狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

東京オリンピック招致に賛成したことはない私。

過去4回東京マラソンに当選し、走りました。

あの大会、スタートの25分前には各自のブロックに並ばなきゃいけません。ビルの谷間でランナーがふるえるなかセレモニーが行われ、都知事のスピーチを聞かされます。初めて参加した2009年は石原慎太郎都知事だったはずですが、なにを話したか記憶にありません。うしろのほうのブロックでとにかく震えていました。

2012年からはたしかAブロックに並んでます。その年の石原都知事は「死んでゴールしてもつまらんぞ」と不吉なことを言いました。ああいうのは上質なジョークなんでしょうか。私はそうは感じなかった……。おそらくオリンピック招致の話もあったんでしょう。震災後でもあるし、そんな金があるなら東北に役立てて欲しいと、そのときからずっと私は思っています。

2013年は猪瀬都知事。このときはたしか千葉、埼玉、神奈川の県知事が集結、オリンピック招致の話が中心でした。猪瀬氏の「みなさんの力で東京マラソンを盛り上げることがオリンピック・パラリンピックの招致につながります」といいました。私が走ることはオリンピック招致と関係ない、とひとり憤っていました。

同年9月に、2020年の夏季オリンピックが東京に決まりました。復興にあてるべき資金と人材と時間が奪われる、とがっかりしたもんです。「アンダーコントロール」という誰が見てもウソとわかる首相のセリフもありました。そのころ作った私の川柳──

  おもてなし裏があってもおもてなし

翌2014年の東京マラソンは、就任間もない舛添都知事の話よりも、東京五輪・パラリンピック組織委員会会長の森喜朗元首相のスピーチが……いや、彼に対するヤジが面白かった。ソチ冬季五輪で浅田真央選手が転倒し、森氏が「大事なときに必ず転ぶ」と言ってしまった翌週だったのです。「(われわれランナーに向かって)転ぶとか言うなよ」なんて野次られていました。私は森元首相のスピーチには好感を持ちましたよ。短かったので。内容は覚えていません。

あれから1年余り。

新国立競技場のことで迷走しています。オリンピック招致に喜んだ人はいても、あのスタジアムに賛成している人がどれだけいるんでしょうか。資材高騰・人件費高騰・消費税アップによりで2520億円プラスなんぼかかるかわからん巨大建物がなければオリンピックをひらけないんでしょうか。返上したら違約金がかかるのかなあ。

森元首相はそれでもラグビーのために競技場をこしられたいのかもしれません。そもそも新国立競技場はオリンピック招致に失敗してもラグビーのワールドカップのために建設する計画だったんじゃないでしょうか? でもですよ、ラグビー見るなら、トラックがない秩父宮とか熊谷、花園の専用スタジアムをメインにしたほうが観客も喜ぶにちがいない。

いまの国立競技場跡地は公園にしましょう。

オリンピック反対。