こないだ、ビリー・ホリデイ「奇妙な果実」について書いたので、Amazon Prime Videoて映画『ザ・ユナイテッド・ステイツvs.ビリー・ホリデイ』を観ました。史実にどれだけ即しているのか、判断できません。
ビリーはミュージシャンとして成功していますが、同時に、酒、煙草、ドラッグ、男に溺れて生きていました。彼女が歌う「奇妙な果実」南部の木には奇妙な果実がなっていると始まります。前回書いたように、殺した黒人を木に吊した情景を歌っているのです。その歌を歌わせたくない当局は、ビリーに黒人の麻薬捜査官を近づけ、逮捕させようと画策しました。
監督リー・ダニエルズ、出演アンドラ・デイ、トレヴァンテ・ローズほか。
映画としては、まあまあかな。クスリでトリップして、奇妙な果実の歌の世界を見せるところには感心しました。でも、少なくとも、日本人の一般的な知識では、黒人差別がどんなものだったか、この映画では実感できないんじゃないでしょうか。