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腕振りに関するメモ

課題・研究・ケア 骨盤の回旋&フォーム改造


 イングランドのハーフマラソン、グレート・ノース・ラン。
 この動画、豪華です。男性は、ケネニサ・ベケレ、モハメド・ファラー、ハイレ・ゲブレシラシエ、女性はプリスカ・ジュプトー、メセレト・デファー、ティルネッシュ・ディババのフォームを観察できます。

 腕振りだけ見てみましょう。
 とくに女性ランナーは個性的ですよね。肩胛骨の動きは似ているのかもしれませんが、肘のたたみかたや振り方はバラバラです。
 思いつきで書きますが「腕振りはフォームや意識を反映する」のではないでしょうか。たとえば、トラック競技などでラストスパートしている選手はストライドを伸ばし、半歩でも前に出ようとして、腕振りも前後に大きく振ります。
 多くのランナーが拳を胸あたりまで振るのは、身体を回旋させる意識かもしれませんし、片足立ちになるさい身体をくねらせ、左右に体重移動が生じるのを補助しているのかも。
 腕振りの特殊な例として、高橋尚子選手がよく挙がります。彼女の腕振りは特徴的で、なかには欠点だと指摘する人もあるのです。
 彼女のフォームを「でんでん太鼓」と解説する人もいます。であれば、腕がフォームをリードしているのではありませんよね。身体の軸がまわるのに合わせて手が自然に振れていることになります。
 彼女の走り方は、身体のねじれと、ピッチの多さを重視する意識の結果ではないでしょうか。ヒジをたたんでいるのは、コンパクトに腕を振りたいからでしょう。



「腕振りはフォームや意識を反映する」を仮に正解とするなら、たとえば「腕を90度にして振りなさい」と指導する人は、「これこれのフォームを理想として目指すので、それにマッチした腕の角度は90度になるのです」と説明しなければいけません。しかしそこはたいてい割愛されるんですよね。

《追記》男のアフリカ系ランナーは、正面から見たとき視認できる身体をくねらせる動きと、身体を回旋させる動きと連動していると思います。