狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

西日本の豪雨被害

このたびの西日本広域の豪雨をすごく心配しています。

集中豪雨でここまで広域にわたって災害が起きたこと、記憶にありません。

亡くなられた方、また被災地の皆さんにお見舞い申し上げます。

5日夜からニュースやTwitterで関西の被害をチェックし、翌日の九州や中四国地方の大雨も心配していました。

そのころ安倍総理以下、自民党の議員が酒宴で浮かれていたとは……片山さつき議員のツイートが流れてきたときは、まさか5日夜の話じゃあるまいと思いました。つねづね、あの方々は他人の心に共感することができないと感じます。

6日は、テレビを見ない私が、iPad 片手にニュース番組に釘づけでした。午前中はオウム真理教の死刑囚死刑執行もあり、なんだか寒気がします。午後になってときどき民放を見ると、通常通りバラエティをやっていて、西日本の災害はなきがごとし。メディアも共感できんかあ……ますます世の中が理解できず、憂鬱になります。

広島の実家や友人とも連絡を取り合いました。みな、身の危険はありませんが、町によっては道路も鉄道も寸断されていて陸の孤島状態。苦労している知り合いもたくさんいます。本日11日の段階で、ライフラインはだいぶん復旧した模様ですが、交通は依然ガタガタ……。被害が広域にわたっているので元に戻るまで何ヶ月かかるのかわかりません。おそらく報道は被害の大きな場所に偏っていて、注目されない地域もあるはずです。支援が行き届きますように

以下、やや個人的なことです。

私の実家は広島県安芸郡熊野町にあります。このたび、熊野町の川角地区で土砂災害があったと報じられてる町です。土砂災害に襲われた大原ハイツは、私が広島を離れた30年前は宅地造成されていなかったはず。検索すると、熊野の三石(みついわ)山の麓らしい。

ショックを受けました。三石山は昨年11月に登った低山ではないですか。

その投稿にもアップした三石山の案内図を再掲します。大原コースというルートの下に被災した大原ハイツがあります。

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直登する中央コースは平成11年の土石流痕だと書かれています。

私はなるべく走りたいし距離も稼ぎたいので、なだらかな皇帝コースを選びました。そのコースの下にある皇帝ハイツは、私が小学校のときにできた住宅地です。

広島県の地盤の4割は花崗岩だと言われます。花崗岩は崩れやすく、風化してさらさらの真砂土になり、土石流で川に流されます。広島平野はそんなふうにできました。地盤が軟らかい砂なので地下鉄を掘りにくく、いまだ路面電車が走っているのです。

広島の山は、頂上に巨石があることが多く、昔は不思議でした。誰かが運んだわけではありません。たまたま割れ目がなかったりして風化しにくかった花崗岩だけがしぶとく残り、頂上に乗っかっているのでしょう。

三石山にも頂上にでかい石がありました(三つだったかどうかは記憶にありません)。地中にも崩れていない石が埋まっているはずです。

登ったとき、山頂の巨石に登って町を見下ろしました。気持ち良かったけど、ああいう巨大な花崗岩のある山に土砂災害が起こりやすいなどとは考えなかった。

同じような土地にお住まいの方、ハザードマップを確認し、豪雨や台風のさいは早めに避難してください。