狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

7月最後のタバタ式トレーニング & 春からのHIITの記録

1日置きタバタ式トレーニング7回目。

タブレットのスタンドをスピンバイクの近くの本棚に据え付け、ぐぐっとアームを伸ばしています。おかげで、iPhone や iPad を見ながらバイクを漕げるんです。

タバタやるときは iPhone を装着し、タイマーのアプリを起動させます。

設定は6分ウォーミングアップのあとタバタ8本で、計約10分。

本日も、6分ぼんやりベダル回したあと、ガーッと全力で漕ぎはじめました。

2本目あたりでハーハーハー。4本目でギャー、5本目から頭が真っ白、6本目から腕の血の気が引いて痺れてきます。3本目と4本目の間のレスト10秒間で、モニタの片隅に、LINEの通知が。妻から、親戚の病状を伝える衝撃的なメールが表示され、一瞬心が乱れました。それでも8本もがいて今日も終了。

7月最後のタバタ式、やっつけたった〜。

床に寝転び10分くらい恢復を待ちました。苦しいけど、短いのでなんとかやっていけます。ペース走などより、こっちのほうが好きかな

以下、4月末にスタートして以来、HIIT(高負荷インターバル)の記録です。

果たして効果はでているのか? 6月までは、ときどきアップダウンを走り、「楽だと感じるペースが少し速くなったかな」くらいの感触を得ていましたが、いまは暑くて外では確認しにくいのです。

04/26木 坂道ダッシュ4本
04/28土 インターミッテント・トレお試し8本
      ★
05/01火 坂道ダッシュ4本
05/09水 坂道ダッシュ4本
05/12土 インターミッテント・トレ12本
05/15火 坂道ダッシュ4本
05/25金 インターミッテント・トレ12本
05/28月 坂道ダッシュ4本
       ★
06/02土 インターミッテント・トレ12本
06/14月 坂道ダッシュ4本
06/07木 インターミッテント・トレ6本(失敗)
06/13木 インターミッテント・トレ12本
06/18月 坂道ダッシュ4本
06/22金 インターミッテント・トレ12本
       ★
07/07土 坂道ダッシュ4本
07/18水 タバタ初
07/20金 タバタ
07/22日 タバタ
07/24火 タバタ
07/26木 タバタ
07/28土 タバタ
07/30月 タバタ7回目

タバタ4回目 & 夜はゆるゆるジョグ

夕方、1日おきタバタ・プロトコル4回目。

まずは5分間ウォーミングアップ。本日はスピンバイクの負荷を「6」にして……さあ、スタート!……ぐあああああ、全力で回せ……1本目から息が上がった。ぐるじい……きりがいいから8本4分として広まっているけど、タバタはもともと6〜7本のはず。今日は最低限の6本でやめちゃおう……ぜえぜえ……なんとか6本に辿り着いたぞ、さてどうするか……あ、レストの10秒がもう終わる、しかたねえ7本目だ……ふうふう。ええい、いくぞ8本目……ぜえはあぜえはあ……チーン。

だんだんきつくなるのは気のせいか?

22時にランスタートしました。今日のメインはタバタにつき、夜は距離稼ぎのゆるゆるジョグです。ねっとりした液体のなかを進んでいるようで気持ち悪い。それでもまあ、キロ7分半で進めば減量効果とか、なんかあるんでしょ。

ラジオを聴きながらでした。

TBSラジオ「Session-22」でカルピスの創業者・三島海雲について特集していたのは面白そうでした。私も子供のころはカルピス飲んでいましたが、今じゃ甘いもの大嫌い。あの味を思い出すとよけい気持ち悪い。もどしてしまいそう。

ニッポン放送「オールナイトニッポンGOLD」に換えると、今日のパーソナリティは名取裕子。彼女の怪談「クローゼットのなかの服がどんどん縮む」なんてのは面白かったけど、それでも私の気持ち悪さは払拭できません。

10キロあたりで足が止まったので、iPhoneに入っている「学生時代、好きすぎて一生分聴いたので今後は1年に1度も聴けばいいかな、と思える曲」をまとめたプレイリストを聴きました。いわば、奥の手です。

最近聴いてない、大好きなあんな曲やこんや曲がかかると楽しくなりました。

向い風で比較的涼しさを感じられたので、ラスト700mくらいをビルドアップ。キロ4くらいで走りましたが、苦しくもなかった。5月の連休明けから取り組んでいる高負荷インターバルはそこそこ効いているはずです。錯覚かもしれませんけどね〜。

12キロ走ったあと、おまけで素足ラン1キロ。

暑い。2020年の夏は……。

暑い! 0時でも走りにくい。気温を見ると28度だったりします。さすがに異常ではありませんか。高校野球、やってていいんですかね。

数日前、食事どきにテレビつけたら、東京オリンピックのマラソンについて話していました。午前7時スタートでも、途中で30℃を越えるだろうと言っています。市民ランナーなら知っていることですが、この時季、日が昇るとすでに暑いのです。7時スタートだってランナーは地獄の暑さでしょう。スタジオのコメンテーターが「選手のみなさん大変だね」と笑って終わりました。テレビ局はオリンピックの利害関係者だから真正面から批判しないのですね。

東京オリンピック招致・開催にはずっと反対です。今でも返上したらいいんじゃないかと思っています。

理由はいろいろありますが、ひとつはやはり東京の夏の暑さです。

「特定非営利活動法人東京2020オリンピック・パラリンピック招致委員会及び東京都」の「立候補ファイル」(PDF)には、不思議なことが書かれています。曰く、
《この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である》
?????????

日本の夏は温暖で、スポーツするのに理想的! この一言だけで、一発レッドカードなんだがな。関係者はみんな7、8月に戸外で3時間散歩してみろ。

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「世界一カネのかからない五輪」「アンダーコントロール」「アスリートファースト」並みのインチキです。やれやれ。

以下は、ティム・ノックス『ランニング事典』からの受け売りです。

暑いところで運動すると、エネルギー維持のため筋血流を増やすか、熱放散のため皮膚血流を増やすか、二者択一を迫られます。身体は前者を優先するので、皮膚は外気もしくは汗で冷やすしかないのですが、気温が体表温度より高くなると、発汗よりほかなくなり、脱水症状に陥ります。

自転車レースは速いので空気の対流で身体を冷やせるそうですが、マラソンのスピードでは無理なんだそうです。暑いレースで起きた悲劇はたくさんあります。レースの危険性を示す指標数あれど、30℃越えのレースは行うべきではない・速く走るべきではない、で一致しているようです。オリンピックは世界最高の舞台のはずなのに、絶対に世界記録が出ない苛酷な条件で42キロを走らせるなんて……。

競歩も同様でしょう。暑熱馴化ができていない観客やボランティアも心配です。

東京新聞7/21朝刊に、東京オリンピックの暑さによる危険性について特集されていました。以下は東京大学・横張真教授(都市計画)のコメントです。

「日本で(東京オリンピックの開催期間に=引用者註)マラソンはやらないのが一番。北海道か長野で走るのが二番、午前二時から五時にかけてやるのが三番」。

まったく同意見です。北海道の一部を東京都の飛び地にして、14キロの林間コースを整備し、途中、プロジェクションマッピングで、浅草や東京タワーやスカイツリーや富士山を映し出す。それでいいのではないんかい?

2度目のタバタ……きつい。^_^

2日前の初タバタ式トレーニングでは、

《「こわいな、きつそうだな、死ぬかな……」と覚悟していたので、そりゃまあ、きつかったけど、命まで取られなかった》

と感想を述べた私。

本日お昼に2度目を実施……くわあああ、きつかった。

今回はスピンバイクの負荷を「4」にして目一杯回してみたのです。3本目くらいからハーハー息が荒くなりました。

初めてやったときは決死の覚悟だったから案外いけた気がしただけか。今日は「また4分間サクっと片づけよう」なんて気軽にスタートしたのがいけなかった。ウォーミングアップも少なかったのかもしれません。

しばし休憩。

のんびり、映画『男と女』のテーマソングでも聞きながら回復を待ちます。

タ〜バ〜タ、タバタバタ、タバタバタ。

スピンバイク購入で、初タバタ

忙しくて、3日も走らず……。

ほんと、徹夜で仕事していたんです。

なんとか無事片付きつつあります。

先日、ハイガーのスピンバイクeX5というのを購入しました。渦電流というのはカデンリュウと読むのかな。ホイールの両側に強力磁石がついていて、それを寄せたり離したりすることで負荷を変えるシステム、らしい。新商品の初期ロットで、値段は60,000円。かなり悩みましたが、ハイガーのスピンバイクは安くて評判が良さそうだし、ジムの会費半年分と割切って導入しました。

スピンバイク自体、かつて通ったジムで少し漕いだことがある程度なので他と比較できないのですが、今のところ満足しています。90rpmで30分以上ラクに漕ぐのに、私は負荷3くらい。最大負荷の8は、パワー系の人は物足りないのかな? 私には充分です。静かなのがいい。長く使ううちにガタが来る可能性もありますが。

昨夜は、スピンバイクにまたがり、初タバタ式トレーニング(タバタ・プロトコル)に挑戦しました。

2ヶ月くらい、高負荷インターバル(田中宏暁先生考案のインターミッテント・トレーニングもしくは坂道ダッシュ)を週2回くらいやってきましたが、こう暑いと無理です。35度とか40度とか信じられん。9月になるまで室内でタバタをやりたい。

タバタプロトコル専用のタイマーアプリをダウンロードしたiPadをハンドルのところに置き、スタートボタンを押しました。

ご紹介が遅れましたが、20秒全力+10分レストを8セットの高負荷インターバルです。

レッツ・トライ。

目をつぶって必死にペダルを回し、苦しいころに目を開けると、iPadに「あと5秒」とか表示されているので頑張れました。3分50秒がアッという間に終わった感じ。負荷は「8」からスタートして4本めくらいに「7」に替えました。

「こわいな、きつそうだな、死ぬかな……」と覚悟していたので、そりゃまあ、きつかったけど、命までは取られなかった。

考案者・田畑泉先生の本に清水宏保選手のインタビューがあります。

このトレーニングやるときは、自転車の横には必ず毛布を敷くんですよ。なぜかっていうともう転げちゃって立てないんです。のたうち回るから。それだけ能力が高い選手ほど追い込むわけです。20分ぐらいとか30分ぐらい起き上がってこられないですし。吐く選手もいたくらい。」

これ読んでビビっていたんですが、私の場合、能力が低くて追い込めてないのかもしれません。もうちょっと頑張れるのかな? でも、いろんな動画を見てものたうち回っている人はいないな。私の場合、ケツ筋が悲鳴を上げました。

 

その後、22時15分から気温28度の夜をゆるゆるジョグ15キロ。

タバタの30分後に走れたのがわかったことも収穫でした。いつか20〜30分起き上がれなくなるのかな。

究極の科学的肉体改造メソッド タバタ式トレーニング

究極の科学的肉体改造メソッド タバタ式トレーニング

 

一番速く走れるシチュエーション

ひさしぶりに広島に帰郷してボランティアをしている友人が、街を歩いて「あの店がない、この店もなくなった」と Facebook にアップしているのです。

広島市の本通りにたくさんあった書店のうち何軒かはなくなりました。

中央公論新社の草創期などを書いた牧野武夫『雲か山か』にも出てきた金正堂は懐かしいけど、もうありません。

100年以上続く積善館は今では教科書を卸しているらしいんですが、店舗はなくなりました。学校から路面電車を降り、積善館を覗いてサンモールのゲームセンターに行くのが昔の中高生の歩行ルートのひとつだったなあ、とぼんやり考えていると、あることが思い出されました

私は市内の中高一貫校に通ったんです。

中学生のとき積善館を出て平和公園方面に歩きだすと、後方からバタバタと足音が聞こえます。振り返ると、中学生男子が積善館の角を全速力で曲がるところでした。彼は必死の形相で私のそばをすり抜け、去って行きます。と、つづいてリーゼントの昔風のヤンキー高校生が積善館の角から現れ、彼を猛然と追いかけていくのでした。追われていたのは、名前は知らないけど同級生です。インネンつけられたかカツアゲされて逃げていたのでしょう。彼の無事を祈るべきでしょうが、私はこう感じたのでした。

「あいつ、足が速いのう」

高校3年のとき初めてその同級生と同じクラスになりました。Nという名前でした。

私、いまでも持久走は大の苦手ですが、おそらく速筋優位なのでしょう、200mくらいまではそこそこ速かったのです(運動が盛んな学校ではなかったからです)。高3のクラスをざっと見回すと、私より足の速そうなヤツは見当たりません。ただ一人、私が恐れていたのはNでした。

体育の授業で100m走のタイム計測がありました。私はドキドキしながらNの走りを観察しましたが……。

「あれれ? すごく遅いじゃん!?」

体育の時間が終わったあと、Nに話しかけました。私は彼がわざと遅く走ったのではないかと疑ったのです。

「N、ほんまはもっと速いんじゃないん?」
「なんで?」
「あんた、中学ンとき不良に追いかけられたじゃろ。あんときブチ速かったで」
 そういうと、Nは「ええ! あれ見とったヤツがおったんか。なんじゃあ、誰も知らんと思うとったのに。ああ、もう、ブチショックじゃわ。生きていけんわあ」とパニックに陥りました。
「いやいや、わしは単に、あんたは足が速いんじゃないかと……」
「知らんかったわ。見られとったんかあ。しもうた。見たやつがおったんかあ……」

延々、彼の嘆きは続きました。

ちなみに、Nはあのとき逃げ切れたそうです。

人間、追われているときが一番速く走れるのかもね。

積善館の思い出は、Nとともにあります。

西日本の豪雨被害

このたびの西日本広域の豪雨をすごく心配しています。

集中豪雨でここまで広域にわたって災害が起きたこと、記憶にありません。

亡くなられた方、また被災地の皆さんにお見舞い申し上げます。

5日夜からニュースやTwitterで関西の被害をチェックし、翌日の九州や中四国地方の大雨も心配していました。

そのころ安倍総理以下、自民党の議員が酒宴で浮かれていたとは……片山さつき議員のツイートが流れてきたときは、まさか5日夜の話じゃあるまいと思いました。つねづね、あの方々は他人の心に共感することができないと感じます。

6日は、テレビを見ない私が、iPad 片手にニュース番組に釘づけでした。午前中はオウム真理教の死刑囚死刑執行もあり、なんだか寒気がします。午後になってときどき民放を見ると、通常通りバラエティをやっていて、西日本の災害はなきがごとし。メディアも共感できんかあ……ますます世の中が理解できず、憂鬱になります。

広島の実家や友人とも連絡を取り合いました。みな、身の危険はありませんが、町によっては道路も鉄道も寸断されていて陸の孤島状態。苦労している知り合いもたくさんいます。本日11日の段階で、ライフラインはだいぶん復旧した模様ですが、交通は依然ガタガタ……。被害が広域にわたっているので元に戻るまで何ヶ月かかるのかわかりません。おそらく報道は被害の大きな場所に偏っていて、注目されない地域もあるはずです。支援が行き届きますように

以下、やや個人的なことです。

私の実家は広島県安芸郡熊野町にあります。このたび、熊野町の川角地区で土砂災害があったと報じられてる町です。土砂災害に襲われた大原ハイツは、私が広島を離れた30年前は宅地造成されていなかったはず。検索すると、熊野の三石(みついわ)山の麓らしい。

ショックを受けました。三石山は昨年11月に登った低山ではないですか。

その投稿にもアップした三石山の案内図を再掲します。大原コースというルートの下に被災した大原ハイツがあります。

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直登する中央コースは平成11年の土石流痕だと書かれています。

私はなるべく走りたいし距離も稼ぎたいので、なだらかな皇帝コースを選びました。そのコースの下にある皇帝ハイツは、私が小学校のときにできた住宅地です。

広島県の地盤の4割は花崗岩だと言われます。花崗岩は崩れやすく、風化してさらさらの真砂土になり、土石流で川に流されます。広島平野はそんなふうにできました。地盤が軟らかい砂なので地下鉄を掘りにくく、いまだ路面電車が走っているのです。

広島の山は、頂上に巨石があることが多く、昔は不思議でした。誰かが運んだわけではありません。たまたま割れ目がなかったりして風化しにくかった花崗岩だけがしぶとく残り、頂上に乗っかっているのでしょう。

三石山にも頂上にでかい石がありました(三つだったかどうかは記憶にありません)。地中にも崩れていない石が埋まっているはずです。

登ったとき、山頂の巨石に登って町を見下ろしました。気持ち良かったけど、ああいう巨大な花崗岩のある山に土砂災害が起こりやすいなどとは考えなかった。

同じような土地にお住まいの方、ハザードマップを確認し、豪雨や台風のさいは早めに避難してください。