狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

2016年8月の練習

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月間316km

 例年、8月はタイム度外視でとにかく距離を走っていましたが、昨年500km走ったあとで調子がガクッと落ちたため、今月は300〜350km程度と決めていました。そのぶん今までとは変化をつけたいのでケトルベルを使った筋トレを継続しています。
 とはいえ、30km以上のロング走が一度しかないのは情けない。忙しかったと言い訳してちゃなお情けない。
 8月の後半は刺激を入れ始めました。坂道ダッシュ等でスピード練習のための下地づくりです。9月は、ロング走もポイント練習もがんばる所存であります。

危ない!

 深夜の坂道ダッシュを終え、ゆっくりジョグで帰ってきました。
 自宅マンション近く。
 0時まわってます。
 向こうから、シャカシャカ音を立ててママチャリが向かってきました。結構スピードを出している。ライトは点いています。
 こっちにまっすぐ進んでくるので、道の端に寄りました。向こうも寄りました。さらに寄りました。向こうも寄りました。
 さては私を暗殺に来た刺客で、自爆覚悟で正面衝突する気だな?
 いや、無理です。敵と私のあいだには電柱がある。
 ところが、電柱をよける気配がまったくない。
 私の頭にある旧式のコンピュータが計算しました。あのスピードで電柱に当たると、人間と電柱のどちらのダメージが大きいのか? ジーガシャガシャ……口から穴の空いた長い紙が出てきました。
 激突する寸前、私が「危ない!」というと、自転車漕いでいたやつはハッと顔をあげます。大学生くらいの男でした。さいわい若いだけあって反射的にハンドルを切り、そのままシャーッと去って行きました。
 どうやらスマホを見ていたようです。
 あんなヤツ電柱にぶつけてバチを当ててやればよかったと少しだけ思いましたが、血だらけになるか骨折してころがった男を介抱して、救急車呼んだり事情をきかれるのも邪魔くさい。今日のところは見逃してやる。運のいいヤツめ。

日本のマラソンの強化……?

 リオデジャネイロオリンピック2016、みなさんお疲れさまでした。
 私が生中継で見た競技は限られるんですが、男子4×400mリレーには興奮しました。10年近く前から応援している山縣亮太選手の首に銀メダルがかかっているのを見ると、なんか感慨深いのです。
 男子50km競歩はちらちら眺めました。私のフルマラソンのベストよりペースが速いのがなんか悲しい。銅メダルの新井広宙選手はお見事でした。途中、止まったりぶっ倒れたりしたヨハン・ディニズ(フランス)が8位でゴールしたのは驚きました。

      ☆

 閉会式の首相のパフォーマンスは……ええっと……ノーコメント。(アニメやゲームなどのサブカルがいつしか政府公認となり、日本文化の代表選手になったのだと思うと複雑です。「マンガばっかり読むんじゃありません」「ゲームをやめて宿題をしなさい」と言われたから、それらは魅力的だったんじゃないかな)

       ☆

 閑話休題。
 マラソンの話を書こうと思ったのでした。
 男女ともにマラソンはダイジェストで見ただけです。男子マラソン、あの蒸し暑さのなか、2時間9分を切ったキプチョゲは驚異的でした。終盤はトラックのスピードで走っていました。夏マラソンも確実に高速化しています。
 日本人の結果は、多くの人にとって順当だったのではないでしょうか。
 惨敗をうけて日本は強化をやりなおすといろんなところに書いてあります。いったい何をどうするんでしょう? ふだん、大学も企業もメインは駅伝の強化で、マラソンは二の次です。よく、国際レースで負けた日本人が「こまかい駆け引きで消耗した」といいます。ふだん参加するレースは日本人が多い国内レースばかりだから、海外でアフリカ勢と競る経験が少ないのでしょう。とはいうものの、テレビ中継のない海外レースに出場することは、所属企業の宣伝としては効果が薄い。
 忠鉢信一『ケニア! 彼らはなぜ速いのか』には、ケニアランナーは集団で走り始めると、その日の練習メニューを無視して競走してしまうとありました。国際大会でメダルを獲るか獲らないかで、彼らの生活は一変するんですから必死です。
 一方、日本では、レースでアフリカ勢に負けても「日本人1位」という基準があり、それなりに持て囃されます。日本の長距離界はガラパゴス化しているのです。
 ……日本新記録で賞金1億円というニンジンをぶらさげてもナショナルチームをつくっても改善されなかったマラソンをどうやって強化すればいいんでしょう。
 とくに男子の場合、
どんどん海外のレースに参加すること、駅伝中心をやめることあたりからやり直すことでしょうか。しかし、これらは実業団ランナーにとっては根本的な変換に思えます。あるいは、受動的ですが、突然変異的な選手を待ち続けるか。
 
中距離のトラック種目強化も、駅伝中心だと難しいのかもしれません。
 
オリンピックでの中長距離ではメダルに期待せず、ニューイヤー駅伝や箱根駅伝を楽しむことが、ガラパゴス化した日本陸上ファンの正しい振る舞いかもしれません。(その点、日本から飛び出した大迫傑選手ヤ高松望ムセンビ選手には期待しています。私個人としては駅伝ファンでもありませんし、ケニアやエチオピアのランナーをほれぼれ眺めていれば充分満足なのですが)。

       ☆

 メダルの価値がすべて同じで、金メダルの数だけを狙うなら、競歩を強化したほうがいいかもしれません。あちらはアフリカ勢が目をつけていないぶんつけいる隙があるんじゃないでしょうか。競歩は駅伝がないから、世界陸上やオリンピック一本に照準を合わせられますし。

ケニア! 彼らはなぜ速いのか

ケニア! 彼らはなぜ速いのか

 

或る一生

 何年間も部屋に引きこもり、好きなもの食べてのほほんと幸せに暮らしていたのに、ある日突然むくむくと外に出たい衝動に駆られ、うちから這い出てみればやたらと暑いので服を脱ぎ、ガラガラ声を張り上げて「ようようねえちゃん」と歌を歌うと女が寄ってきたもんだから、よろしくやったのが運の尽き、日増しに力が抜けてきて、道ばたにコロリと転がり空を仰ぎながら「ああ、俺の人生はなんだったんだろう。この炎天下、うちから出るんじゃなかったな」とぼやきながら意識が遠のいていく。
 ……といった状態のセミがあちこちに転がっていて、私が近くを通ると、最後の力を振り絞ってジッと飛び立ち、いろんなものにバチバチぶつかるのです。脅かすな。

        ☆

 上記の駄文を某SNSに書いたところ、セミがお亡くなりになることをセミファイナルと呼ぶのだと、ある人に教えてもらいました。うまい。^^
 セミファイナルといえば、10秒05の自己ベストは見事だったけど、決勝に進みたかったな、山縣亮太選手……。

リオデジャネイロオリンピック2016

 はじまっていますね、リオデジャネイロオリンピック。
 私は、IOC はじめ、スポーツ利権にむらがる人たちが運営するオリンピックを嘆いています。ロシアの組織的ドーピングへの対応も注視していました(告発したユリア・ステパノワ選手を参加させない裁定にはガッカリです)。ブラジルの政治状況、犯罪・事故・テロ、とくに海の環境汚染も憂慮しています。
 とどこおりなく競技が進行すればいいんですが。

 もちろん選手にはなんの罪もない。彼ら彼女らは4年間懸命に努力しています。
 オリンピックは厳格なアマチュアリズムを捨て去りましたが、マイナー競技が多く、4年に1度しか陽の当たらない選手も多い。私は、がんばって鍛えあげた選手を応援しています。
 応援している選手を日本人に限って挙げるなら……。
 まずは、高校の後輩というだけで、中学時代から勝手に応援している陸上短距離の山縣亮太選手。昨年はどん底でしたが、今シーズンは絶好調です。ただ、今年は決勝を向い風で迎えることが多く、タイムに反映されないんですよね。オリンピックでは条件がととのいますように。
 中距離では、鈴木亜由子選手と大迫傑選手。マラソンは女子の福士加代子選手かな。トライアスロンの上田藍選手にも注目です。みんな、フォームがダイナミック。

 ……こう並べると、陸上競技ばかりですね。
 いま、日本は体操や水泳や柔道でメダルラッシュです。卓球や7人制ラグビーも頑張っている。彼ら彼女らの活躍はチェックしていますが、私の気分が高揚するのは後半戦の陸上です。自分が走る時間と飲んだくれる時間をうまく調整しながら、なるべく生で見ます。