狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

トレランはマナーを守って。

 私、今年から気分転換も兼ねて積極的にトレランをするつもりです。多摩地区に住んでいるので高尾山は近いし、高尾以外にも、早起きすれば多摩のいろんな山を走れるんです。とりあえず日帰りできるイベントや大会にエントリーしています。

 ここ数年、トレランへの風当たりが強くなっているのは知っています。鎌倉ではトレラン禁止条例が検討されている(されていた?)、ということも。

 トレラン批判に反論したランナーの意見なども読みました。ゆるゆる歩くハイカーだってマナーの悪いやつもたくさんいるし、あちらの無軌道な行動で事故が起きる場合だってあるだろ?……なんて主張です。

 私はロードを走るときによくこう思うんです。「車は自転車やランナーや歩行者に配慮すべきだし、自転車はランナーや歩行者に配慮すべきだし、ランナーは歩行者に配慮すべきだ。もちろん大人は子供の行動を見守らなければならない」──。
 誰もがルールを守り、自衛の手段もとらなければいけないのはあたりまえですが、基本的に強いものが弱いものに気を配るべきです。
 トレイルランナーは弱い立場のハイカーに配慮するべきなのです。

 高尾〜陣馬往復の基本ルートに、ほぼ一カ所だけ、片方が崖になったところがあります。私がそこを早歩きで登ってると、へっぴり腰でズルズル滑りながら下る若い男性ランナーとすれ違いました。「あんな走り方で大丈夫かな」と感じた数秒後、背後で「あぶねえじゃねえか!」という男性ハイカーの怒声が聞こえました。振り返ると、さっきのランナーが逃げていくのでした。

 私はトレランをするさい、すれ違う人に極力挨拶し、狭いところでは道を譲るようにしていますし、逆に譲られたら丁重にお礼を言います。道を尋ねられたら、止まって一緒に地図を見ます。私に限らずたいていの人がそうでしょう。
 しかし、ごく一部が礼儀知らずだったり技術不足だったりして、ハイカーを巻き添えにしたら、トレイルランナーやトレランという競技全てが恨まれます。場所によっては条例等によって禁じられるかもしれません。

 少なくとも、トイルランナーのほうから「ハイカーにもマナー違反するやつはたくさんいる。お互い様だ」なんて主張するのはやめたほうがいい。ぶつかったときに被害をこうむる確率が高いのは歩いている人なのです。