狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

サニブラウン・ハキーム選手のフォーム

私、相変わらず、坂道50mダッシュなどを繰り返しています。

 

きのうかおととい、サニブラウン選手が「ニュースステーション」で松岡修造のインタビューに応えていたんです。体重移動と腕振りを変えた、と言っていたので、私の直感は間違ってなかったな、と思いました。今年は身体もひとまわり大きくなりました。筋トレも相当やっています。

◆腕振り

f:id:mugibatake40ro:20190703121010p:plain写真を見ればわかりますが、掌が顔の高さまで上がっています。片手が前に大きく振れているのは、逆の腕を大きく引いているということだとも思います。

高校生のときは、手を握り、胸あたりまでしか振り上げなかったんです。「ニュースステーション」でも意識して変えていると言っていました。

掌を頰まで上げたほうがいいですよ、と私も短距離の講習を受けたときにアドバイスされたんです。

長距離ランナーの腕振りはでんでんだいこのように身体の動きに合わせて振られるものだとよくいいます。

とすると、この腕振りは短距離ランナー特有の動きでしょうか。腕振りにより、広背筋や大腰筋などを素早く動かし、伸張反射を生み出しているのだと私は考えます。

身体が捻れるのに対して腕は胸や顎ではなく頰のほうに向かっているので腕は外旋していることになるのかな。後ろに振るときは反対に内旋しています。足も、前に出て着地するときは外旋し(爪先が外を向き)、地面をキックしたあと内旋しますよね。

くねくね走り?

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短距離、長距離ランナーに限らず、着地したときに支持脚に体重を載せて地面に力を加え、反力を利用して前に弾みます。ランニングの基本中の基本です。

サニブラウンが走っているのを正面から見ると、着地時に身体がS字状になります。高校生のときよりも直線的になった印象ですけど、S字状になること自体は変わっていません。

これは上半身が左右に揺らして、支持脚に体重を載せているのだとわかります。「ニュースステーション」では、拇指球を意識しているとも言っていました。

 

下のは一年前の動画です。

4コース桐生祥秀選手、6コース山縣亮太選手は、縦軸が一本通っている感じで、I字状です。とくに山縣は、肩が水平で上下動しません。5コースのガトリン選手もわりと直線的に見えます。3コースのサニブラウンだけがS字状に身体をくねくねさせます。(2:40くらいから)

 
このレースでは山縣や桐生に遅れをとりました。去年のサニブラウン選手、今年より顔を上げるのが早いし、腕振りが違うことも確認できます。たぶん、走り自体が今年のほうが大きくなっているはずです。膝の高さが違いますから。

今度は、ウサイン・ボルトを見てください。(1:35くらいから)

 
S字状です。パウエルもそのように見えますが、ボルトの胸ゼッケンと比較すると、差がわかります。高岡英夫さんがボルトを評してトカゲ走りと言いましたが、まさしくそんな走り方です。

I字状走りは比較的一本のライン上を走り、S字状走りは二本のラインを走ることになるのでしょうか? スポーツバイオメカニクス的に、どちらが効率的なのか、私には判断できません。

ただ、支持脚にすべての体重を預けて地面迫力を得る、という点は共通するはずです。私ごときなまくらランナーは、それをきちんと考えなければならない。

本日、そんなことを考えながら深夜に50mダッシュ10本やったことでありました。翌日はお尻が筋肉痛になり、ときにアキレス腱に痛みが出たりもしますが、翌日のゆるジョグで体重移動が改善されているのが自覚できます。オススメです。^_^