狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

土日のこと(日曜日は追悼スロージョギング)

土曜日は聖蹟桜ヶ丘リレーマラソンの設営のお手伝いで、朝8時半くらいから15時くらいまで力仕事でした。知り合いが主催していまして、地域密着・完全手作りのイベントです。ハンマーで杭を硬い路面に打ちつける作業をして、クタクタになりました。大会当日もボランティアするつもりでしたが、別のイベントを入れたんです。

先日亡くなった田中宏暁先生を偲ぶメモリアルスロージョギングというイベントでした。5月27日に、世界でスロージョギングしましょうと呼びかけていたのは知っていたのです。個人でやるつもりでしたが、ちゃんと確認すべく25日に日本スロージョギング協会のHPを覗くと、東京でもイベントがあると告知されていました。

おそらく顔見知りは一人もいないんでしょうが、田中先生を信奉する身としては、スロージョギングも、その後の食事会にも参加せねば……と申し込んだ次第です。

日曜日は、朝7時前に出かけ、駒沢公園に向かいました。

スロージョギングは、歩くくらいのスピードでもいいから楽に走って、無理なくメタボ解消し、健康長寿を目指しましょう、というものです。

参加者は30人くらいでしょうか。もっとかな?

10:00/kmのスピードで駒沢公園を2周しました。先生はおしゃべりできるスピードを「ニコニコペース」とおっしゃっています。10:00/km は、走り始めた方のニコニコペースということでしょう。

2部ではお店に移って会食。

いろんな方のお話を伺いました。先生の弟さんからは幼少期などのお話も。

最近走り始めたある参加者から「スロージョギングを続けていて、レースに出られますか」と質問されました。もちろん出られます。6年前、先生とお目にかかったとき、刊行されたばかりの『BORN TO RUN』を読んだと私がいうと、先生も「あれはいいよね」と激賞されました。

走るために生まれた(BORN TO RUN)のは誰でしょうか? 裸足同然で走るタラウマラ族? 100マイル(160km)の山岳レースに出る鉄人たち?

いえ、違います。

人間が他の動物より優れている点はただひとつ、持久力です。走るために生まれたのはわれわれ全員なのです。そのことを『BORN TO RUN』で知ったとき、開いたページから腕がにゅっと出てきて私を指さし、「走るために生まれたのはお前だ!」と言われた気がしました。比喩ではなく、ほんとうにそんな幻覚が見えたのです。

運動生理学者であった田中先生も、『BORN TO RUN』で紹介された、デニス・ブランブル「ランニングマン説」やダニエル・E・リーバーマンによる「踵着地で故障が増える説」に多いに共感されていたようです。ソールの薄い裸足感覚のシューズを開発されたりもしていました。

われわれは走る動物なのです。自分に合ったニコニコペースのジョギングで人間本来の能力を高めていけば、レースにだって出られます。ちなみに、田中先生はぜーハーいう手前までをニコニコペースと呼ばれています。それはつまり、フルマラソンを走りきれるペースまでふくむということです。

田中先生は50歳のときにフルマラソン2時間40分台で走られています。スロージョギングを提唱されるさいも「スピード出しちゃいけない」なんて堅苦しいこと言っていません。楽しみながら走るうち、いずれレースにも出られますよ、という考えです。(私、間違っていませんよね?)

その会でたくさん飲みましたが、1度家に帰って少し寝て、22時から自分なりのスロージョギングをしました。55分くらいで8キロだったかな。

あまり走らなかったけど、そんな二日間でした。

ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス)

ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス)

  • 作者:田中 宏暁
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2017/02/15
  • メディア: 新書