数日前、あるところに書いたこと。
プロ野球クライマックスシリーズ(CS)の1stステージ、ベイスターズが劇的な勝利を収めました。「初CS」ってファンも選手もいいモチベーションになるから、ベイスターズが勝ち進む可能性も大いにあると思ってました。
2013年のカープも同じく初めてのCS進出で盛り上がりました。私は興行のために始まったCSを否定していましたが、CS廃止のためにもレギュラーシーズン3位のカープが日本シリーズに進出しちゃるけん、と意気込んだのでした。
甲子園での1stステージ、マエケン、バリントンが先発してタイガースに連勝し、ファイナルに進みました。相手は憎きジャイアンツ。
ところが。
勢い込んでスタートしたので簡単に力尽きました。ジャイアンツとの初戦の9回表、1点負けている場面。菊池のレフトに抜けそうなゴロを見て二塁走者・赤松がホームを狙います。しかしショートに好捕され、オーバーランした赤松は三塁に戻れず憤死、ゲームセットとなったのでした。私は東京ドームの三塁側に座っていたから、三塁ベース上のアウトを目の前で見ました。それを境にカープは3連敗して敗退します。ジャイアンツ戦は大竹、マエケン(中4日)、野村で負けました。あちらは内海、菅野、杉内でした。
0勝1敗の状態からスタートすることや、敵ファンの多いアウェーで開催されるハンデは理解していましたが、日程が大変なのだとわかりました。1stステージでいい投手から投入して勝ち上がったチームは、ファイナルステージ初戦を3番手もしくは4番手の投手で戦わざるをえません。もちろん、采配や攻撃力などの総合力は端から劣ります。
前述のとおり私はCS否定派でしたが、「これくらいハンデがあるなら……」と、いまは消極的に認めています。
今年、ベイスターズは1stステージで、井能、今永、石田というカープに分の良い投手を先発させました(今日死球を受けた梶谷は無事であってほしい)。彼らがファイナルステージで登板するのは第3戦以降でしょう。対するカープは初戦をエース級のジョンソンか野村でスタートできます。
レギュラーシーズンから間が空くので勝負勘が戻るかどうかが問題でしょうが、大きなアドバンテージがあるんだもの、普通なら勝てます。もし負けることがあったなら、調整できない程度のチームだったということです。》
さてさて。
いまのところ、私の予想通りに進んでいます。
2連敗したベイスターズの選手ならびにファンの方は、ふたつ負けただけなのに追い詰められ、4連勝するほかないことにショックを受けているんじゃないでしょうか。三年前のカープと同じ状態です。
CSは案外「下克上」が難しい。この制度に定着して9年、レギュラーシーズンの2位以下が日本シリーズに進出したのは、2010年のロッテと2014年の阪神だけです。ロッテは日本一になりましたけどね。
レギュラーシーズン19.5ゲーム差をCSでひっくり返されるのは不条理ですから、カープにはこのまま勝ち進んでほしい。敗退しても、ベイスターズがCSを経験したのは大きいと思います。ほんとうに強いベイスターズが誕生することを祈ります。来年以降、カープだって負けたくないけどね。