狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

もう一回だけCSの話。

 体調不良と多忙で走れていないんです。(野球が気になって走ってないということはありません)。

 もう1度だけプロ野球クライマックスシリーズ(CS)の話をします。

     ☆

 両リーグとも、レギュラーシーズン1位のチームが日本シリーズに進みました。
 ほっとひと安心。
 CSがいまのアドバンテージを採用してから、9年目。つまりセパで計18回行われました。そのうちレギュラーシーズン2位以下のチームが勝ち上がったのは、2010年のロッテ(3位)と2014年の阪神(2位)。つまり18分の2、です。
 私はCS否定派でありましたが、2013年に初めてカープがCSに進出したところ、想像していた以上に1位のアドバンテージが大きかったので、いまでは消極的に肯定していると数日前に書きました。

 野球選手の運動能力は認めますが、職業野球はしょせん興行だもの。プロレスラーが復活興行と引退興行をくりかえすようなもので、稼げるなら少々理不尽でもやりたいのでしょう。現行制度は3位でも日本一になれる不思議な方式です。たとえば12球団をみっつに分け、各リーグの1位とワイルドカード(各リーグの2位のうち、もっとも勝率が高いチーム)がトーナメントするという方式も考えられます。しかし野球連盟が3リーグ制にする英断を下すことはありますまい。
 いまの制度のままレギュラーシーズンのゲーム差などでハンデを拡大すべきだという意見もあります。カープとベイスターズは最終的に19.5ゲーム差もありましたから、逆転されたら不条理そのものです。
 でも、ハンデをつけすぎるのも問題です。興行主としては「2位や3位のチームが勝つ可能性をある程度残しておかないとやる意味がない」からです。
 レギュラーシーズン2位以下のチームが日本シリーズに進出する確率が、たとえば3分の1になったら理不尽だし、逆に50分の1になったらファンの興味を惹きつけられません。

 2位か3位のチームが勝ち進むのが18分の2という現状は、興行主の立場からするとまずまずの確率に感じます。いや、低すぎるという意見もあるかな……。いずれにせよ、今年のカープもファイターズも、地元開催やテレビ放映でかなり稼げたはずです。

     ☆

 もしもCS不要論が吹き荒れるとしたら、3位同士が日本一を争うなんて事態が起きたときかもしれません。
 どうすればそんなことが起きるか……1stステージを戦うチームが3番手、4番手の投手から起用し、エースをファイナルのために温存することです。
今回のセリーグでおそれていたのは、ジャイアンツが1stステージをを2戦でかたづけ、(以下あくまで仮定ですよ)風邪といつわっていた菅野をファイナル初戦にぶつけてくることでした。
 1stステージを戦うチームは、互いに3番目の投手から投げさせる。結果、日本シリーズがセ・パの3位同士になったりすれば、ぶじにCSがなくなるのです。