狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

山本太郎の魅力

投票日前日、多摩センター駅前まで往復14km走り、れいわ新選組の街頭演説をたっぷり聴いてきました。

 

このたびの選挙では、山本太郎に注目していました。改元ブームに乗じた「れいわ新選組」という党名をつけ、公明党・山口那津男候補とと対立する候補者を出したり、自民党が自分たちの候補者のためにつくった比例の特定枠を利用するなど、やってくることがいちいち面白い。ムーブメントを起こしそうな予感がありまして。

国会ウォッチャーである私は、山本太郎を高く評価しているんです。

脱原発ワンイシューで立候補した直情的な男だと思っていたら、どんどん成長していきました。憲法や議会制民主主義の基本をしっかり抑え、ルールのなかで行動できるようになりました。野党にも有能な議員はたくさんいますけど一味違います。タブーかなと思っていたことを堂々と総理大臣にぶつけたりするのを見て、命を賭けているとさえ感じます。勉強を怠らなかったのでしょう、人間は6年でこんなに成長するんですね。

とくに立派なのは、弱者に目を向けているところです。

ホームレス、シングルマザー、生活保護世帯、過労死問題、福島県民・沖縄県民、知的障碍者、奨学金受給大学生、外国人労働者……と、山本太郎は社会的弱者への支援を国会で訴えてきました。たとえば、2016年、全国にある17の入管施設で、腐った食事が出された件数は395回だと山本はあきらかにし、失言の櫻田五輪担当大臣に「人権無視のこんな国でオリンピックやるのか」と問い詰めていました。

彼の政策の目玉は、消費税ゼロなどの経済政策ですが、それも貧困層の救済という意味合いがあります。

すなわち山本太郎の魅力は、弱者に目を向け、無私の精神で活動することです。原始的な狩猟採集生活のような、平等で思いやりに満ちた社会に憧れる私が彼を支持しない理由がありません。

でもほんとはね、政治家って山本太郎のような人なのです。今は「自分が当選するために、自分の支持層さえ儲かればいい」と考える世襲の政治「屋」が多すぎます。江戸時代の殿様じゃあるまいし、政治は家業じゃないんです。

30分くらい前に着くと、もうだいぶん人が集まっていました。何度目かの寄附(個人献金)をしました。集まった寄附は4億円を超えたそうですね。

演説が始まる前、コンビニにミネラルウォーターを買いに行っていたら、山本太郎が1、2人のスタッフと会場に向かって歩いていました。すれ違いざま片手を挙げて「頑張って」と言うと、クルッとこちらに向き直って気をつけし、「ありがとうございます」と頭を下げられました。政治家はみんなそうかもしれませんけど、ちょっと恐縮。

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演説を聴いた翌日曜日、比例の投票用紙には「山本太郎」と書きました。(東京都選挙区は、当落上にある野党候補を戦略的に選びました。残念ながら一歩及ばず……)

比例の3番手として出馬した山本太郎は当選できませんでしたが、彼は予想していたように感じます。自分が比例から立つことで票を集中させ、重度の障碍者と難病患者を議員として国会に送り込みました。意義あることだと思います。それに、彼はマスコミの力を借りず、裸一貫からはじめて政党要件を満たしたのです。これも大きい。

山本太郎は次の衆院選で当選してくれることでしょう。