サニブラウン選手の走り方


 私は山縣亮太選手の追っかけなんですが、今回の日本陸上選手権は、予選の走りを見て調子が悪そうだったので、大阪・長居行きはやめました。足首の故障がまだ影響しているんじゃないかと思います。
 100m決勝はテレビで見ました。10秒0台の記録をもつ選手が5人もいるなんて、とても豪華なレースです。サニブラウン選手の成長ぶりに驚きました。山縣選手は残念でしたが、きちんと調整して国内のレースでがんばってください。
 リンクの動画をじっくり見ればわかりますが、正面から観察すると、サニブラウン選手は、誰よりも身体をS字状にくねらせて走っています。別の情報によると、海外で体幹トレーニングすることで、この動きをしても軸がブレにくくなっているんだそうです。
 S字の動きは短距離のみならず中長距離でもアフリカ系の選手に多いという印象です。この動き、体側の一方が伸びているときに逆側は縮んでいます。筋肉の話をすれば、伸びている体側の大腰筋は緊張し、逆側は弛緩しています。
 支持脚に体重がのって地面反力を得られる、ということもあるでしょう。また、からだをS字に使うことにより大腰筋の伸張 - 短縮サイクル(ストレッチショートニングサイクル)を利用しているんじゃないかと思うのです。キックした足が後ろに流れる瞬間、同じ側の体側が伸び、足と背骨にまたがる大腰筋が伸張します。筋肉は伸びると反射的に短縮し、足が戻ってくる……。
 高岡尚司さんがおっしゃる上半身の台形の動き(右側の肩と骨盤のラインが伸びているとき、左側が縮んでいる状態)は、サニブラウン選手のS字のことだと思ってます。

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