片山さつきの糖尿病に関する無知。

 私、国会ウォッチャーなんです。
 国会はお笑い番組より面白い。ここ数年は、閣僚や官僚がインチキをごまかすために日本語に似た宇宙語を話します。
 最近の話題のひとつは、唯一の女性閣僚でありながら、2人分、3人分の働きを期待されている片山さつき地方創生大臣の諸問題。疑惑が連日出てきます。口利き疑惑、わざとかどうか知らないけど政治資金収支報告のミス、でかい看板……。疑惑に関していえば、3人分どころか八面六臂の大活躍。

 以下の話は、国会笑点ではなく、悲劇です。

 かつて、片山氏が生活保護の不正受給者をバッシングしていたことがあります(他人のことを批判するなら、自分の収支報告くらいきちんとやらなきゃ)。そのことを先日、立憲民主・杉尾秀哉議員から片山大臣が質問されていました。
 当時、片山氏は「日本はホームレスが糖尿病になる国だ」と発言したんです。
 いつも私の投稿を見てくださっている方は、なにを書くか予想がつくでしょう。
 そうです、糖尿病は単なる贅沢病ではありません。
「食うに困った人」が糖質中心の食生活になって罹る病気でもあるのです。2型糖尿病をもたらすのは糖質だけです。(反証があれば教えてください)
 いちばん安価な栄養素は炭水化物。ホームレスは炊き出しやおにぎりなどで命をつないでいます。自身などの広域災害のさいに届く物資もカップ麵やおにぎり、菓子パンなどでしょう。貧乏学生時代の私もパンをちびちびかじったり、コーラ一本で一食分とすることがありました(お腹がふくれるから)。タンパク質や野菜を摂る重要性がわかっていたとしても、そこまで手が回らないのです。先日、広島にボランティアに行ったとき、自分も被災者の食事に倣ってみようと、おにぎり、麵、お好み焼きなど炭水化物中心にしたら、3泊4日で4キロ太りました(糖質を摂ると水分を溜め込むという事情もあります)。
 繰り返しますが、ホームレスが太ったり糖尿病になるのは何ら不思議なことではありません。もしも片山氏の発言のように糖尿病が贅沢病でしかないという誤解が蔓延しているなら日本の常識が間違っているのです。

 立憲民主・杉尾秀哉議員の質問に戻りましょう。
 片山さつき大臣は「生きるか死ぬかでないと生活保護をもらってはならない」とも発言しました。杉尾議員は、鬱病を患った埼玉県の30代の男性が、片山発言を聞いて悩んだ挙げ句、自殺した例を挙げ、「ほかにも同じような人がいたかもしれない。このことをどう考えるか」と質問しました。
 片山大臣はしばらく宇宙語を話したあと「不快に思われた方がいたら申し訳ありません」と結びました。人が死んだ話なのに。