もあります。たとえば、クリストファー・マクドゥーガル『BORN TO RUN 走るために生まれた』、夏井睦『炭水化物が人類を滅ぼす』、ダニエル・E・リーバーマン『人体六〇〇万年史 上』……。

『GO WILD』もまた、現代の生活に警鐘を鳴らし、人間本来の生活や身体はどんなものだったのか、を啓蒙する本でした。医学的な知見も多く出てきて、おもしろかった。マインドフルネスについてなんて、考えてみたこともなかったし。
 現代、わずかに残っている狩猟採集民を研究すると、彼らには心臓病、脳梗塞、癌、高血圧、2型糖尿病、虫歯は見られないか、きわめて稀なのだそうです。主な死因は、蚊を媒介とした感染症や事故、喧嘩など(死亡率の高い幼児期を生き残れば、70歳前後まで生きる、とリーバーマンの本で読みました)。
 なぜ、同じ人間の身体なのに、片方にだけ「文明病」が生じるのか?
 それを知るには狩猟採集民の食生活、暮らしぶりを探るしかないのです。
 
 こまかい内容については長くなるので、ときどき書きます。

 私、職業柄、パソコンの前に座ってなきゃいし本も読まなきゃいけないなど、どうしても狩猟採集民にはなれない部分はありますが、それ以外は彼らの生活を参考にしたいのです。今のところ持久走をすること、タバタのようなHIIT(高負荷インターバル。たぶん狩猟採取民にはときどきダッシュも必要です)、床に寝ること、低炭水化物生活、と実践しているのはこの程度ですが、『GO WILD』で学んだことを反映させたいと思います。

片山さつきの糖尿病に関する無知。

 私、国会ウォッチャーなんです。
 国会はお笑い番組より面白い。ここ数年は、閣僚や官僚がインチキをごまかすために日本語に似た宇宙語を話します。
 最近の話題のひとつは、唯一の女性閣僚でありながら、2人分、3人分の働きを期待されている片山さつき地方創生大臣の諸問題。疑惑が連日出てきます。口利き疑惑、わざとかどうか知らないけど政治資金収支報告のミス、でかい看板……。疑惑に関していえば、3人分どころか八面六臂の大活躍。

 以下の話は、国会笑点ではなく、悲劇です。

 かつて、片山氏が生活保護の不正受給者をバッシングしていたことがあります(他人のことを批判するなら、自分の収支報告くらいきちんとやらなきゃ)。そのことを先日、立憲民主・杉尾秀哉議員から片山大臣が質問されていました。
 当時、片山氏は「日本はホームレスが糖尿病になる国だ」と発言したんです。
 いつも私の投稿を見てくださっている方は、なにを書くか予想がつくでしょう。
 そうです、糖尿病は単なる贅沢病ではありません。
「食うに困った人」が糖質中心の食生活になって罹る病気でもあるのです。2型糖尿病をもたらすのは糖質だけです。(反証があれば教えてください)
 いちばん安価な栄養素は炭水化物。ホームレスは炊き出しやおにぎりなどで命をつないでいます。自身などの広域災害のさいに届く物資もカップ麵やおにぎり、菓子パンなどでしょう。貧乏学生時代の私もパンをちびちびかじったり、コーラ一本で一食分とすることがありました(お腹がふくれるから)。タンパク質や野菜を摂る重要性がわかっていたとしても、そこまで手が回らないのです。先日、広島にボランティアに行ったとき、自分も被災者の食事に倣ってみようと、おにぎり、麵、お好み焼きなど炭水化物中心にしたら、3泊4日で4キロ太りました(糖質を摂ると水分を溜め込むという事情もあります)。
 繰り返しますが、ホームレスが太ったり糖尿病になるのは何ら不思議なことではありません。もしも片山氏の発言のように糖尿病が贅沢病でしかないという誤解が蔓延しているなら日本の常識が間違っているのです。

 立憲民主・杉尾秀哉議員の質問に戻りましょう。
 片山さつき大臣は「生きるか死ぬかでないと生活保護をもらってはならない」とも発言しました。杉尾議員は、鬱病を患った埼玉県の30代の男性が、片山発言を聞いて悩んだ挙げ句、自殺した例を挙げ、「ほかにも同じような人がいたかもしれない。このことをどう考えるか」と質問しました。
 片山大臣はしばらく宇宙語を話したあと「不快に思われた方がいたら申し訳ありません」と結びました。人が死んだ話なのに。

カープ、日本一になれず。

 いやいや、強かったばい、ホークス。
 パのファイナルステージは派手な試合が多く、攻撃ばかりに目がいったけど、ホークスはすべてにおいてカープより上でした。甲斐キャノンはじめ、守備の固さには驚きました。
 工藤公康は監督として4度目の日本一かな。ライオンズ黄金期の選手たちはみんないい監督になりましたね。勝ち方を知っている気がします。
 緒方孝市監督はそもそもカープの暗黒期しか知らないのです。走攻守に優れた選手でしたが、新人のときに日本シリーズに出たあと、ずっと勝てないカープの一員でした。もっとも、今回の采配はだいぶん成長したような気がします。セ・パのレベルがそもそも違うのかもしれません。
 西日本豪雨のあと、カープの選手たちはサヨナラ勝ちしても水をかけなくなりました。そういう姿勢には頭が下がります。来年はよりパワーアップしましょう。
 11月まで野球を観ているなんて5年前までは信じられなかった。
 新井選手、お疲れさんでした。
        ☆
 ところで。
 MVPの甲斐拓也捕手、素晴らしかった。実はパ・リーグのファイナルステージも盗塁阻止率100%だったんですね。
 キャッチャーは誰しも盗塁に気づくと、送球の準備に入りますが、甲斐はひときわ速かった。150kmのストレートが来ているのにキャッチャーボックスからダッシュするように前にでて、素早く送球動作に入ります。変化球のときの対応も素晴らしい。
 
 話は換わりますが、炭水化物と糖質と糖類の違いわかりますか?
 炭水化物=糖質+食物繊維
 糖質=糖類+糖アルコール+三糖類(デンプン、オリゴ糖)など
 糖類=単糖(ブドウ糖、果糖など)+二糖(砂糖ふくむ蔗糖、乳糖など)
 簡単に書けば、炭水化物>糖質>糖類です。

 今後、「糖類ゼロ」の加工品のコマーシャルには、ぜひホークスの甲斐選手を使ってもらいたい。
盗塁ゼロ、ですから。

2018年10月の練習、なかなかうまくいかず……

 10月後半、仕事が忙しく、走れない日々でした。
 親知らずを抜いたこともあり、第4週はHIITも休み。
 カープのCS、日本シリーズが気になっていたのが影響したんだろ……というご指摘があることは承知しております。極力自分の生活優先のつもりでしたけど。

 タバタは、1、3、5、9、12、15、19、29日の8回。
 ランはジョグばかりで238kmでした。ロング走(30km)はアップダウンを1回。

 最終日、15km走って250kmにはしようと思ったんですが、右アキレス腱が妙に痛んで3キロで終了しました。
 今夏、靴下にいちばん近いシューズ(?)アルトラVanish-Rを2足履きつぶしたんです。私の場合、450kmくらいでアウトソールが磨り減ります。下の写真は処分するまえの初代Vanish-Rと、買ったばかりの二代目を比較したものです。
 ぐにょぐにょですけど、とてもいいシューズです。気持ち良く楽しみました。

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 これ以外に履いていたのはルナサンダル、もしくは裸足(素足)。
 つまり裸足系ランばかりでした。
 それで、そろそろレースシューズを……と、ASICS・ソーティに戻ったんです。ところが! いちばん好きなモデルだったのに、開放的な裸足系シューズと比べて硬いし、窮屈です(ASICSのなかではかなりゼロドロップに近い、すなわち踵と爪先の高低差が少ないほうだと思います)。
 ソーティに馴れなきゃ、とそればかり履いていたら、ふくらはぎからアキレス腱にかけて痛みが出てしまいました。
 ……とさ。
 またターサーにしてみようかなあ。

『時速250kmのシャトルが見える』より、朝原宣治選手の意識

 少し前、うちの本棚を整理していたら、佐々木正人『時速250kmのシャトルが見える』という新書が出てきました。2008年の初版。買った覚えないけどなあ、誰かにもらったのかな、とパラパラめくったのです。
 著者がいろんなスポーツ選手にインタビューして、競技の極意とか感覚を聞き出している本のようです。バドミントンの潮田玲子、サッカーの名波浩、卓球の松下浩二……など16競技の選手が登場します。
 中長距離の選手は登場しませんが、短距離・朝原宣治選手の話が私には面白かった。フォームについていくつか気になる箇所がありました。

 接地を漏らさない

朝原 そうですね。今年はもっと歩数を減らそうかなと思っています。昨年('04年)は五輪に向けて結構長い距離、300mとか250mを走りこんだのもあって、効率のいい走り方をしようと、刻みながら走ることをしていました。なぜ刻むかというと「接地を漏らさない」ためです。
佐々木 接地を漏らさない?
朝原 地面を蹴るのではなく、押すのです。足首をがっちり固める感じで押す。実際に意識としてはほんとに蹴らないですよね。蹴ると絶対、脚が後ろにいってしまう。脚が地面に着いたところから脚を上にではなく、重心を前にやる感じです。脚を着いたままで、です。(略)


 脚ではなく骨盤を動かす

佐々木 速く動かしているのは脚ですか。
朝原 いえ、動かしているのは骨盤です。骨盤を早くローリングさせて刻んでるんです。今年は小さく刻むというより、もう少し空中時間を長くすればそれだけ余裕が生まれるので、その方向でいこうと思ってます。
  (略)
佐々木 地面を摑んでなおかつ舗装が減るといちばんいいわけですね。その摑んでる、押すっていうときには、やっぱり腰から下ですか、その感じは。
朝原 いえ、もうほとんど真ん中ですね。昔は末端ばっかり考えてました。(略)最近は脚から下というのはあんまり意識せずにいます。意識的にはほぼもう真ん中から動き出すように考えてます。そうでないと、大きな力が出ないですから。真ん中ということをもっと言えば、骨盤ですよね。


 骨盤と頭を結ぶ軸

佐々木 末端よりも身体の軸、中心で動いているということですね。(略)その軸の太さはどれぐらいですか。
朝原 太さというよりも、1本その軸が見えるという感じではないんですよ。たとえば筒がある。その上にみかんとかボールでもいいですが、筒の上にのせるとします。そこでバランスをとってその筒をクッと後ろに引くと、そのボールが落ちようとするでしょう。それが頭と背骨の関係みたいな感じに見立ててるんです、感覚的には。
  (略)
朝原 軸がしっかりしていないと力が漏れる状態で地面に力が伝わりません。軸が大事というより、いかに力が地面に伝わっているかが重要なんです。


 ……むむ。
 その他、私がわりと最近意識していることが書かれています。
 刊行時にきちんと読んでいればよかった。

※ リンクはKindle版です。

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