狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

吉田香織選手のラジオ出演

先日、ぼんやりradikoのチャンネルを変えていると、文化放送に吉田香織選手がゲスト出演していました。「関根勤のスポパラ」という番組だったようです。
2週連続で出演した2回目の放送でした。1月29日の時点では、サイト(→関根勤のスポパラ)に1回目の音声がアップされています。来週、2回目もここで聴き直せるんじゃないでしょうか。

以下、記憶で書きます……。【2/3追記=2回目もアップされていたのでセリフは書き直しました。オレンジ色の部分です】

ご存じのように吉田香織選手は現在市民ランナーとして練習していて、先日のさいたま国際マラソンでアツェデ・バイサ選手(エチオピア)に次いで2位となりました。リオデジャネイロオリンピックの代表選考の対象になったわけですが、陸連はすでに彼女のタイムに消極的な評価をくだしています。
吉田選手は「どの世界もそうだと思うんですけど、やっぱり選考基準が曖昧なので、自分はやっぱり市民ランナーであるぶんちょっと不利な状況なんですよ。やっぱり陸連とかはね、実業団選手を選びたいと思ってると思うので、その点ではちょっと難しいとは思うんですけど」とか(選考基準を)曖昧にしておいて、ほんとに選びたい選手を選ぶ」と発言しています。陸連批判ですが、あまりにもあっけらかんとした口調なのでそんな感じがしない。おかしくて吹き出しそうになりました。
選考レースは、まだ1月の大阪国際と3月の名古屋ウィメンズが残っています。
別の選考レースに参加するのかと問われた彼女はこう言っています。
「2年ぐらい前から、あの、選考会に出ていいのは1レースってなってしまったんです。2レース出た場合は、2レース目は無効っていう決まりが出来ていたらしくて」
え、そうなの?……とこれには驚きました。

福岡国際マラソンで敗れ、びわ湖に出ることも考えていると言われている川内優輝選手ももうダメなの? 検索すると、こんなネット記事(→混迷必至のリオ五輪マラソン代表選考 今こそ「強くする」ための議論を - スポーツナビ)がありました。

 7月2日に日本陸上競技連盟(以下、日本陸連)が発表した選考基準は、まず男女とも世界選手権8位以内入賞者で、日本人選手最上位の1名のみ。それ以外の3つの選考レースにおいて日本人3位以内の選手の中から、(1)2014年4月1日から16年3月13日までの間に日本陸連設定記録(男子2時間6分30秒、女子2時間22分30秒)を突破した者、(2)各レースの記録や順位、レース展開、タイム差、気象条件を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待 されると評価された選手から選考するが、その優先順位は(1)、(2)の順になるというもの。

 尾縣貢専務理事は違ったタイプの選手が選ばれることを望んでいる、と説明した。世界で実績を残した選手と、世界に近いスピードを持っている選手、そして安定感があり調整力の優れた選手をイメージしていると。また世界選手権で複数選手の入賞があった場合、例えメダル獲得でも2番目の選手には優位性がなく、2レース出場した場合は調整力のある選手を選考するため、1レース目のみを重視する。例外は日本陸連の設定記録を上回ったスピード型の選手のみと説明していた。 (太字は引用者)

なんと、2本目の選考レースに出て優勝したとしても資格は得られず、川内選手は2時間6分30秒(吉田選手は2時間22分30秒)以内で走った場合のみ代表になれるということなんですね。なんか釈然としないなあ。

吉田選手の話に戻ります。「ランニングマガジン・クリール」2016年2月号の特集「吉田香織のマラソン論」も面白かった。市民ランナーとの練習で復活できたという話なんて読むと、ファンになってしまいますね。
私が今年に入ってわりと真面目に筋トレしているのは、吉田選手の影響もないではないんです。

ランニングマガジンクリール 2016年 02 月号 [雑誌]

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