松田千枝『「姿勢の体操」で80歳まで走れる体になる』は基礎の中の基礎

買ったまま、ツンドク状態だった『「姿勢の体操」で80歳まで走れる体になる』(講談社+α新書)を読みました。2ヶ月くらい前、新宿・紀伊國屋書店のランニングコーナーで立ち読みし、これこそが基礎の中の基礎だと直観して購入したのにまだ読んでなかったとは……この2ヶ月を無駄にしたと後悔しました(大袈裟かな)。
著者の松田千枝さんは2012年の刊行時、63歳。ご存じの方も多いと思いますが、日本の女性ランナーの草分け的な存在です。「姿勢の体操」を続けることで、56歳までサブスリーをキープされたそうです。
よく、「空から頭を吊されたようなフォームを意識する」と言いますが、それはつまり体の重心(正中線)と地球の重心が重なった状態のことです。まあ、着地した瞬間、体がまっすぐになるわけじゃないと思いますが、離陸時に体のどこかが無駄に折れなければ地面の反撥を逃すことなく推進力に変えられます。また、谷川真理さんが「胸から足が生えたように走る」と言われますが、本書も胸の中心点から首や手足を使う意識をもちなさいと書かれています。つまり、

「正中線」を意識し、「胸の中心点」を動きの始点とする。(p.29)

このためのストレッチが書かれている本なのです。著者は、体操のメダリスト中村多仁子さんとともにヨガなどを取り入れて「姿勢の体操」をつくったそうです。
世の中には、ビルドアップやインターバル、体幹トレーニングなどについて書かれた本が溢れていますが、基礎はランニングフォームであり、フォームは日頃の姿勢の反映です。地味なのか、ランナーのあいだであまり話題にならなかったんですが、私はこの本は信頼できると思います。Amazonの動画が参考になります。

ところで、本書には、厳選した「姿勢の体操」しか紹介されてないとのこと。詳しく知りたい人は「シータル 姿勢の体操シリーズ」を参考にせよとあるんですが、残念ながらそちらのシリーズは品切れらしい。重版されることはあるのかなあ。こちらのHPも3年以上更新がないようで、それがなんか残念。

「姿勢の体操」で80歳まで走れる体になる (講談社+α新書)

「姿勢の体操」で80歳まで走れる体になる (講談社+α新書)