狩猟採集民のように走ろう!

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映画『サラは走る』

サラは走る

サラは走る

  • メディア: Prime Video
 

夜中に室内バイクを漕ぎながら『サラは走る』という映画を観ました。不協和音で閉じる異様な終わり方。評価が難しいけど、悪い映画ではありません。ただ、映画をご覧になればわかるとおり(有酸素運動とはいえ)心拍数上げながら観る映画ではなかったかも。

2013年カナダ映画。監督/クロエ・ロビショウ、出演/ソフィー・デスマレー(サラ)、ジョン=セバスチャン・クルシェヌ(アントワーヌ)、ジュヌヴィエーヴ・ブワヴァン=ルーシー(ゾーイ)、エレーヌ・フローラン(母親)。

トラック競技(たぶん800m)の優秀な選手であるサラは、モントリオールの大学にスカウトされたのですが、親からの援助を受けられません。バイト先の男性アントワーヌの提案で、ふたりで部屋をシェアしながら、学生夫婦に与えられる奨学金を目当てに偽装結婚することにします。アントワーヌは軽薄に見えてなかなかしっかりしていて、サラを愛しているようです。ただ、彼女は走ること以外に人生の価値を見いだせないサラは彼にそっけない。彼女は化粧っ気もなく、おしゃれにも興味がないのです。

やがてサラの競技人生にかかわる難事が起きますが……ネタバレになるので割愛します。

撮影方法が変わっていました。鏡を通して撮したり、背後から撮影したり、手持カメラ風で微妙に揺らしながら撮したり……。意味深長なシーンが多々あります。

高校時代からの友人ゾーイがおそらく物語のポイントになってます。サラはゾーイに同性愛的な気持ちを抱いていて、アントワーヌをまじえた三角関係にあると解釈できなくもありませんけど、深読みのしすぎかもしれません。私にはゾーイがサラの運命を悪い方へと導く悪魔みたいに見えました。

サラ役の子のフォームは上体や腕に力が入りすぎている気がします。あるいは彼女の意志の強さをあらわしているのでしょうか。シューズやウエアのスポンサーはニューバランスでした。