永世七冠とは……。

 すみません、ランニングとは関係ない話です。

 今期竜王戦七番勝負、渡辺明竜王に挑戦している羽生善治棋聖が3勝1敗とリードしました。あとひとつ勝てば、7期目の竜王となります。

 将棋のタイトルはそれぞれ一定の条件を満たせば永世称号が与えられるんです。通算5期で永世名人とか、通算10期で永世王将(これが一番難しい)とか。
 羽生は竜王以外の六つのタイトルで永世位の称号を獲得しています。
 残るひとつ。永世竜王の条件は5連覇か通算7期。
 羽生が永世竜王に初めて挑んだのは2008年でした。
 連続4期の渡辺竜王に、通算6期の羽生が挑戦したのです。つまり勝ったほうが初代永世竜王になる注目の七番勝負でした。
 羽生はわりと簡単に3連勝して楽勝ムード。しかし第4局以降、渡辺が神がかり的な妙手を放って勝ち続けます。最終局の終盤がこれまたチョーゼツ難解で、私は夕食を中断してネット中継にかじりつきました。結果、渡辺がシリーズ制覇。棋史に残る激戦のシリーズでした。
 いつもどおり負けても飄々としていましたが、羽生は将棋界初の3連勝4連敗を食らい初代永世竜王を逃したんだから、さぞ悔しかったことでしょう。
 2010年も渡辺に挑戦しましたが、敗退。2014年、時の森内俊之竜王に挑戦していれば羽生が7期目の竜王獲得も多いにありえたと思います。しかし挑戦者決定戦で敗れてしまいました。
 竜王戦は挑戦者になるのも難しいんです。47歳の羽生は最後のチャンスになるかもしれません。あとひとつですが……さて。
       ★
 ところで、ずっと昔、まだ誰も永世七冠なんて言わなかったころのこと。羽生が何かのタイトル戦で敗れ、悔しがっていた私。ある掲示板(2ちゃんねるではないよ)に「この棋戦は永世位持ってるから負けていい。狙うのは永世七冠だ」と書き込むと「これだからハブヲタは!」などと叩かれました。
 永世七冠って言い出したのは私かも?