狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

adizero JAPAN boost2 の感触

1ヶ月ほど前に、「「まあ、そう言わず、あと1足だけ試してってよ」? adizero takumi sen boost」というエントリーを書きました。続きといえば、続きの話。

私、上り坂でだけ、boost 素材の効果(boost=後押し)を感じていたのですが、本日、ラスト 200m を短距離走みたいにダッシュすると、気持ち良く弾む感覚を得られました。ハハン、みんなが褒めるのはこの感触か、と腑に落ちました。
上り坂と短距離ダッシュ……私の場合、かかとをつかないで走ると boost 効果を感じられたというわけです。
おそらく私の走り方と関係するのでしょう。

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一般的な踵着地は、左図のような感じすよね。踵(少し外側)で着地し、中足部を通って拇指球で離陸する。
対して、私は右図のように、中足部で着地したあと、(体重はのらないまでも)踵は路面と軽くキスして爪先から抜けていきます。たまにぺーサーなどをやると、うしろの人から「踵つかないで走ってるんですか」と驚かれます。いちおう、一瞬ついているんですが、そうは見えないようです。

JAPAN boost2 を履いて走る際、着地の違いで、こんな現象が起きるはずです。
【左図=踵着地】
 ①が接地すると同時に①がboostする→ ②が接地すると同時に②がboostする→ ③から離陸する。
【右図=フォア or ミッドフット着地】
 ①が接地して①がboostするが、まだ離陸せず、②が軽く路面に触れる→ ③から離陸する。

左図のような着地なら、前方に向かってスムースに推進力が生まれるのかもしれません。一方、私は右図のような着地ですから、反撥力が生まれる局面と、実際に離陸する局面にタイムラグができるのではないでしょうか。
初めて履いた日、ジョグノートにこう書いています。
《「ン」ポン「ン」ポンと、ほんの少し弾み方が遅くなる》
その違和感は私の特殊な(?)走り方に起因するのでありました。
私は上り坂では、右図の②が省略されますから、boost と離陸が重なるんですね。

さて。boost 材を前足部だけに採用した TAKUMI sen boost の話です。
公式サイトではこんなふうに宣伝しています。

すべては、フォアフット走法で戦うトップランナーのために。
ミッドソールには、『高反発性能』を誇るBOOST™フォームを搭載。
加重と蹴り出しを推進力に変えることで、より速いスピードを生み出す。
また、プロネーションを制御するtorsion systemにより、
着地の安定感とコントロール性能も向上。

青学の選手が履いて有名になりましたが、彼らはみんなフォアフットだったのでしょうか。大学の中距離選手も踵着地の選手が多いはずですが……。
私が履いたら、やはり JAPAN boost2 のように、前足部が弾んでいるときに踵が落ちてしまい、boost のタイムラグが生じそうな気もします。同じフォアフットランナーでも踵を一切つけずに走りきれればいいのかもね。吉岡利貢さんがフォアフット着地の説明をされる際、「踵をつくかつかないかは自由」と書いていました。
フォアフット着地で boost を履くケニアランナーに、どんな感触なのか訊いてみたいなあ。

買うなら、ホワイト。