狩猟採集民のように走ろう!

狩猟採集民について学びながら、現代社会や人間について考えるブログ

東京マラソンの走り方

明日は東京マラソン2015。
この期におよんで「どう走ったらいいだろうか」とビクビクしている方へのアドバイスです。サブフォークラスから完走を狙う人なら少しだけ役に立つかも知れません。(ほかのレースに共通する注意点は省きました)
東京マラソンばかりが注目される風潮はどうかと思いますが、面白いお祭りであることは確かです。私は4回走りました。もうさすがに当選しないだろうなあ。

POINT1★スタート前は寒さ対策を!!
スタートはやたら早めに並ばされ、都知事などのスピーチを聞かされます。
仮に太陽が出ていても、ブロックによってはビルの谷間で陽光がとどきません。寒いんです。100均かなにかでレインコート(ビニールの雨合羽)を購入し、着用されるのをおすすめします。半透明のゴミ袋をくりぬいてポンチョにしてもいい(ゼッケンが透けて見えることが肝心です)。寒がりの方は使い捨てカイロなどを持っていてもいいかも。
走り始めたら体感温度も上がります。脱いだ防寒着はエイドなどで係員に渡します。スタート前に沿道に放る人もいますが、東京マラソンでそういう行為が認められているかどうかはわかりません(神戸マラソンは衣類を回収して救援物資にするそうですが)。マナー違反かどうかをべつにして、単に事実を記載すれば、そういう人はすごくたくさんいます。
絶対にやってはいけないのは、走っている途中に防寒具を脱ぎ捨てることです。あやうくゴミ袋にひっかかって転倒した人もいます。

POINT2★関門に気をつける。
最後尾のブロックだと、スタートラインをまたぐまでに20分以上かかるそうです。関門の閉鎖時間はスタートロスとはいっさい関係なく、時間で決められています。ギリギリ完走をめざす方は、とくに10km関門(10.5km=11:04)あたりまではトイレに寄らないほうがいいと思います。トイレはけっこう並ぶそうですよ。

POINT3★10kmまでは下り基調。北風なら味方と思うべし。
ふつうのフルマラソンであれば「最初の5キロはウォーミングアップのつもりで抑え気味に」と言われるんですが、東京マラソンは10kmまでは下り基調です。目標タイムを42で割ったペースで最初から走っていいと思っています。もちろんオーバーペースには気をつけます。
靖国通りに出るまでは少し渋滞するかもしれません。
北風が吹きやすい時期ですが、基本的に東京マラソンは南下するコースです。浅草に向かうときはつらいかもしれませんが、そのあとは追い風になると思って耐えます。

POINT5★佃大橋が難関だが、そのあとにもアップダウンはある。
みなさんおっしゃるように、やはり佃大橋は最大の難関です。しかし、佃大橋を過ぎても2、3カ所こまかな上りがあります。最後の坂は、41キロ地点手前。これが案外きつい。走力がある人なら問題ないでしょうが、サブフォーを狙って走った最初の東京マラソンでは心が折れました。あらかじめ覚悟しておけば大丈夫です。

POINT6★応援を推進力に変換する。
東京マラソンがほかの大会と違うのは、沿道の応援が最後まで切れないところです。知らない人でもかまいません。手をさしのべている人を見たらハイタッチしたり、送られる声援に「ありがと〜」なんて応じたりしていると、それだけで気分が盛り上がり、推進力が生まれます。
それでもダメなら、失速です。練習不足かオーバーペース。
どこか故障しているならしかたありませんが、疲れただけでリタイアはいけません。最後までやり抜きましょう。

POINT7★ファンランに徹するならコースを充分把握する。
私はファンランしたことはありませんが、実力の8割くらいのペースで走ってひたすら楽しむ方・特に東京の地理に詳しくない方は、コース図をよく見て観光スポットを記憶してください。「増上寺の前を通ったっけ」なんてことになりませんよう。人形焼きは何キロのエイドにあるでしょう? 雷門を右に折れると目に入るものは……?
東京マラソンはよくできたコースだと感じます。ふだん走れないところを走れる仕合わせを存分に味わってください。天気がよければいいけど。