狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

健康診断の結果とWPW症候群の話。

 今朝、健康診断の結果を聞きに行きました。

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 はじめて私がWPW症候群という先天性の不整脈だとわかったのは何年前だったかな。そうだ、つくばマラソンで(ネットタイムながら)3時間半を切った直後、つまり2010年の秋でした。走るのがますます楽しくなったころ。健康診断の結果を聞きに行くと、クリニックの先生は「運動制限するほどのことじゃないよ」と笑いながら「いちおう精密検査を受けてみて」と紹介状を書いてくれました。
 紹介された大病院では、ホルター心電図を借りて胸に装着し、24時間心電図をはかりました。いつもと同じ生活をするよう言われたので、ジョギングもしました。自宅と病院の往復も走りました。その結果、異常はなし。
 ところが、ですよ。
 先生は「マラソンしていたら発作で死にますね。即手術か、さもなくば走るのをやめること。手術はいつにしますか? (卓上のカレンダーを指さして)……こちらの都合のいい日は……」なんて切り出すんです。

   ???

 慌てました。
「先生、ホルター心電図の結果は異常なしなんですよね」
「たまたまこの24時間平気だっただけです」
「はあ?」……じゃあ、そんなもん、つける意味ないじゃん。
「いつ手術しますか」
「ちょっと考えさせてください」
 その日は判断を保留してネットなどで調べたら、WPW症候群のうち発作の出る人は一部で、そのまたごく一部に突然死が生じるらしい。私の場合、カテーテル手術で失敗して死ぬ確率のほうが高いくらいです。「走ってたら自動車や自転車とぶつかって事故死することがあるから、おやめなさい」と言われたようなものじゃないの?
 セカンドオピニオンが必要と思い、個人クリニックを受診しました。そこでもホルター心電図をつけ、がむしゃらに走ってやりました。結果、そちらの先生は「心電図に異常がないから大丈夫。カテーテルなんて大層な手術はしないほうがいい。どんどん走りなさい」とおっしゃる。救われました。
 しかしその程度では妻が納得しません。上記個人クリニックに紹介してもらい、今度は循環器専門の大病院に行きました。
 担当の先生は「発作歴もないし、ホルター心電図も異常がない。万一マラソンのときに発作が起きても、立ち止まればおさまるレベルでしょう」と言います。「走っていいんですよね」と言質を取ろうとする私に対し、(おそらく責任問題に発展するリスクがあるためでしょう)黙認という形で消極的肯定をしてくれました。その後、友人の医師数人に相談しましたが、走って問題ないと口を揃えます。

 走ったら死ぬと宣告したあの病院、いったいなんだったんでしょう?

 ちなみに、『人生で大切なことはすべてマラソンで学んだ!』で、著者・東国原英夫さんもWPW症候群だと知りました。谷口浩美さんもそうだと書かれていたはずです。この本、走ることをベタ褒めしすぎていて面映ゆいけど、WPW症候群のランナーがいるとわかっただけでも読んだ価値がありました。
 もし発作が起きるようなら手術しますけど、最初の病院ではやりません。

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 健康診断の結果を聞きにいった本日の先生もWPW症候群に関しては軽く触れただけ。数字をざっと見渡して「完璧です」とひとこと言われただけでした。


 身長174.8cm、体重60.8kg、BMI19.8、腹囲69.5cm、血圧118-70。
 尿酸値6.2って案外高いんかな。

 たぶん1日30分、週に4〜5回ジョギングするのは身体に絶対いいと思いますが、月間距離350〜400km走るだなんてやり過ぎかもしれません。でも、健康のためのマラソンじゃないんです。逆に、マラソンのために体調を管理しなきゃいけません。

 えっへん。γ-GTPは16でした。また1年、飲みますぞ。

人生で大切なことはすべてマラソンで学んだ!

人生で大切なことはすべてマラソンで学んだ!