急に寒くなりましたね。
以前、真冬に走るさい、しばらく手足の末端の感覚がなかったんです。2キロくらい走ってやっと足先に血が通ってきました。それが年々ひどくなり、3年前はずっと感覚が戻らなくなり……レースでも凍えてしまい、失速したことがあります。
当時は重すぎるくらい布団を何枚も掛けて、それでもガタガタ震えていたものです。対策をいろいろ考えたこともありました。
冷え性対策 - 走らなければよかったのに日記(2015/03/05の投稿)
あれから三年半。冷え性は治りました。結論からいえば、少なくとも私の場合は食事などとは関係なかった。それにしても、なぜ改善したのでしょうか?おそらく……あくまでも、おそらく、ですよ。
床に寝るようになったから
だと思うんです。床にヨガマット敷いて寝始めたのが2015年11月らしい。西式甲田療法の「平床」を遊び半分で試したら、案外よく寝られると気づきました。日記にも書いています。
近況 - 走らなければよかったのに日記(2015/11/12の投稿)
これ書いたあと、ベッドを捨てて部屋が広くなりました。
枕は要らないという人もいます。西式甲田療法では木枕を推奨しています。私は薄い枕にして、いちおう寝返りができるようにしています。
あとで気づいたんですけど、ヒトという動物は硬い地面の上に寝ていたのだもの。フカフカベッドは身体に合ってないかもしれません。リーバーマン『人体六〇〇万年史』によると、現代の「狩猟採集民はめったに椅子に座らないし、柔らかなマットレスで寝ることもない」とあり(下、第12章)、巻末に以下の注釈が付されています。「これまでにわかっている最古のマットレスの証拠は、南アフリカのシブドゥ洞穴から出土した7万7000年前のものである。この洞穴の居住者たちは、草も芳香性の葉(虫除けのためだろう)でできたベッドで眠っていたようだ」。すなわち、ヒトの数百万年の歴史で、簡単なベッドが出現したのはわりと最近なのです。(参考:人類最古のマットレス、南アで発見 | ナショナルジオグラフィック日本版サイト)
おっと脱線。
床に寝るのが習慣になりましたが、真冬はさすがにつらかった。
最初の真冬は、安い寝袋に電気アンカを入れて潜り込みました。
2年目、ヨガマットに1枚毛布重ねた上に寝て、羽毛布団を掛けました。
3年目、ヨガマットに1枚毛布を重ね、上は毛布1〜2枚でした。
4年目の今も似たようなものです。
人間、馴れるもんです。冷え性対策目的で始めたわけではないのに今は冷え性を感じなくなりました。とはいえ、体全体がポカポカしているわけじゃないんです。たまに明け方に目を覚ますと、全身がキンキンに冷えています。手足の先も冷たい。つまり体表の温度が高くなったわけではなく、文字通り馴れただけのようです。
再来年あたり、河原で段ボールにくるまって寝るかもね、私。そういえば、一時期ホームレス生活を送っていた吾妻ひでおも『失踪日記』で、真冬の段ボールに寝ると全身が攣って死ぬんじゃないかと思ったが、そのうち馴れたと書いていた記憶があります(本が見つからないので未確認)。
*個人の感想です。
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