狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

ボトルポーチのベルトはマジックテープに限る、と思う。

 今は、ポイント練習以外、夏でも冬でも毎回ボトルポーチをつけて走っています。

 あれは何年前だったでしょうか。
 しっくりくるボトルポーチが見つからず、困っていた時期がありました。
 揺れないという謳い文句のものもそれなりに揺れます。ロードでこれですから、トレランなどで使ったら、上下動してボトルが飛び出るでしょう。さらに、ボトルの重さのせいで、細いベルト部分が腹部に食い込みます。(当時はまだ贅肉があったのかしら)
腹部がこすれる不快感をこらえて走りながら、こう考えました。

「ボトルの揺れを抑えるためには、腹部のベルトを太くして、マジックテープにすればいい。どうして誰も考えないんだろう」

 帰宅後、「ボトルポーチ マジックベルト」とか「ボトルポーチ ベロクロ」などと入力して検索すると、まるで私が発案したようなボトルポーチが一つだけ見つかったのでした。それも、私のお気に入りのアウトドアブランド「ホグロフス」のものが。
 ザックやらウエアやら選ぶ際にはホグロフスから見ていたくせに、ボトルポーチは見なかったのです。灯台もと暗しでした。f:id:mugibatake40ro:20161118185947j:plain

 そのとき買ったのが右のやつです。
 あらためて検索すると、商品名は「sprint-lumber-pack」(ボトルは別売)でした。安くはなかったものの期待通り安定感があり、非常に重宝しました。トレランなどではボトルが飛び出るかもしれないと思ったので、ボトルネックにひっかける紐を追加しました。なに、不要になったザックに、チャックを開くときに指をひっかける輪っかがありまして、それをつけかえただけの話です。
 夏は、ベルトの部分がやや暑く感じられます。まあ、すぐに馴れました。
使うたびに洗濯機で洗っています。しばらく(1年から1年半くらい?)使うと、全体的に伸びるのか緩くなり、ボトル部分も少し下がってお尻に当たります。何度か買い換えました。
 現在はほぼ同じタイプの「GRAM1」という商品を使っています。ボトルを引っかける紐もついていますが、やはり自分がつくったボトルネック止めを追加しています。
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 それから数年──。

 みんながマジックテープ型ボトルポーチの良さに気づいたのか、同様のものが増えてきました。いまは、ホグロフス「GRAM1」より収納の多い、ノース・フェイスの「エンデュランスベルト」も併用しています。腹に巻くと、やや大袈裟な感じですが、使い勝手がいいので手放せません。トレランに使うこともあります。こちらは今のところヘタっていません。おすすめするならこっちです。
 私が使っているのはグレーですが、今のモデルのカラーは別のようです。価格も高くなっているので、なにか仕様変更があるのかもしれません。
 サイズに注意。

 

朝いちばんのランブルローラー

 相変わらず、床にヨガマット敷いて寝ています。掛け布団はかけていますが、フローリングが冷たい時期になりまして、背中が寒い。そろそろ寝袋にするかどうか思案しているところです。

 寒いからでしょうか、目覚めて身体が固まっている感じがするため、ランブルローラーで背中をガリガリやります。長いストレッチポールにデコボコがついているとお考えください。これが効くんですよ。
 まずは、背骨に沿って首からお尻までランブルローラーに載り、仰向けのまま左右に揺れます。……ンガガガガ……痛い!
 目が覚めます。おはようございます。
 続いてランブルローラーを横にして肩胛骨を載せます。
 膝を使って、上下にグリグリ……アアアアアア!

   い、い、い……痛い!


 しかし10秒か20秒も我慢すれば、確実に肩胛骨あたりがほぐれます。
 肩が下がって、少し腕が長くなった気分。
 そのあとは、股関節のストレッチをするのが朝のおつとめです。

 足底筋膜炎に悩まされた数年前に「筋膜リリース」という言葉を覚えました。「筋膜」なんて単語を知っている人は周りにいなかっけど、最近はずいぶん浸透しましたね。関連本もいろいろ増えました。「トリガーポイント」もしかり。

 私が持っているランブルローラーは、ハードタイプ(黒)のロングとショートサイズです。ガマン強くない方は、ブルーのほうがいいかも。
 自己責任でお願いします。

 

山縣亮太選手のトレーニング

「月刊陸上競技」2016年12月号(講談社)には、日本短距離界のエース・山縣選手のインタビューが掲載されています。

(何度か書きましたが)面識はないけど中学高校の後輩というだけで、わたくし、山縣亮太選手のファンなんです。高校生のときから応援しています。運動が盛んじゃない高校だったので、全国レベルの選手が生まれるなんて想像もしていませんでした。まして日本で初めて9秒台を狙えるところまで成長するなんて、信じられません。

 記事のなかに、私が理想とすることが書かれていました。

山縣 自分の中でもう1回「良い走りって何だろう」と、一から考え直したんです。で、何が変わったかというと、「力を抜く」ことを覚えたのが大きいですね。とにかく身体の中心から動かして、末端に賭けては力を抜いて走るようにしないとダメだろう、と。(36p.)

 意識を変えたことにより、失敗レースだった今年4月2日の東京六大学対抗(100m10秒40、+1.9)から復活し、4月29日の織田記念陸上では10秒27(-2.5)という好記録を叩き出します。その後、オリンピックをまたいで好調を維持したのはみなさんご存じのとおりです。
 9月に、大阪で見た全日本実業団100mで、山縣選手が自己ベスト10秒03(+0.5)をマーク。長居スタジアムで見たときは興奮しました。

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 インタビューのあと、見開きで「山縣選手が取り組むフィジカルトレーニング」がいくつか紹介されているんです(ごめんなさい。写真はかなりぼかしています)。ストレッチポールに背中をのせて腹筋したりするメニューですが、これがなかなかいたしいんじゃあ。おっと、「いたしい」は広島弁で、難しいという意味です。
 しばらくチャレンジしたいと思います。

 それにしても、最近、陸上雑誌で、山縣選手の記事をよく見るなあ。

陸上競技 2016年 12 月号 [雑誌]

陸上競技 2016年 12 月号 [雑誌]

 

応援ジョグ……さいたま国際マラソン

 レースシーズン到来ですね。個人的にはまだまだ練習不足で、そんな気分じゃないんですけど、みなさん頑張ってください。

 11月13日(日)に、第2回さいたま国際マラソンの応援に行ってきました。
 私も走った昨年はアップダウンが多いうえ制限時間4時間というつらい設定でした。完走率が低かった。なんとか3時間30分を切ってゴールできたんですが、足の痙攣をごまかしながらのつらいレースでした。

f:id:mugibatake40ro:20161115152921j:plain 今年はやや坂道が減らされ、制限時間も6時間に延長されました。エリート女子は午前9時スタート。一般の部は40分後にスタートです。
 第2回のコースはこちら

 私は南浦和駅のコインロッカーに荷物を預け、9時半くらいから走り始めました。たらたら走るだけでも暑い。早々にウインドブレーカーをザックにしまい、半袖Tシャツで走りました。
 遠回りしながら──というより、出だしの方向を間違えてしまい道に迷いながら──35km地点・新浦和橋の下に到着。そこからフルのコースを逆走し、ランナーを迎えることにしました。
 応援の手旗をもらったら読売新聞と書かれていました。カープファンとしては返したいけど、せっかくだから頂戴しときましたよ。
 沿道の人の切れ目にまじって女性のトップ選手を見たのは32kmくらいかな。

 暑さをものともせず、チェイエチ・ダニエル選手(ケニア)が駆け抜けていきました。独走態勢に入っています。エチオピア、ケニア勢に後れて、那須川瑞穂選手が通過。昨年2位の吉田香織選手は先頭から5分以上離れていました。顔が青ざめていて、大丈夫かなあ、と思いましたが、そのまま9位でゴールしたそうです。

 さらに進んで、一般の部を走る知り合いを探します。ランナーズアップデートでチェックしながら、27キロ地点あたりにいると、何人かに会えました。ひとりひとり、数百メートル、話しながら併走しました。もちろん人にぶつからないように注意しながら、私は歩道を走ります。
 残念ながら、1人発見できず……。ランナーズアップデートで確認すると30kmを通過しています。どこかで追いつけるかな、とスピード上げながら戻っていたら、カープのTシャツを着て歩いているランナーが目につきました。カープのユニフォーム(今年は背番号15の黒田が多い)を着たランナーにはなるべく声援を送っていたんですが、「そこのカープ、歩くな!」なんて言ったら可哀想かなあ……と、追い抜きざまに顔を見ると、なあんだ、高校の同級生じゃないか。エントリーしたのは知っていたけどこの日は出てないと勘違いしていました。
「こら、なに歩きよるんなら」と広島弁で叱咤して5kmほど併走。同級生と別れて、北浦和南口に先回りし、40km地点ちょっと前で応援しました。ビール飲んでいたら、1人のランナーから「あ、飲んでる」とチェックされます。「ごめん〜」と返答しました。
みんな、あと2.5km走って、おいしいビール飲んで!
 さっきの同級生が通りがかったので、もう一度声かけて家路につきました。

小さな動きが大きな動きを作る……なんちゃって。

 またまた素人が勝手なことを書きます。

 骨盤の回旋(水平方向の動き)に縦の動きを加える、というところまできました。しかし練習不足でもあり、なかなかスピードが上がりません。
 心肺機能の恢復は課題でありますが、それより先に動きのコツをつかんでおきたい。もっと小さな力で同じスピードを出すフォームがあるはずです。
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 左のようなマシンありますよね。
 椅子に座って、ペダルを漕ぐやつ。
 今は、これが骨盤のなかに埋め込まれているような意識をつくりたいのです。
 さらに、ペダルマシンの中心を縦棒が貫いていて水平な回旋運動も伴うとイメージしてくださいまし(仮に「縦棒つきペダルマシン」と呼びましょう)。
 しかし、骨盤の縦棒つきペダルマシンがなかなかうまく意識できません。

 巷間言われるように肩胛骨と骨盤が連動しているのなら、肩胛骨あたりを意識してもいいのかも……と、今日は目先を変えてみました。7ヶ月以上考えてきた「骨盤主導」とは少し違うかもしれませんけど、全身が連動しているのなら、肩胛骨と骨盤のどちらがリードするかという問題は、無意味ともいえます。胴体あたりが起点になるという点では同じだもん。頭をやわらかくしなきゃ。f:id:mugibatake40ro:20161114122458p:plain

 みぞおちの奥あたりに、縦棒ペダルマシーンが埋め込まれているとイメージしてみます。体の中心の小さな動きが、体の末端に向かうにしたがい、大きくなるんですから、すごく小さなマシンでいいのです。骨盤には、連動して動く同じマシンがあります。
 胸から骨盤あたりに軸をつくることで、肩胛骨と連動して骨盤あたりにも同じ運動が生じるはず。

 さて、走ってみました。
 キコキコキコキコ……(ペダルの音)

 ……20分経過。

 うん、まあまあ、いい感じ。

広島の街は川だらけ、ラン。

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♩広島の街はね 川だらけじゃけん
 ちょっと歩いたら 川があるんじゃあ

 広島出身のグラフィックデザイナー山下勇三が作詞し、中山千夏が歌った『広島の川』は、そう始まります。
 私は帰省するたび、広島を走るのです。今回は目先を変え、川をたどって北上することにしました。スタートは猿猴川に架かる猿猴橋。

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 橋には猿の模様があります。え〜、ここで少し日本語の解説。「猿」も「猴」も日本ではサルを指します。中国では、複数の種類のサルがいるため複数の漢字が必要だったのですが、日本にはニホンザルしかいないからどっちもサルになったのです。
 では、「猿猴」とはサルか?
 中国地方で猿猴といえば、毛むくじゃらの河童なんです。
『広島の川』の歌詞に、こうあります。「六番目の川は猿猴川/けつぺた抜かれるけん/子供は泳がんのじゃ」……毛が生えている河童も、尻の穴に手を入れて子供の肝を抜くみたい。
「猿猴川河童まつり」というのも開催されているようですよ。
 猿猴川からとろとろ走ると旧太田川に合流し、さらに遡上すると太田川にぶつかります。最近、『ブラタモリ』でこのへんを特集していましたね。
 広島県出身とはいえ、このあたりは行動圏外につき土地鑑がありません。中高生のころなら、街中から数キロ離れたら大冒険です。それをちょろちょろ走って行けるのだから楽しい。下のパノラマ写真は大芝水門です。天気が良すぎて灼けました。

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 JR芸備線の安芸矢口駅で、だいたい10km。一駅先の玖村駅から徒歩十数分の場所にある「わだち草」といううどん屋さんが大好きです。炭水化物を控えめにしていても、あのうどんなら毎日食べたい。しかし、この日は玖村まで行かず、安芸矢口のちょっと先の安佐大橋で対岸に渡り、南下します。歩道がなくて背後から来る車が怖かった。
 それにしても、のどかで気持ちいい。

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 日本シリーズ第6戦を見るので、22kmで終了しました。野球がなければどこまでも上流に行ってみたかった。
 川だらけなんだから、ランナー天国のはずですが、見かけるランナーは少なかったような気がします。広島県は、公認フルマラソンを開催していない数少ない都道府県のひとつだからでしょうか。

 日本シリーズの総括はこのブログの主旨に反するかなあ。気が向いたら書きます。