昨年暮れ、JINS MEME MT をレンタルして何度か試しました。
内蔵された6軸センサーでいろんなことを計測してくれるギアだそうです。アプリ(現在はiPhoneにのみ対応。Androidには2016年1月対応予定)と連動させて使用します。
具体的になにがわかるか──サイトの説明によりますと、
リアルタイムでフォームの崩れを知る。
(理想のフォームからのズレを音声とグラフィックで分かりやすく通知)走ったランの質を知る。
(前後左右のブレ、左右のバランスなど4つの独立したパラメータで細かくチェック)良い走りへ向けたトレーニングを知る。
(ランの結果を元に、身体の課題を提示。筋力を強化して次のレベルを目指す。)
つまり「フォームとブレを判定し、トレーニングを効率化」できるんだそうです。
最初に、目の色や身長体重の入力、アカウント設定等をする必要があります。
私は夜中走るのでクリアレンズと交換してもらいました。購入者は、有料で度付きレンズにもできるそうです。
◎
試した感想を書きます。
使用するにはメガネを充電する必要があります。
- 装着感
重いかな、と思いましたが、気にはなりませんでした。ただ、ニット帽やノーキャップならかまわないのですが、キャップをはめようとするとうまくフィットしなかった。購入を検討されるなら、キャップとの相性を確認されるといいかと思います。 - ランニング中
イヤホン越しにアドバイスが聞こえます。
1時間余りの間に、アゴがあがってると100回くらい言われ、右足の着地が弱いと25回くらい言われ、いいフォームですと3回くらい言われました。
シーンとした状態でいきなり音声が聞こえるのでビックリします。2度目からは音楽を聴きながら走りました。無音からいきなりではなく、曲の合間合間にアドバイスが挿入されますから、ドキッとしなくてすみます。
途中、たぶんフォームが乱れた時点ということで「ブレイクポイント発生」と言われます。ブレイクポイントがやってくるのを遅らせることでフォームが安定してくる、という意味だと思います。
ラップの読み上げは、なぜかひとつまえ(2キロ通過した時点で、最初の1キロのラップが聞こえる)でした。私はガーミンで計測しているので、2度目からはラップの通知はオフにしました。 - ランニング後
結果は、スマホで確認できます。
左は「結果概要」……私はアゴが上がってお尻が落ちているんですね。自覚していることをちゃんと言われました。^^ 腿裏を鍛えよ、とあります。筋トレ用のアプリも今年1月にリリースされると書かれています。
右は「グラフ」……前後左右のブレなどをグラフにしたもの。左は、癖を修正するにはどこを鍛えればよいか、の指示もあります。
「ビジュアル」は、その日の重心の移動をスクロールしながら見られます。動画でアップしたんですが、なんかうまくいきません。いずれアップするかもしれません。
◎
このサングラスを毎日つけるのはしんどいんですが、週1、2回チェックして課題を見つけると、向上心の高い市民ランナーには役立つと思います。
要望を書くとすれば……。
もっと計測する項目を増やせないでしょうか。ピッチ(ケイデンス)、上下動など、ガーミンの専用ハートレートモニタでしか計測できないことも、このサングラスなら可能だと思うのです。アプリの電子音声によるアドバイスも、工夫次第でもっと親しみやすくなるはずです。