月間200km
最近、9月から10月にかけて練習が落ち込む。
季節の変わり目に体調を崩すことも多いし、今年はカープに振り回された。
広島の街は川だらけ、ラン。
♩広島の街はね 川だらけじゃけん
ちょっと歩いたら 川があるんじゃあ
広島出身のグラフィックデザイナー山下勇三が作詞し、中山千夏が歌った『広島の川』は、そう始まります。
私は帰省するたび、広島を走るのです。今回は目先を変え、川をたどって北上することにしました。スタートは猿猴川に架かる猿猴橋。
橋には猿の模様があります。え〜、ここで少し日本語の解説。「猿」も「猴」も日本ではサルを指します。中国では、複数の種類のサルがいるため複数の漢字が必要だったのですが、日本にはニホンザルしかいないからどっちもサルになったのです。
では、「猿猴」とはサルか?
中国地方で猿猴といえば、毛むくじゃらの河童なんです。
『広島の川』の歌詞に、こうあります。「六番目の川は猿猴川/けつぺた抜かれるけん/子供は泳がんのじゃ」……毛が生えている河童も、尻の穴に手を入れて子供の肝を抜くみたい。
「猿猴川河童まつり」というのも開催されているようですよ。
猿猴川からとろとろ走ると旧太田川に合流し、さらに遡上すると太田川にぶつかります。最近、『ブラタモリ』でこのへんを特集していましたね。
広島県出身とはいえ、このあたりは行動圏外につき土地鑑がありません。中高生のころなら、街中から数キロ離れたら大冒険です。それをちょろちょろ走って行けるのだから楽しい。下のパノラマ写真は大芝水門です。天気が良すぎて灼けました。
JR芸備線の安芸矢口駅で、だいたい10km。一駅先の玖村駅から徒歩十数分の場所にある「わだち草」といううどん屋さんが大好きです。炭水化物を控えめにしていても、あのうどんなら毎日食べたい。しかし、この日は玖村まで行かず、安芸矢口のちょっと先の安佐大橋で対岸に渡り、南下します。歩道がなくて背後から来る車が怖かった。
それにしても、のどかで気持ちいい。
日本シリーズ第6戦を見るので、22kmで終了しました。野球がなければどこまでも上流に行ってみたかった。
川だらけなんだから、ランナー天国のはずですが、見かけるランナーは少なかったような気がします。広島県は、公認フルマラソンを開催していない数少ない都道府県のひとつだからでしょうか。
日本シリーズの総括はこのブログの主旨に反するかなあ。気が向いたら書きます。
掻き回しへのヒント?
3月17日以来、骨盤主導の意識に目覚めた私。
よく、腰を使った全身の連動を使わず腕だけでボールを投げることを「手投げ」と言いますが、ランニングにも「足走り」というのがあるに違いない。注目すべきは、身体の中心なのだと気づきました。だから今はスポーツを見るときも、骨盤周りばかり見ています。
以来、骨盤を回旋させて走ることに専心してきました。へそから股関節あたり「だけ」を意識して走っています。体の中心に脳みそを置いて走る感じ。
「足走り」でしかなかった私にとっては「一からやり直し」です。ひとつひとつ積み重ねていくことが大事。すぐに結果が出るとは思っていません。初心者です。
明らかにお尻とハムストリングスが使えるようになりまして、むくむくと筋肉がついてきました。もっとも、太かったふくらはぎは期待したように細くはならず、相変わらず太いままですけど……。上半身のほうはといえば、腹斜筋の部分が、シャープに削れてきました。いままで丸かった部分が斜めにこそぎ落とされた感じ。背中側は見ないので変化がわかりません。
6ヶ月近く、横回転が身についてきたので、ここに縦回転を加えることにしました。手塚一志『骨盤力』で「掻き回し」と呼んでいる動きです。
骨盤主導について考え始めたころ、階段の上り方も骨盤主導を意識しました。階段をのぼるさい、骨盤の片側をあげて一段上に足を着地させれば、逆側の骨盤が勝手に随いてくる。以来、階段やトレイルの上りは、その歩き方にしています。たしかに上りやすい気がする。金哲彦さんが常日頃おっしゃる動きですが、たまたま骨盤主導について考えていたからピンときたのです。(→階段の上り下りでやせる「骨盤階段上り」)
「掻き回し」には、つまり骨盤の回旋の動きに、階段上りのような骨盤片側を上げる意識を加えればいいんじゃないでしょうか。
階段の骨盤の動きには馴れたので、非常にゆるやかな階段が、斜度と同じだけ傾いてフラットに見えるような道をイメージすればいいのかもしれません。
横回転に縦回転をプラスした動きは「トルネ8」をもちいた運動と同じです。
骨盤歩きもそうですね。
「初心者」である私の考えは半歩前進したのでした。
トルネ8や骨盤歩きがうまくできる人ならば、その意識をランニングにそのまま活かせばいいはず。骨盤歩きができても、走るときにべつの動きになるからいけないんだと思います。
ただ走るだけなのに、難しい。
- 作者: 手塚一志
- 出版社/メーカー: ベースボール・マガジン社
- 発売日: 2008/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 10回
- この商品を含むブログ (3件) を見る
もう一回だけCSの話。
体調不良と多忙で走れていないんです。(野球が気になって走ってないということはありません)。
もう1度だけプロ野球クライマックスシリーズ(CS)の話をします。
☆
両リーグとも、レギュラーシーズン1位のチームが日本シリーズに進みました。
ほっとひと安心。
CSがいまのアドバンテージを採用してから、9年目。つまりセパで計18回行われました。そのうちレギュラーシーズン2位以下のチームが勝ち上がったのは、2010年のロッテ(3位)と2014年の阪神(2位)。つまり18分の2、です。
私はCS否定派でありましたが、2013年に初めてカープがCSに進出したところ、想像していた以上に1位のアドバンテージが大きかったので、いまでは消極的に肯定していると数日前に書きました。
野球選手の運動能力は認めますが、職業野球はしょせん興行だもの。プロレスラーが復活興行と引退興行をくりかえすようなもので、稼げるなら少々理不尽でもやりたいのでしょう。現行制度は3位でも日本一になれる不思議な方式です。たとえば12球団をみっつに分け、各リーグの1位とワイルドカード(各リーグの2位のうち、もっとも勝率が高いチーム)がトーナメントするという方式も考えられます。しかし野球連盟が3リーグ制にする英断を下すことはありますまい。
いまの制度のままレギュラーシーズンのゲーム差などでハンデを拡大すべきだという意見もあります。カープとベイスターズは最終的に19.5ゲーム差もありましたから、逆転されたら不条理そのものです。
でも、ハンデをつけすぎるのも問題です。興行主としては「2位や3位のチームが勝つ可能性をある程度残しておかないとやる意味がない」からです。
レギュラーシーズン2位以下のチームが日本シリーズに進出する確率が、たとえば3分の1になったら理不尽だし、逆に50分の1になったらファンの興味を惹きつけられません。
2位か3位のチームが勝ち進むのが18分の2という現状は、興行主の立場からするとまずまずの確率に感じます。いや、低すぎるという意見もあるかな……。いずれにせよ、今年のカープもファイターズも、地元開催やテレビ放映でかなり稼げたはずです。
☆
もしもCS不要論が吹き荒れるとしたら、3位同士が日本一を争うなんて事態が起きたときかもしれません。
どうすればそんなことが起きるか……1stステージを戦うチームが3番手、4番手の投手から起用し、エースをファイナルのために温存することです。今回のセリーグでおそれていたのは、ジャイアンツが1stステージをを2戦でかたづけ、(以下あくまで仮定ですよ)風邪といつわっていた菅野をファイナル初戦にぶつけてくることでした。
1stステージを戦うチームは、互いに3番目の投手から投げさせる。結果、日本シリーズがセ・パの3位同士になったりすれば、ぶじにCSがなくなるのです。
セ・リーグのCSファイナルステージ、カープ連勝♩
数日前、あるところに書いたこと。
プロ野球クライマックスシリーズ(CS)の1stステージ、ベイスターズが劇的な勝利を収めました。「初CS」ってファンも選手もいいモチベーションになるから、ベイスターズが勝ち進む可能性も大いにあると思ってました。
2013年のカープも同じく初めてのCS進出で盛り上がりました。私は興行のために始まったCSを否定していましたが、CS廃止のためにもレギュラーシーズン3位のカープが日本シリーズに進出しちゃるけん、と意気込んだのでした。
甲子園での1stステージ、マエケン、バリントンが先発してタイガースに連勝し、ファイナルに進みました。相手は憎きジャイアンツ。
ところが。
勢い込んでスタートしたので簡単に力尽きました。ジャイアンツとの初戦の9回表、1点負けている場面。菊池のレフトに抜けそうなゴロを見て二塁走者・赤松がホームを狙います。しかしショートに好捕され、オーバーランした赤松は三塁に戻れず憤死、ゲームセットとなったのでした。私は東京ドームの三塁側に座っていたから、三塁ベース上のアウトを目の前で見ました。それを境にカープは3連敗して敗退します。ジャイアンツ戦は大竹、マエケン(中4日)、野村で負けました。あちらは内海、菅野、杉内でした。
0勝1敗の状態からスタートすることや、敵ファンの多いアウェーで開催されるハンデは理解していましたが、日程が大変なのだとわかりました。1stステージでいい投手から投入して勝ち上がったチームは、ファイナルステージ初戦を3番手もしくは4番手の投手で戦わざるをえません。もちろん、采配や攻撃力などの総合力は端から劣ります。
前述のとおり私はCS否定派でしたが、「これくらいハンデがあるなら……」と、いまは消極的に認めています。
今年、ベイスターズは1stステージで、井能、今永、石田というカープに分の良い投手を先発させました(今日死球を受けた梶谷は無事であってほしい)。彼らがファイナルステージで登板するのは第3戦以降でしょう。対するカープは初戦をエース級のジョンソンか野村でスタートできます。
レギュラーシーズンから間が空くので勝負勘が戻るかどうかが問題でしょうが、大きなアドバンテージがあるんだもの、普通なら勝てます。もし負けることがあったなら、調整できない程度のチームだったということです。》
さてさて。
いまのところ、私の予想通りに進んでいます。
2連敗したベイスターズの選手ならびにファンの方は、ふたつ負けただけなのに追い詰められ、4連勝するほかないことにショックを受けているんじゃないでしょうか。三年前のカープと同じ状態です。
CSは案外「下克上」が難しい。この制度に定着して9年、レギュラーシーズンの2位以下が日本シリーズに進出したのは、2010年のロッテと2014年の阪神だけです。ロッテは日本一になりましたけどね。
レギュラーシーズン19.5ゲーム差をCSでひっくり返されるのは不条理ですから、カープにはこのまま勝ち進んでほしい。敗退しても、ベイスターズがCSを経験したのは大きいと思います。ほんとうに強いベイスターズが誕生することを祈ります。来年以降、カープだって負けたくないけどね。
2016年9月の練習
月間250km
ダメダメな1ヶ月でした。仕事が多忙で筋トレの習慣はなくなるし、カープが強くて気が散るし、法事で広島に行くし(そのうえ大阪に途中下車するし)、風邪ひくし。