狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

大失敗! かすみがうらマラソン 2010/4/18

第20回かすみがうらマラソンに参加。勝田全国マラソンにつづく、4度目のフルマラソン。過去のフルの成績は……。

 2008年10月 4:23:27(ネット4:16:44) つくばマラソン
 2009年03月 4:08:54(ネット4:03:06) 東京マラソン
 2010年01月 3:56:50(ネット3:52:43) 勝田全国マラソン

かすみがうらマラソンは駅からの導線がよく、(今回はゼッケンが届かないアクシデントがあったようですが)運営が見事でした。2時間近く前に会場に入ったため、少々予定外のこともありながら余裕をもってスタート。

見上げると、快晴。おひさまのまわりに雲がありません。

11月生まれのせいか暑さに弱い私は、そのくせ 「晴れ男」なのです。参加するはずだった荒川市民マラソンは強風で中止になりましたが、ほら、空自体はすばらしく晴れていました。(あの日はしかたなく20キロほどジョギング。暑かった)

Cブロックからのスタート。ロスタイムは3分余り。いくら暑いとはいえ、すくなくともサブフォーはクリアしなければならないのです。自分が際限なく速く走れるなんて思っていませんが、いつだってサブフォーを達成できる地力はつけたい……。

少々速めに入ってしまったものの、勝田全国マラソンとそれほど変わりません。1時間あたり11キロを着実に刻み、3時間で計33キロという、勝田同様の作戦でいきます。

ところが、早や15キロ過ぎで「おやっ?」と違和感。なぜか身体が動きません。

青梅マラソンでは満足のいく走りができましたが、荒川中止となって以来、調整が万全でなかったのは確かです。10日前までは絶不調で、まったくやる気がわかなかったし、ロング走も少ない。

しかし、直前には15キロのビルドアップ走で結果を残して気分は晴れ、先週末は坂道を含む20キロ走で帳尻を合わせたじゃないか。木曜日から三日間酒を抜いて、それほどではないけどカーボローディングもやりました。腰や膝は痛むものの治りかけだし、走りを阻害するほどじゃないはずです。前半の坂道だって思ったほどではない。やはり、暑さのせい?

20キロあたりからときどき止まりストレッチしました。10キロあたりで抜いた「4時間のペースメーカー」に、22キロで抜き返されました。リタイアを本気で考えましたんですが、収容車が来るのはいつになるやら……。「ロングの練習だと思えば、一歩でも二歩でも先に進むことになんらかの意味があるはずだ、そうだろう!? ほら、みんなおのおののペースで走っているじゃないか」と自分に言い聞かせます。

LSDペースまで落ちてしまいました。頭は比較的はっきりしているんですが、いくら命令しても足が動かきません。あと何時間旅を続ければいいんでしょうか。

エイドで固形物に手をのばすことはここ数年なかったんですが、今日ばかりは立ち止まって食べました。バナナ一切れとクリームパン。水やスポーツドリンクもいつもより多く飲みます。キロ6〜7分台のクラスだと、みんな立ち止まり、エイドで接触することもありません。平和です。

本レースのコースはとくに後半が風光明媚でした。ウグイスやカエルが鳴いて牧歌的です。涼しい風も吹きました。お年寄りと子供が庭先で応援し、私設エイド を出してくれます。苦しささえさっ引けば、とても気分がいい大会です。ヨロヨロで情けないが、せっかく地元の祭りに参加しているんだから最後まで走らなきゃならんなあ、と感じました。

突然身体が回復する、なんて奇跡は訪れそうにありません。

レース終盤になると、人間の脳は「足の裏が痛いぞ」というウソの情報を流すらしいと、雑誌に書いてあったのを思い出します。なるほど、毎回、足の裏が痛みます。でも、今日のように25キロでヒリヒリするのは初めてです。

足許を見たり前を向いたり、仮装ランナーやカワイイ子を追ったり、沿道のひととハイタッチしたり、いろんなことをモチベーションにしてみました……が、すべて効果は長続きしません。ビール飲みたいと唱えるのを忘れていましたが、それだって効いかなかった気がするなあ……。

ときどき止まって、足を揉みながらあえいでいると、「大丈夫ですか」と声をかけてくれた参加者が二人いました。私より年輩らしき男性と女性です。「ありがとうございます。大丈夫です」と応えました。もし大丈夫でなければ介抱してくれたのでしょう。みんなの親切に頭が下がる思いでした。

やっと土浦市街です。自己ワーストはとっくに覚悟していて、立ち止まりはしたけど歩かず完走することだけが心のよりどころでした。数歩でも歩いてしまうと、リタイアしたかもしれません。競技場に入ってからフィニッシュゲートが近くてホッとします。デジタル時計の「4時間23分」を見てガッカリしましたが、とにかくもう走らなくていい。立ち止まってサングラスをはずすと、周りが急に明るくなり、暑さにくらくらしました。

評判通りのいい大会でした。砂を噛む思いを味わいましたけど……。

なまじサブフォーを達成してマラソンに取り組む姿勢がゆるんだのかもしれません。これを機に、初心者に戻ってやりなおそうと決意。常磐線普通列車のグリーン車に乗って缶ビールを呑むけどちっとも旨くない。ちゃんと食事しなかったのを思い出したとたんに空腹を感じ、ますます気分が沈みましだ。

 5:27/5:27/5:19/5:10/5:14(〜05km lap26:39 計0:26:39)
 5:05/5:15/5:15/5:14/5:18(〜10km lap26:11 計0:52:50)
 5:11/5:13/5:19/5:15/5:14(〜15km lap26:24 計1:19:04)
 5:42/5:24/5:32/6:35/5:29(〜20km lap28:45 計1:47:49)
 6:10/5:27/7:36/5:35/5:38(〜25km lap30:28 計2:18:17) 
 7:11/6:03/7:05/7:16/7:14(〜30km lap34:52 計2:53:09)
 7:02/7:58/6:51/7:35/7:27(〜35km lap36:55 計3:30:04)
 6:54/7:04/7:47/6:47/6:38(〜40km lap35:13 計4:05:17)
 6:26/6:26/2:30(〜42.44km 計4:20:41)
 ……………………………………………………
 トータル42.44kkm/タイム計4:20:41(6:08/km)/ハーフのネットタイム 1:55:13

 タイム(グロス)4時間23分46秒
 タイム(ネット)4時間20分39秒
 総合順位/5266/13955
 種目順位/1812/4278(フル男子40歳代)


《あらためて、2014年3月の感想》
これがフルマラソン最悪の失敗レースです。
もともと持久走が不得意なんだから、際限なく速くれるわきゃあない。
一生に一度サブフォーができたらそれでいいと思っていました。
勝田で目標を達成し、完全に緩んでいたのだと思います。
ここで一念発起。「3時間半を切る練習をすれば自分でも3時間45分くらいで走れるんじゃないか」と考えて、練習しました。
以降、ハーフでは失敗しますが、フルでの失敗レースは少ないほうだと思います。