狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

ロードバイク検討中(3)

不要不急ながら、週末ごとに個人経営のスポーツバイクショップをうろうろする私。移動はなるべく徒歩ですから、1日3万歩くらい歩いたりします。不織布のマスクはもちろん、お店では滞在時間短めにし、話をするときは斜に構えて距離を取ります。

店長はみんな面白く、いい人ばかりです。素人の客を冷笑したり、なんとか騙して売りつけてやろうとする人を今のところ見たことがありません。

どのお店でも、需要が高まったているのにコロナ禍のせいで供給が激減していると言われます。シマノの部品も足りないとか。お手頃価格のものから売れていくといい、たしかに価格帯にして10〜20万円のロードバイクは少ないかもしれません。

今回は SPECIALIZED や TREK を勧められました。ネイティブ・アメリカンや黒人文化以外のアメリカを敬遠する私がアメリカの自転車に乗るのかと言われたら、たしかにそうです。長く乗るならフレームの色にも拘泥したいところですが、選択肢が少なくて……。

私はディスクブレーキでもリムブレーキでも、きちんと制動してくれればかまわないんですが、いまは各メーカー、油圧式ディスクに移行しているらしい。店頭にリムブレーキのモデルは少ないし、対応するホイールも減っていくとか。ただ、ディスクブレーキは輪行でバラしたり組み立てるのが手間だといいます。広島帰省の折など、しまなみ海道とか走りたいよ、私も。でも面倒くさがりの私にできるかなあ。

ロードバイクは楽しく奥深い世界だと感じますが、少し違和感をおぼえるのは「道具の依存度が高い」という点です。

ジョギングなら、「今日はきっつい坂道でケツにめいっぱい刺激を入れちゃろう」と無謀にもチャレンジし、ヒイヒイ言うことになります。過去に走った──たとえぱ和田峠や、津久井湖から相模湖をつなぐ鼠坂──はなかなかの激坂で、わが身ひとつで乗り越えたことには少々達成感がありました。しかしロードバイクの世界では「あの峠攻めるなら、この軽量Aバイクがオススメですよ。しかし、峠にアクセスするまでの平坦ロード30kmで疲れるかもしれないので、サスペンションの効いたBバイクがいかもしれません」なんてアドバイスを受けます。

ランでは「心肺強くして減量せよ」でしかない話が、ロードバイクでは「ギアに金かける方法もあるよね」となるんですよ。

「コロナでうちに籠もるなら、Zwiftで楽しく遊ぼうぜっ」だって本格的にやるなら10万円はかかるわけで、ロードバイクはブルジョアの道楽という面もありますね。

15年くらい前に、多摩川で私を追い抜いたロードバイクの若者は、みんな鍛え抜かれたサドルに乗るケツはみんなキュッとしていたんですが、「バイクブームが来た」と言われたころから、お肉たぷたぷのお尻を見るようになったっけ。

いっそ身体を鍛えるために、少々重くて空気抵抗がある安いロードバイクのほうがいいのではないか? などとも思い悩む日々。まあ、いろいろ考えるのは楽しいかな。