炭水化物減らすダイエット 60代後半で老化顕著に……? オイオイ

 人類の進化や人体のシステムから考えても、炭水化物は人間にとって必要不可欠な栄養素とは思えません。血糖値とかなんとか難しいことは不要。いちばんわかりやすいのは虫歯です。加熱したデンプンや砂糖が、霊長類のなかでも硬いといわれる人間の歯を齲蝕させるのです。
 現在の狩猟採集民を見ても、癌や脳卒中はほとんど皆無で、死因の上位は感染症や事故だそうです。ダニエル・E・リーバーマンは、農耕と産業革命以降、人間は自然選択とは別の生活をするようになり、いろんなミスマッチ病に罹患するようになったと書きます。穀物中心の食生活は、肥満や非感染症の問題を引き起こしているのです。

 私のなかでは、もう糖質制限は人にとって是か否か、の議論は解決していますが、久しぶりに「反糖質制限派」の情報をググっていて仰天しました。

 噴飯物です。(←これ、洒落ですよ)

 マウスから穀物を抜くと老化が早まった。人間も穀物を抜くとまずいかもよ、と書いてあります。人間の身体で調べたわけじゃないのに「60代後半で老化顕著に」と見出しをつけているのも卑怯。まるで長期にわたる健康調査の結果みたいじゃありませんか。



 ウソくさいよね〜



「日本農業新聞」てところにも注意。
 よく考えてください。
 
米食ってチュー、チューチューチュー、なんです。マウス(ハツカネズミ)は草食性で穀物を食べまうす。長い歳月をかけて、マウスの身体はそのように自然選択してきました。だから低糖質食を与えたマウスに異変が起きるなんて、実験するまでもないじゃありませんか。たとえば、ライオンに高炭水化物・低タンパク食を与えたらどうなるかも予想はつきます。
 さて、人間の食性はマウスと同じでしょうか?
 私などはこの実験を見て、逆に「人間は炭水化物を摂りすぎたらヤバイかも」と不安になりました。農耕を始めるまえの人間は穀物を食べなかったんだもの。果物や塊茎は食べていましたが、今より炭水化物の比率はずっと低かったのです。マウスの実験は「本来の食性とマッチしない食事を摂ると不都合がある」と示しています。そんなこと、頭脳明晰な東北大学の研究者にわからなかったわけないんですが。
 妻にこの話をしたところ、「知り合いから実験のことを聞いた。だからご飯を食べなきゃダメだと、テレビでもやっていたみたいよ」と言いました。
 むむむむむ。みなさんの食生活に口をはさむ気はなく、ご自身で判断されればいいんです。私もあんまり健康長寿とか、興味ないし。でも、科学的とは思えない実験結果を広めて世間をまどわせるのはよろしくない。

 ここまで書いて検索したら、糖質制限派の江部医師が同じこと
書かれてました。
 であれば私ごときが書かなくてもいいようなものですけど、やはりひどいものはひどい。江部氏の見解もリンクしておきます。