狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

完全試合

例年であれば、今頃、こんな替え歌が頭に浮かぶのです。

  世の中にたえて野球のなかりせば春の心はのどけからまし

ところが、今シーズンは広島カープが好スタートを切りまして、野球の生中継をわりと見ています。昨日も見ていたんですが、佐々木朗希投手の連続奪三振の情報が伝わったので、ロッテvs.オリックスをメインに視聴することにしました。

160km/h超のフォーシームと140km/h超の速いフォークを中心のすさまじいピッチング。13者連続三振の日本新記録、19奪三振の日本タイ記録、そんでもって、プロ野球史上16人目のパーフェクトです。新人・松川虎生捕手のリードやキャッチングも冴え渡っていました。みんな言っていると思いますが、吉田正尚選手の3打席目、初球と2球目にカーブを投げたところなど、感心しました。7回先頭の後藤選手に対して3ボール0ストライクになったときは焦りましたが、それ以外は私はハラハラすることなく、「パーフェクトをやるんだろうな」と見ていました。

岩手・陸前高田市で東日本大震災に見舞われ、父と祖父母を亡くした佐々木朗希投手。その後、大船渡高校の國保監督は将来のことを考えて連投をさせず、批判する人も多くいたと言います。ロッテ入団1年目はあえて登板させず、身体作りをさせるなど、とても大切に育てられてきたようです。

快挙、おめでとうございます。今後も注目です。

そうだ、カープも勝ちました。連続安打で大量得点みたいな勝ち方が多かったんですけど、昨日は完封リレーおよびソロホームラン1本での勝利。いろんな勝ち方ができてます。

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ところで──。完全試合は28年ぶりだとか。

前回の完全試合の夜、会社員だった私は、同僚や会社に出入りする営業の男性某さん(巨人ファン)と飲みに行ったんです。遅れて入って来た某さんが、私を見るなり、「カープ、大変なことされちゃいましたね」と不敵な笑みを浮かべます。「えっ、どうしたんですか」「槇原に完全試合されちゃいました」「ええっ」──。腕時計を見ると、まだ20時半になっていなかったんじゃないかなあ。

正確には、あの魔の夜は1994年5月18日(水曜日)だそうです。槇原をミスター・パーフェクトと呼ぶテレビ局がありますが、そんなのを聞くたび、いまだにイライラします。カープの外木場義郎なんて完全試合1試合をふくむ3回のノーヒット・ノーランを達成しているけど、槇原みたいなニックネームはないぞ〜。

カープがやられた完全試合は癒えることのない心のキズ。オリックスファンのみなさん、心中お察しします。(でも、やられたのが佐々木朗希なら、ショックは少ないのかなあ)